政府税調 配偶者控除議論 委員の発言波紋 (産経新聞) - goo ニュース
“サラリーマン増税”と批判を浴びた政府税制調査会の個人所得課税改革の論点整理に向けて行われた基礎問題小委員会の議事録に配偶者控除の存廃をめぐる議論の中で、複数の委員が専業主婦を侮辱した発言が公開された議事録から明らかになった。
以下が、議事録です。――――――――――――――――――――――――――
平成17年5月 税制調査会第37回基礎問題小委員会 (平成17年5月27日開催)
○全く逆なのですけど、これから男女共同参画社会になってきて、年金にせよ考え方は基本的には個人になってきて、そして、まさにそっちのほうでも遺族年金の適切さとかを議論されている中で、税制においても基本的には個人単位でいくべきだと私は思います。
それで、夫婦の片稼ぎの時等々でいえば、いろいろな議論が逆にあって、働かない女性の帰属所得というのも議論としては十分あり得るわけで、だからやはり大きな考え方としては、男女共同参画社会、そして個人単位で税を考える。年金もそういう形で考えていくという方針の中で、あとは現実的に子育てに関しての税制をどう考えるかというのは、別に考えるべきでしょうけど、根っこの部分はそうだと。
あと、子供がどう生まれるかというのは、樋口さんがここで報告されましたよね。その時議論としてはむしろ逆な方向というか、女性が社会に参加することで、むしろ子供が減るわけではないということは議論していたような気がします。だから、その辺は僕もわからないし、子供が果たしてどういう家族形態の時によく生まれてくるかは、オープンなような気がしますけれども。
<中略>
○ちょっと先ほどの委員は誤解していると思うんです。今、専業主婦であれば子供を産むとは限らなくて、逆に専業主婦で何もしないのが多いんです。子供も産まないで。つまり、人生に前向きかどうかというと、働く女の人は前向きで、子供を産みたいわけ。働かないで家でごろごろしている主婦が、子供を今産まないんです。逆になっているので、先ほどの委員に時代とのずれを少しわかってもらったほうがいいので、つまり、パラサイト・シングルっているけれども、今、パラサイト・ワイフというのができてきた。
つまり、
変な生命力のない人たちがたくさん生じていて、お金を持ってぶらぶらしているんですよ。
消費にはいいかもしれないけれども。
そういうところで、何か政策誘導的なものを作らないと、そういう人は淘汰してもらうなり何なりしてもらわないといけないような、そういう方向性を、あるいは前向きな人にはきちんとした支援をするということを考えないと、ちょっと困るのではないかなという方向に来ているんですよ。その思っている家族が。
○反論していいですか。私が言っているのはそうではなくて、家族というものを大事にして、その中で子供がたくさん生まれて、家族がいい教育をして、そして次代の日本を担うというようなことを考えてもいいではないかと、そういうことですよ。
だから、時代が古いとかそういうのではなくて、産まない人の家庭はどうでもいいのですけれども、3人も5人も産んだ人を、どういうように家族として平和が保たれるような税制というのがあり得るのか、ということを考えてもいいではないか。前向きのことを言っているので、別にだめな家族を支援する必要はないと思いますね。
○でも、そうなると、だめな家族も恩恵を受けますよね。
○でも、子供に対する税の支援ということをいろいろ考えるのであれば、子供を産まないでのんべんだらりとしたところは、税の支援は受けられないわけですから。
○この議論で何かありますか。こういう時はあなたの出番だから、何かありますか。
○子供をつくる、つくらないというのは、手当とか金の多寡じゃないんですよね。昔言ったのは、男に魅力がないからだと、これ以外はないんですね。
○また、出てきた、その話が。
○それはいいんです。基本的に結婚しないのが多いからなんです。それはどうにもならないから諦めていますが。
先ほどの委員は意欲のある女性という言い方をしましたけど、働いている女性のほうがちゃんとご飯を作るというデータもあるんです。
専業主婦で時間がいっぱいある人こそ、コンビニで買ってきた発泡スチロールで食べさせちゃうというのが多いんです。
