まずはインターナビにELUGA Xを電話機として登録する。インターナビ側の操作はメニューから「通信機能設定」→「Bluetooth設定」→「電話機登録」だ。
ELUGA Xは、設定メニューからBluetoothの設定メニューを開いて、BluetoothをONにする。しばらくして使用可能なデバイスとしてintenaviが発見されたらタップし、Bluetoothのペア設定リクエストに対してパスキーを入力すればハンズフリー通話の設定は完了する。
「ペアリングされたデバイス」欄にinternaviが正しく登録されていることが確認できる。プロフィール(プロファイル?)として「電話の音声」と表示されているがHFP(Hands-Free Profile)を指しているのだろう。
ELUGA XのBluetooth規格は4.0で、プロファイルはHFP、HSP、OPP、SPP、A2DP、AVRCP、PBAP、HID、FMP、PXPに対応している。GALAXY SIIIと同じく、DUNプロファイル(Dial-up Networking Profile)は用意されていないので本体だけでBluetoothテザリングによるインターナビデータ通信を行うことはできない。
次に、ELUGA Xのドコモ電話帳からインターナビにアドレス帳を読み込ませてみる。
ドコモクラウドのサービスの1つとして、電話帳データをクラウド上で管理できる「ドコモ電話帳」がインストールされているが、インターナビへのアドレス帳読み込み操作には違いはない。
まず、ドコモ電話帳から「その他」を選び「インポート/エクスポート」を選択する。
「表示可能な電話帳を共有」を選択すると、共有に利用するアプリケーションを選択する画面が表示されるのでBluetoothをタップする。
一方、インターナビ側では「メニュー」→「機能設定」→「電話設定」を開き、「アドレス帳読み込み」で転送を待ち受ける状態になる。
Bluetoothデバイスの選択画面で、使用可能なデバイスの中からinternaviを選択すると、通知エリアに「Bluetooth共有を準備中」のメッセージが表示されるのに続いてvcard形式のデータが作成され、その後自動的に転送が開始される。
クアッドコアのCPUが本領を発揮しているのか、vcardの生成速度はかなり速いように感じた。
ただし、ひとつ困った仕様がある。
以前、Optimus LTE(L-01D)でドコモ電話帳からのデータ転送をした際には、「その他」のメニューから「表示オプション」を選択して「電話番号のある電話帳のみを表示する」オプションにチェックを入れて転送した。
しかし、現バージョンのドコモ電話帳(バージョン06.00.00005)にはその機能は無い。メールアドレスのみが登録された電話帳データをナビに転送しないために大変に有用な設定だったのだが、なぜか無くなってしまった。それともどこかに隠れていて、私が見つけられないだけか。
しようがないので、事前にグループ設定を利用して電話番号が登録されていないデータを分類した上で「カスタマイズ」で当該グループのチェックを外してからインターナビに転送した。
「電話番号のある電話帳のみを表示する」は、こうしたナビへの電話帳データ転送には欠かせない機能なのでぜひとも復活を求めたい。
クラウド仕様になったドコモ電話帳であれば、将来的にはドコモIDを使ってインターナビ側で電話帳データを読み出す…なんていう時代が来るのでしょうか。これもGoogleが先にやっちゃいそうですが。
【参考】
- AQUOS R3の連絡先をストラーダに転送する (2019/8/3)
- ドコモ電話帳アプリから、Bluetooth接続でインターナビに電話帳を転送する(2014年春) (2014/3/15)
- Samsung連絡先アプリからインターナビにアドレス帳を送信する(2012年春) (2012/12/8)
- ドコモ電話帳アプリからBluetooth経由でインターナビにアドレス帳を全件送信 (2012/5/19)
- Optimus LTEとインターナビをBluetooth接続 (2012/1/21)