本事象については、2013/11/26から提供が開始されたビルド番号V27R56Aへの機能バージョンアップで改善されている
ARROWS NX(F-01F)の機能をあれこれ試していると、いくつかのおサイフケータイサービスのアプリが正常に起動しなくなっていることに気がついた。
モバイルSuicaアプリを起動すると「処理エラー：ICチップ内の情報を確認できませんでした。お手数ですが、もう一度はじめから操作して下さい」と表示されてしまう。マクドナルド公式アプリは設定済みにも関わらず、初回起動時に見たFeliCa領域の初期化を行う画面が表示され慌ててアプリを終了させた。iDアプリも処理が継続できない旨のエラーを起こす状況だ。
Webを検索してみると、これらのサービスについてはアプリ起動のみならず決済時にカードリーダーにかざしても反応しない事象が報告されていた。
どうやら、NFCを搭載したおサイフケータイスマートフォンで「Reader/Writer,P2P」の設定をONにしていると正常に利用できないらしい。後になってモバイルSuicaやiDのWebサイトを確認すると、この「Reader/Writer,P2P」をOFFに設定して利用するように案内されていた。
ARROWS NXでは、「NFC/おサイフケータイ設定」の中に「Reader/Writer,P2P」を有効にするか否かの設定画面がある。初期設定はOFFだ。
NFCタグの読み取りなどを行う際には、この設定をONにする必要がある。
ただし、この「Reader/Writer,P2P」の設定がONになっていると、すべてのおサイフケータイサービスが使えないというわけでもなく、確認できた範囲では「ビックカメラ」「かざすフォルダ」「モバイルWAON」については、少なくともアプリやWebサイトは正常に起動する。
「Reader/Writer,P2P」の設定をOFFにして、改めてモバイルSuicaアプリ、マクドナルド公式アプリ、iDアプリを起動してみたところ今度は正常に動作している様子で一安心。
すべてのNFC対応スマートフォンで同様の事象が発生するのかはわからないが、少なくともARROWS NXでおサイフケータイサービスを利用する際には、「Reader/Writer,P2P」はOFFにしておいた方がいいようだ。
でも、NFCの読み書き機能も使いたいし、おサイフケータイサービスも利用したいという場合には、いちいち設定を切り替える必要があるということになる。
ちょうどNFCタグの使い道を探っていたところなのに、それは面倒だなぁ。
【参考】
- ARROWS NXに機能バージョンアップ提供開始。docomo IDやドコモクラウドへの対応強化とNFC不具合を改善 (2013/11/26)
- ARROWS NXのNFC/おサイフケータイロックは指紋認証で加速する (2013/10/27)
