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gooブログ「曇りのち晴れ」

たべもの歳時記

俳句たべものダイアリー二0一四年三月

三月 一日(土)曇 町角の老舗の暖簾鶯餅(鶯餅)
三月 二日(日)曇 浅利汁殻の開けば鍋踊る(浅利汁)
三月 三日(月)曇/雨(雛祭) 菜の花を茹でて始まる朝厨(菜の花)
三月 四日(火)曇/晴 大小の色も軽やか雛あられ(雛あられ)
三月 五日(水)雨 雨落ちて山から届く初蕨(初蕨)
三月 六日(木)晴 干鰈炙られ尾鰭焦げ落ちる(干鰈)
三月 七日(金)晴 サラダ菜のドレッシングに箸もつれ(サラダ菜)
三月 八日(土)晴 ほうれん草色濃く苦く陽を含む(ほうれん草)
三月 九日(日)晴 春キャベツ芯の堅さも甘く煮る(春キャベツ)
三月 十日(月)晴 飯蛸の白さを月の影と見る(飯蛸)
三月一一日(火)晴 春大根辛さに朝の動き出す(春大根)
三月一二日(水)晴 塩かげん波の飛沫と上り鮎(上り鮎)
三月一三日(木)曇/雨 海流の移る薫りを桜鯛(桜鯛)
三月一四日(金)雪 椀の底殻を沈めて蜆汁(蜆汁)
三月一五日(土)曇 粒雲丹の品良く酒の出る夕餉(粒雲丹)
三月一六日(日)晴 一口に薫り閉じ込め草の餅(草の餅)
三月一七日(月)晴 干鰈揚げる尾の先宵の星(干鰈)
三月一八日(火)晴 蛤のどちらに付くか貝柱(蛤)
三月一九日(水)晴 ぼたもちとこの頃呼ばず彼岸入る(ばたもち)
三月二0日(木)雨 朝の雨若菜を刻む硝子越し(若菜)
三月二一日(金)晴(春分の日) 菠薐草苦さに言葉詰まらせる(菠薐草)
三月二二日(土)晴 蔭落ちて薄紅染まる茗荷竹(茗荷竹)
三月二三日(日)晴 日曜日ワインを開けて鰆焼く(鰆)
三月二四日(月)晴 牡丹餅もお萩も同じ彼岸明け(お萩)
三月二五日(火)晴 ほろ苦く木の芽茹でれば灰汁の出る(木の芽)
三月二六日(水)曇 春野菜スパゲッティーにもピッザにも(春野菜)
三月二七日(木)曇 こごみ茹でさらす水にも地のぬくみ(こごみ)
三月二八日(金)曇 朝粥に欠かさずかける白子干し(白子干し)
三月二九日(土)曇 さます湯の椀に花咲くさくらの茶(さくら茶)
三月三十日(日)雨 蛤の身の置き所定まらず(蛤)
三月三一日(月)晴 目刺しにも小骨しぶとく網の上(目刺し)

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