この回線の新規契約はホンダのディーラーでインターナビ・データ通信USB(3G)の購入と同時に行ったが、解約はウィルコムの店舗「ウィルコムプラザ」で手続きをする必要がある。
事前に解約に関する条件を調べてみた限りでは、当時の契約申込書の裏面「重要説明事項」やWebサイトにも違約金や解約手数料に関する記述を見つけることができなかった。
利用料金を確認できるMy WILLCOMにログインして確認しようとしたところ、暗証番号(パスワード)がどうしても思い出せず、やがてロックアウトされて万事休す。まぁ、契約者氏名とお客様番号、それに契約回線の電話番号はわかるのでなんとかなるだろうと最寄りのウィルコムプラザに向かった。ちなみに契約電話番号はインターナビ・データ通信USB(3G)のパッケージの裏にラベルが貼ってある。
ウィルコムプラザのカウンターで解約したい旨を告げると、契約者氏名と電話番号の記入を求められた。ペンを手に取り「090-」と書き始めると「ウィルコムの070で始まる電話番号を書いて下さい」と声をかけられるが、これは予想の範囲内。「3Gのデータ通信プランの解約です」と話すと納得してもらえた模様。
解約条件を確認した結果、やはりこのプランも「年間契約」による料金プランだった。契約満了日の翌料金月以外の解約には2,100円の契約解除手数料が必要とのこと。2011年12月に契約したので来年1月に解約すれば手数料が不要になるが、12月と1月の通信料金(1,053円×2か月)でちょうど相殺できるので、本日付での解約をお願いした。
しかし、「インターナビ・3Gプラン」が年間契約プランで契約解除金が発生することはいったいどこで通知されていたのだろう。
約2年間、インターナビ・3Gプランのサービスを利用してきたが、カーナビの通信という限定的な利用環境ではフローティング情報や燃費情報などテキストベースの送受信がほとんどであり、必要十分な通信速度は満たしていると感じている。今後、道路状況画像の送受信といった通信量が増大する新しいカーナビ通信サービスが普及するまでは実用上の問題はなさそうだ。
ソフトバンク3Gが弱いとされる山間部を走行することも多く、ドコモ回線と比較すれば圏外となる場所もあったが、多くの場合、15分も走れば再び市街地になり通信可能エリアに復帰するというカーナビ通信ならではの特性に救われているサービスという印象をもった。
一方で、ウィルコムの顧客対応には大きな不信感が残っている。
契約者側が得をする事案だったとは言え、2012年3月の料金誤請求問題は未だ公表されることなく隠微したままだ。My WILLCOMによる契約情報の確認もPHSサービスの利用者向けの案内ばかりでデータ通信利用者にはまったくもって不親切である。契約者への情報提供は料金お知らせメールだけで契約の存在さえ忘れかけるくらいだ。それが狙いではないかと勘ぐりたくもなる。
BluetoothのDUNプロファイルをサポートするARROWS NXだからこそウィルコム回線の解約が可能になったが、次の機種変更はDUNプロファイルに縛られるのか?とぼんやりとした不安を感じないでもない。
まぁ、それはその時考えることにしよう。
【参考】
- インターナビ・3Gプランが2020年7月末で提供終了 (2018/7/28)
- Y!mobile「インターナビ・データ通信USB(3G)」を再購入 (2014/10/10)
- ARROWS NXのBluetoothテザリングでインターナビデータ通信 (2013/11/4)
- ウィルコム「インターナビ・3Gプラン」で誤請求 (2012/6/12)
- インターナビデータ通信USBの請求額を照会する (2012/1/21)
- インターナビ・データ通信USB(3G)を購入 (2011/12/15)