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gooブログ「曇りのち晴れ」

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青葉抄12月

2019-12-10 17:03:00 | 句集全集
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平成の影を見送る夕時雨

ひいふうみい次を曲がれば芙美子邸

綺羅星の落ちて聖樹を飾り出す




たべもの歳時記

2019-12-10 17:02:00 | たべもの歳時記
たべものダイアリー二0一九年十一月

十一月 一日(金)晴 皮剥けば香るキッチン林檎の実(林檎)
十一月 二日(土)曇 空の壁打ち破られて石榴の実(石榴の実)
十一月 三日(日)雨(文化の日) 雨落ちて雨に棘指す檸檬の実(檸檬の実)
十一月 四日(月)晴 サイコロに刻んでお芋のスープ煮る(芋)
十一月 五日(火)晴 柿を剥くキッチンの朝今日は晴れ(柿)
十一月 六日(水)晴 とうもろこし粒一つづつ煮てスープ(とうもろこし)
十一月 七日(木)晴 柚子の実の蜂蜜漬けに部屋香る(柚子の実)
十一月 八日(金)晴 遠巻きに一言残し大根漬け(大根)
十一月 九日(土)晴 傘持たず根深ろ濡れる宵の雨(根深)
十一月 十日(日)晴 ふうふうと待ってましたの肉饅頭(肉饅頭)
十一月一一日(月)曇 陽の当たるあたりで昼の釜揚うどん(釜揚うどん)
十一月一二日(火)晴 ブロッコリー選んで今日のメニュー決め(ブロッコリー)
十一月一三日(水)曇 はたはたの白身の焦げて宵に酔い(はたはた)
十一月一四日(木)曇 人参を茹でて何もなかった青空(人参)
十一月一五日(金)晴 彩に花形人参お吸い物(人参)
十一月一六日(土)晴 このままで良いの悪いの蜜柑剥く(蜜柑)
十一月一七日(日)晴 太陽が沈んで熟柿闇にあり(熟柿)
十一月一八日(月)晴 太陽を背に受けホットティー二杯(ホットティー)
十一月一九日(火)晴 大根のすれば辛みのます朝餉(大根)
十一月二十日(水)晴 滑子汁最後の最後まで啜る(滑子汁)
十一月二一日(木)晴 かりんの実手に取る芙美子記念館(かりんの実)
十一月二二日(金)雨 冬の柿熟すを待って空守る(冬の柿)
十一月二三日(土)雨(勤労感謝の日) 人参を細く刻んでサラダ用(人参)
十一月二四日(日)曇 ししゃも焼く香りにまずは晩酌を(ししゃも)
十一月二五日(月)雨 雨垂れを数え夕ぐれ鰯焼く(鰯)
十一月二六日(火)晴 銀だらの白身に染みる煮出し汁(銀だら)
十一月二七日(水)曇 熱燗の湯宿見下ろす星の空(熱燗)
十一月二八日(木)晴 マルメロの木とつな香の懐かしく(マルメロ)
十一月二九日(金)晴 温め酒話は句会宵迫る(温め酒)
十一月三十日(土)晴 ホットコーヒー両手で抱えウイークエンド(ホットコーヒー)


曇りのち晴れ

2019-12-10 15:22:00 | 句集全集
俳句ダイアリー二0一九年十一月

十一月 一日(金)晴 空の壁押し上げ秋の雲奔る
十一月 二日(土)晴 龍雲を太陽照らす冬紅葉
十一月 三日(日)晴(文化の日) なすすべの無くて海へと冬の川
十一月 四日(月)晴 秋晴れが怖いくらいに風の鳴く
十一月 五日(火)晴 両足を地につけて立つ秋の果て
十一月 六日(水)晴 鳴いている風の遠吠え天高し
十一月 七日(木)晴 真っ直ぐな飛行機雲に秋終る
十一月 八日(金)晴 朝の声はじまりはもう冬めいて
十一月 九日(土)晴 街路樹が町を縁取り朝の冬
十一月 十日(日)晴 水平線穏やかに伸び冬が来る
十一月一一日(月)曇 朝風に身を引き締めて冬浅し
十一月一二日(火)晴 大空の青さが怖い冬はじめ
十一月一三日(水)曇 松ぼっくり亀の甲より年の攻
十一月一四日(木)曇 冬紅葉見付ければバスの時間来る
十一月一五日(金)晴 雨風の去れば令和の小六月
十一月一六日(土)晴 冬帽子目深に被り先急ぐ
十一月一七日(日)晴 キラッと光る冬黄葉の池の午後
十一月一八日(月)晴 紅葉散るすべてを燃やし闇急ぐ
十一月一九日(火)晴 冬の朝キッチンの鍋冷めるまで
十一月二十日(水)晴 枯黄葉鳥に蹴られて空へ飛ぶ
十一月二一日(木)晴 和机の芙美子四十七才(しじゅしち)枯落葉
十一月二二日(金)曇 令和には令和の証冬はじめ
十一月二三日(土)雨(勤労感謝の日) 諦めて何が成せよう枯木星
十一月二四日(日)曇 一日が二倍の長さ冬浅し
十一月二五日(月)雨 降り出した雨にとうとう枯黄葉
十一月二六日(火)晴 坂までの塀を突き抜け黄葉散る
十一月二七日(水)曇 水嵩のいつしか引いて冬紅葉
十一月二八日(木)晴 四十七才芙美子の命短くて
十一月二九日(金)曇 駅二つ越せばいつしか朝時雨
十一月三十日(土)晴 あと一枚残して終わる霜月尽