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gooブログ「曇りのち晴れ」

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青葉抄8月

2014-08-17 21:46:00 | 全集
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向日葵の空の天井雲が裂く

そうめんの水にさらりと風を呼ぶ

蝉鳴けば風が言の葉騒めかす



たべもの歳時記

2014-08-17 21:43:00 | 全集
俳句たべものダイアリー二0一四年七月

七月 一日(火)曇 飛魚の天婦羅塩があれば好し(飛魚)
七月 二日(水)曇 青紫素の摘めばその後また伸びる(青紫蘇)
七月 三日(木)曇 またひとつレシピ加わる冷やしプリン(冷やしプリン)
七月 四日(金)雨/曇 朝の雨茶碗に沈む熟し梅(熟し梅)
七月 五日(土)雨 バナナ食む皮まで香る雨の朝(バナナ)
七月 六日(日)曇 トロピカルフルーツ真っ赤な島育ち(トロピカルフルーツ)
七月 七日(月)雨(七夕)一年が一夜に消えてパイナップル(パイナップル)
七月 八日(火)晴/曇 このままで終わらぬ夜の缶ビール(缶ビール)
七月 九日(水)雨 ポツリ降る小雨のカフェにマンゴケーキ(マンゴケーキ)
七月 十日(木)曇 案ずるより産むが易しと古茶啜る(古茶)
七月一一日(金)曇 見かけない名前のトロピカルフルーツ(トロピカルフルーツ)
七月一二日(土)晴 何でまたこうなる不思議冷素麺(冷素麺)
七月一三日(日)晴 素麺の束を崩して昼餉時(素麺)
七月一四日(月)曇 茄子の生る畑を下る草の道(茄子)
七月一五日(火)晴 三角に尖った西瓜のカット売り(西瓜)
七月一六日(水)晴 禁煙の席で佇むアイスティー(アイスティー)
七月一七日(木)晴 とうもろこしキッチンの隅皮の山(つもろこし)
七月一八日(金)曇 そうめんの水に晒され腰強し(そうめん)
七月一九日(土)曇 話そうかそれよりメロンの種取ろか(メロン)
七月二0日(日)曇 鰻焼くけぶにまかれて古暖簾(鰻)
七月二一日(月)曇 あれこれと薬味の多く鰹刺し(鰹)
七月二二日(火)晴 頑固だと力を入れて西瓜切る(西瓜)
七月二三日(水)晴 葛餅が冷やしてあると長き午後(葛餅)
七月二四日(木)晴 時間無く夕暮れ忙しチラシ鮓(鮓)
七月二五日(金)晴 自転車降り駆け込むキッチン水羊羹(水羊羹)
七月二六日(土)晴 フロートのアイスとろけて夕べまで(アイス)
七月二七日(日)晴 陽を除けて水菓子マンゴー冷し食む(マンゴー)
七月二八日(月)晴 そうめんの水にさらりと風を呼ぶ(そうめん)
七月二九日(火)晴 水蜜桃皮まで香る台所(水蜜桃)
七月三十日(水)晴 シーカーサァー太陽焦がす南風(シーカーサァー)
七月三一日(木)晴 心太どんでんがえしの未来図か(心太)


たべもの歳時記

2014-07-09 23:09:00 | 全集
俳句たべものダイアリー二0一四年六月

六月 一日(日)晴 かき氷噂の店に人の列(かき氷)
六月 二日(月)晴 ところてんついて良い嘘悪い嘘(ところてん)
六月 三日(火)晴 夏野菜逸る青さを晴れた空(夏野菜)
六月 四日(水)曇/晴 鮓を盛る皿に小さな貝飾り(鮓)
六月 五日(木)雨 マンゴーのスイーツあれこれ女達(マンゴー)
六月 六日(金)雨 青梅を水に浮かべてヘタを取る(青梅)
六月 七日(土)雨 涼を呼ぶ小さなカヌレとティータイム(カヌレ)
六月 八日(日)曇 蕗の葉の伸びて木蔭を制し居る(蕗の葉)
六月 九日(月)曇 杏子ジャムケーキ作りの仕上げ用(杏子)
六月 十日(火)曇/雨 くずきりに粒あん入れて蜜掛ける(くずきり)
六月一一日(水)曇/雨 パーティーの最後を飾る苺菓子(苺菓子)
六月一二日(木)雨 大会を知る銀白の鮎を焼く(鮎)
六月一三日(金)晴 陽の影に冷茶が欲しく朝晴れる(冷茶)
六月一四日(土)晴 朝風に小鳥の声とアメリカンチェリー(アメリカンチェリー)
六月一五日(日)晴 水羊羹スプーンで食べ洋菓子風(水羊羹)
六月一六日(月)晴 半分の半分三角切り西瓜(西瓜)
六月一七日(火)晴 青梅の水に浮かせてヘタを取る(青梅)
六月一八日(水)曇 梅の実の一晩で熟して薫る(梅の実)
六月一九日(木)晴/曇 瓶底に果汁の溜まる熟し梅(熟し梅)
六月二0日(金)晴 梅干しのはちみつ甘く朝の内(梅干)
六月二一日(土)晴 ザク切りの胡瓜の欠片台所(胡瓜)
六月二二日(日)雨 キッチンの午後の陽長く玉葱剥く(玉葱)
六月二三日(月)晴 初茄子の焼けば焼くほどコク深む(初茄子)
六月二四日(火)晴 木苺のジャムの苦さに母の声(木苺)
六月二五日(水)晴 水羊羹礼儀正しく皿に待つ(水羊羹)
六月二六日(木)曇/晴 辿り付きまずはストローアイスコーヒー(アイスコーヒー)
六月二七日(金)曇/雨 生ビールグラスまで冷え宵迫る(生ビール)
六月二八日(土)曇 メロン切る小雨ぱらつく台所(メロン)
六月二九日(日)曇 キャベツ切る俎板の音雨の消す(キャベツ)
六月三十日(月)曇 雨粒の落ちて酸っぱく李熟る(李)





