■伝言メモは「電話」アプリから設定する
ARROWS NX(F-01F)の伝言メモ機能について見ていこう。
「伝言メモ」機能はマナーモード等「音」に関する設定と並んで配置されているはず、と私は考えるのだが、スマートフォンでは通話機能の一部に分類されていて初見ではなかなか見つけにくい。
ARROWS NXの場合は一層深いメニュー階層に存在する。電話アプリのアイコンをタップして、メニューから「通話設定」を選択、さらに「通話詳細設定」を開くと、ようやく「伝言メモ」にたどり着く。ELUGA X(P-02E)では「通話詳細設定」と並んでもう一階層上に配置されていた。もう少し手の届きやすいメニュー階層に置いてあった方がよいのではないか。
ARROWS NXの伝言メモで設定できる項目は機能そのものの有効/無効と、伝言メモが応答しガイダンスが自動で流れるまでの時間設定、それに応答ガイダンスの種類の3つだ。
■arrows NX F-01Jの伝言メモ機能はどこにある?【2017/3/19追記】
2016年冬モデルのarrows NX F-01Jでも確認してみた。手順は同じで、受話器が描かれた電話アプリを起動して、メニューから「通話設定」を開くとすぐに「伝言メモ」の設定がある。チェックを付けると伝言メモのON/OFFができる。ARROWS NX(F-01F)と比べると「通話詳細設定」の分だけ1階層減っている。
応答時間の初期値は13秒で、0秒~120秒までの範囲で設定が可能だ。
応答ガイダンスはプリセットのフレーズを使う「標準データ」と自分で録音したガイダンスを使う「録音ガイダンス」の2種類から選択する。「標準データ」のガイダンスはただいま電話に出ることができません。ピーッという発信のあとに60秒以内でメッセージでお話しください
という内容だが、やや早口に感じる。
■伝言メモが録音されたらどうなる?
次に、実際に伝言メモが録音された場合の挙動をみる。
不在着信があり伝言メモが録音されるとステータスバーに「伝言メモあり」を示す通知アイコンが表示される。とはいうものの、まずは着信履歴を確認する操作が一般的だろう。iコンシェルの通知等から直接に着信通知を開いてみても、着信履歴画面では伝言メモの有無は確認できない。通知パネルを開くことで初めて伝言メモの録音時刻と発信者が確認できる。
通知パネルから開く画面が「伝言メモリスト」だ。まだ再生していない伝言メモにはカセットテープのアイコンが表示される。
伝言メモの再生画面はイコライザーを模したデザインが採用されている。再生画面のメニュー設定で「スピーカーON」を選択すると、伝言メモの音をスピーカーから再生することもできるのは親切な機能だ。
さて、この「伝言メモリスト」画面は未再生の伝言メモがなくなると当然のように通知パネルから消えてしまう。その後、もう一度伝言メモを聞きたい時は、再度、電話メニューから「通話設定」→「通話詳細設定」→「伝言メモ」と辿る必要がある。これにはかなり萎える。
なんとか改善する方法がないか探ってみたが、しゃべってコンシェルで「伝言メモ」と発話しても「メモ」アプリが起動してしまう。また、通知パネルにはカスタマイズ機能があり「伝言メモ」のアイコンを貼り付けることが可能だが、このアイコンで出来ることは伝言メモ機能の有効/無効の切り替えのみで伝言メモリストにジャンプすることは出来ない。
伝言メモを利用することが多ければ、QuicKShotcutMaker等を利用してアクティビティのショートカットを作成するしかないだろう。
それにしても、である。
伝言メモを設定するためメニューを探すのに一苦労、端末に残した伝言メモをどこから確認するのか探すのにもう一苦労…。こんな状況ではせっかくの機能が見向きもされなくなってしまう。ぜひ「音・バイブレーション設定」からの導線も用意してほしい。
また、伝言メモが録音されるということは必然的に不在着信があるわけで、伝言メモ機能の非搭載機種との整合性など課題は多いだろうが、何とかして着信履歴画面に伝言メモの有無を表示できないものか。
いくつか改善を望む「伝言メモ」機能である。
【参考】
- GALAXY Note Edgeの伝言メモ機能を観察する (2014/11/5)
- ARROWS NXのマナーモード設定と公共モード (2013/11/24)
- ELUGA Xの伝言メモ機能とマナーモードを眺めてみる (2013/2/6)