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gooブログ「曇りのち晴れ」

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たべもの歳時記

2014-02-02 18:58:00 | 句集全集
俳句たべものダイアリー二0一四年一月

一月 一日(水)晴 雑煮食べ夫の笑顔妻の幸(雑煮)
一月 二日(木)晴 屠蘇袋静かに開けて邪を除ける(屠蘇)
一月 三日(金)晴/曇 食積みを三段開ろげ夫婦酒(食積み)
一月 四日(土)晴 年酒酌み朱の盃に夢巡る(年酒)
一月 五日(日)晴 鰤かまの染み込む味に酒旨し(鰤かま)
一月 六日(月)晴 芋頭お重の隅のあとひとつ(芋頭)
一月 七日(火)晴(七種) 障子より朝の明かるく七種粥(七種粥)
一月 八日(水)曇 すずしろの苦さに北の地と海と(すずしろ)
一月 九日(木)曇/雪(玉造温泉)七種ある七福海鮮弁当(七福海鮮)
一月 十日(金)晴/雪(出雲大社)湯豆腐の出し濃く地元の葉の煮える(湯豆腐)
一月一一日(土)晴/雪(鳥取砂丘)白菜の旨味に鍋の煮立つ夜(白菜)
一月一二日(日)晴 熱い湯の音粛然とホット珈琲(ホット珈琲)
一月一三日(月)晴 数の子を重より移し花小鉢(数の子)
一月一四日(火)曇 開き牛蒡硬さ噛み締め酒進む(開牛蒡)
一月一五日(水)曇 黒豆のひとつひとつに今日明日(黒豆)
一月一六日(木)晴 焼きたてのピザにお節の残り物(お節)
一月一七日(金)晴 夕暮れて数の子の冷凍溶かす(数の子)
一月一八日(土)晴 伊勢海老の髭ながながと華やかに(伊勢海老)
一月一九日(日)晴 晩酌の盃進む鮪盛り(鮪)
一月二0日(月)晴 ひともじの水に浮かせて朝支度(ひともじ)
一月二一日(火)晴 ふうふうと葛湯を啜り身を安ず(葛湯)
一月二二日(水)晴 伊達巻の堅く巻かれて黄金色(伊達巻)
一月二三日(木)晴 牡蠣フライ衣色づく夕間暮れ(牡蠣)
一月二四日(金)晴 寒卵火を弱め朝粥へ落とす(寒卵)
一月二五日(土)晴 水弾き朝と呟く寒苺(寒苺)
一月二六日(日)晴 噛みしめて開牛蒡の箸進む(開牛蒡)
一月二七日(月)曇 なずな粥朝の陽を受け煮え上がる(なずな粥)
一月二八日(火)晴 寒膾酢を多めにと三杯酢(寒膾)
一月二九日(水)晴 黒豆の甘さも控え俎板膳(黒豆)
一月三0日(木)曇 釜揚うどん湯気の昇るを待つ昼餉(釜揚うどん)
一月三一日(金)晴 湯豆腐の蓋を開ければ具沢山(湯豆腐)



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曇りのち晴れ

2014-02-02 18:55:00 | 句集全集
俳句ダイアリー二0一四年一月

一月 一日(水)晴 初御空雲なく青く透み渡る
一月 二日(木)晴 初鳥の研ぎ透まされし朝の空
一月 三日(金)晴/雲 粛々と新たな一歩初雀
一月 四日(土)晴 新たなる朝の淑気に身を正す
一月 五日(日)晴 元日草小鉢の宇宙詳らか
一月 六日(月)晴 吐く息の朝陽に弾け松の内
一月 七日(火)晴(七種) 年開けて七日朝陽の出ぬ日なし
一月 八日(水)曇 松納振り出しからの歳始め
一月 九日(木)曇/雪(玉造温泉) 雪の道勾玉の神話の湯へと
一月 十日(金)晴/雪(出雲大社)柏手の音途切れなく初詣
一月一一日(土)晴/雪(鳥取砂丘)雪降りて海まで続く白き丘
一月一二日(日)晴 冬帝のおわす東の宙はるか
一月一三日(月)晴 晴れやかに初富士はるか雲の上
一月一四日(火)曇 寒雀裸の枝をとまり木に
一月一五日(水)曇 山茶花の莟幾重の紅重ね
一月一六日(木)晴 晴れた朝山茶花の声空へ飛ぶ
一月一七日(金)晴 寒の水お湯の出るまで時止まる
一月一八日(土)晴 寒晴れの木々の痛みを陽の癒す
一月一九日(日)晴 初夕焼け心残りを写す町
一月二十日(月)晴 山茶花の目覚めて朝の陽と語る
一月二一日(火)晴 大寒の空を眺める朝の禽
一月二二日(水)晴 高らかに雲をひきつれ初雀
一月二三日(木)晴 寒の池水面声なく陽を宿す
一月二四日(金)晴 読みかけた手紙の印初昔
一月二五日(土)晴 弓勢を正し空へと淑気満つ
一月二六日(日)晴 朝風に山茶花こぼれ蕊残る
一月二七日(月)晴 思うほど言葉に出来ず寒雀
一月二八日(火)晴 陽の当たるビルより開く寒の空
一月二九日(水)晴 雪中花粛然として陽をまねく
一月三十日(木)曇 空低くすでに過ぎゆく初昔
一月三一日(金)晴 遠のくを始まりとして一月尽



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曇りのち晴れ

2014-02-02 11:26:00 | 俳句日記
2月2日(日) 曇り

何として成就とするか春隣


日本海鱩焼けば冬の雷(鱩)



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青葉抄1月

2014-02-01 18:59:00 | 全集
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クリスマス明日へ見果てぬ夢探す

柚子湯して指で数える余す夜

鱈鍋の肉の締まれば北訛り



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曇りのち晴れ

2014-02-01 11:43:00 | 俳句日記
2月1日(土) 晴れ

如月の声に応えて町雀


寒鮃一杯飲めば刻早し(寒鮃)



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