曇りのち晴れ

2014-07-09 23:07:00 | 全集
俳句ダイアリー二0一四年六月

六月 一日(日)晴 蚊取り線香木漏れ陽の石の影
六月 二日(月)晴 水草の魚心あれば水心
六月 三日(火)晴 朝風の南より呼ぶ夏燕
六月 四日(水)曇/晴 ときおりの南風より風の唄
六月 五日(木)雨 夏の雨コンクリートの地へ落ちる
六月 六日(金)雨 朝の町暗雲垂れて梅雨に入る
六月 七日(土)雨 蟠り解けず捩じれて梅雨の朝
六月 八日(日)曇 昼顔に何か言われて遠回り
六月 九日(月)曇 紫陽花の雨に色変え日曜日
六月 十日(火)曇/雨 紫陽花に出鼻くじかれ隠れ傘
六月一一日(水)曇/雨 楽しさにひとつふたつと夏の星
六月一二日(木)雨 向日葵が先回りして部屋の隅
六月一三日(金)晴 白服を選んで今朝の空は晴れ
六月一四日(土)晴 昨日より何に俯く花向日葵
六月一五日(日)晴 夏の朝昇る陽の影まだ優し
六月一六日(月)晴 峰雲の見下ろす町のランチ時
六月一七日(火)晴 雲遠く青葉若葉の空ひろし
六月一八日(水)曇 梅雨雲のどんより記憶の底までも
六月一九日(木)晴/曇 紫陽花の空を空より濃く染める
六月二十日(金)晴 夏の朝真白き雲の羽落ちる
六月二一日(土)晴 晴れた朝ブーゲンビリアにおはよう
六月二二日(日)雨 始まりを白とし雨の花紫陽花
六月二三日(月)晴 紫陽花の移る地球の陽と月と
六月二四日(火)晴 金雀枝の影のさやかな風となる
六月二五日(水)晴 バーベキュー後の石焦げ糸とんぼ
六月二六日(木)曇/晴 葉桜の標を曲がり商店街
六月二七日(金)曇/雨 このところ傘を持たずに夏帽子
六月二八日(土)曇 朝の雨梢の星の涙ため
六月二九日(日)曇 珈琲に梅雨の晴れ間の朝の声
六月三十日(月)曇 紫陽花が見ている朝の町の空



たべもの歳時記

2014-06-12 21:05:00 | 全集
俳句たべものダイアリー二0一四年五月

五月 一日(木)曇 走り茶の封を切らずに筒の中(走り茶)
五月 二日(金)晴 蚕豆を剥けばラララと空晴れる(蚕豆)
五月 三日(土)晴(憲法記念日)茶の巻き毛モデル気どりの玉蜀黍(玉蜀黍)
五月 四日(日)晴(みどりの日)なんどでも巡りいつかは春キャベツ(春キャベツ)
五月 五日(月)曇(子供の日)焼き海苔の蓋を忘れず筒の缶(焼き海苔)
五月 六日(火)曇 お茶の濃く子供は子供柏餅(柏餅)
五月 七日(水)晴 カットフルーツパインを加え硝子皿(パイン)
五月 八日(木)晴 聖五月空より町のすべて晴れ(聖五月)
五月 九日(金)晴 柏餅自慢の土産話聞く(柏餅)
五月 十日(土)晴 アイスコーヒー氷が残る午後のカフェ(アイスコーヒー)
五月一一日(日)晴 夏野菜煮ても焼いても旨味よし(夏野菜)
五月一二日(月)晴 梅干しのふる里の味塩加減(梅干し)
五月一三日(火)曇 朝厨胡瓜を刻む音軽し(胡瓜)
五月一四日(水)晴 フルーツに小さなサイコロナタデココ(ナタデココ)
五月一五日(木)曇 香草の色濃く溢れ硝子皿(香草)
五月一六日(金)曇 海映す昆布の佃煮朝早し(昆布)
五月一七日(土)晴 週末の朝はバナナとヨーグルト(バナナ)
五月一八日(日)晴 たかんなのソテーにワインの進む夜(たかんな)
五月一九日(月)晴 筍飯炊けて一杯宵の酒(筍飯)
五月二0日(火)晴 青山椒香りの辛く口に溶け(青山椒)
五月二一日(水)雨 青山椒香りの辛く口に溶け(青山椒)
五月二二日(木)曇 冷酒のロック片手に上機嫌(冷酒)
五月二三日(金)晴 枇杷の実をひとつ食後に朝晴れる(枇杷の実)
五月二四日(土)晴 蚕豆のゼリーの青く夕食会(蚕豆)
五月二五日(日)晴 エシャレット晩酌に笑顔呼ぶ(エシャレット)
五月二六日(月)曇 蜜豆のフルーツ流行のスイーツ風(蜜豆)
五月二七日(火)曇 心太何も解らぬふりをする(心太)
五月二八日(水)曇 俎板にトマトのあとのランチ時(トマト)
五月二九日(木)晴 さくらんぼ気がかりなのは天気予報(さくらんぼ)
五月三十日(金)晴 食べ頃の苺の眠る冷蔵庫(苺)
五月三一日(土)晴 パンにチーズのせてワインにエシャロット