ただ、託児所をいっぱい作ったから子供を産むかというと、それもまた違うんですよ。駅に保育所があって……、子供は荷物じゃないんだから。
――――――――――――――――――――――――――
基礎問題小委員会は、学識経験者やエコノミストら女性3人を含む計26人で構成され、税制改正の実質的な審議を行っているという。委員名簿をみると作家の猪瀬直樹氏やジャーナリストの大宅映子氏、産経新聞社論説副委員長の岩慶市氏などの名前がある。
議事録について財務省は「個人攻撃などの発言は委員の了解を得て手直しするが、審議の透明性を優先し、発言内容は原則そのまま公開している」と強調しているが、多様な生き方云々いいながら専業主婦を貶める発言をし、政策にしようとする一部委員の発言には憤りを覚える。
福岡の男女共同参画基本計画の公聴会でも「男女共同参画はエリートのためのものですか?」という意見が推進派の女性から出て「専業主婦否定ではない」と男女共同参画局も委員たちも火消しに努めていたが、結局外で働かない女性はゴミのような扱い。
何かというと個人個人というが、アメリカやフランスも世帯単位の課税をしている。税制を個人単位にしていこうという動きは家族のあり方を根底から破壊しようという動きの一環であることに警戒をしなければならない。
“サラリーマン増税”と批判を浴びた政府税制調査会の個人所得課税改革の論点整理に向けて行われた基礎問題小委員会の議事録に配偶者控除の存廃をめぐる議論の中で、複数の委員が専業主婦を侮辱した発言が公開された議事録から明らかになった。
以下が、議事録です。――――――――――――――――――――――――――
平成17年5月 税制調査会第37回基礎問題小委員会 (平成17年5月27日開催)
○全く逆なのですけど、これから男女共同参画社会になってきて、年金にせよ考え方は基本的には個人になってきて、そして、まさにそっちのほうでも遺族年金の適切さとかを議論されている中で、税制においても基本的には個人単位でいくべきだと私は思います。
それで、夫婦の片稼ぎの時等々でいえば、いろいろな議論が逆にあって、働かない女性の帰属所得というのも議論としては十分あり得るわけで、だからやはり大きな考え方としては、男女共同参画社会、そして個人単位で税を考える。年金もそういう形で考えていくという方針の中で、あとは現実的に子育てに関しての税制をどう考えるかというのは、別に考えるべきでしょうけど、根っこの部分はそうだと。
あと、子供がどう生まれるかというのは、樋口さんがここで報告されましたよね。その時議論としてはむしろ逆な方向というか、女性が社会に参加することで、むしろ子供が減るわけではないということは議論していたような気がします。だから、その辺は僕もわからないし、子供が果たしてどういう家族形態の時によく生まれてくるかは、オープンなような気がしますけれども。
<中略>
○ちょっと先ほどの委員は誤解していると思うんです。今、専業主婦であれば子供を産むとは限らなくて、逆に専業主婦で何もしないのが多いんです。子供も産まないで。つまり、人生に前向きかどうかというと、働く女の人は前向きで、子供を産みたいわけ。働かないで家でごろごろしている主婦が、子供を今産まないんです。逆になっているので、先ほどの委員に時代とのずれを少しわかってもらったほうがいいので、つまり、パラサイト・シングルっているけれども、今、パラサイト・ワイフというのができてきた。
つまり、
変な生命力のない人たちがたくさん生じていて、お金を持ってぶらぶらしているんですよ。
消費にはいいかもしれないけれども。
そういうところで、何か政策誘導的なものを作らないと、そういう人は淘汰してもらうなり何なりしてもらわないといけないような、そういう方向性を、あるいは前向きな人にはきちんとした支援をするということを考えないと、ちょっと困るのではないかなという方向に来ているんですよ。その思っている家族が。
○反論していいですか。私が言っているのはそうではなくて、家族というものを大事にして、その中で子供がたくさん生まれて、家族がいい教育をして、そして次代の日本を担うというようなことを考えてもいいではないかと、そういうことですよ。
だから、時代が古いとかそういうのではなくて、産まない人の家庭はどうでもいいのですけれども、3人も5人も産んだ人を、どういうように家族として平和が保たれるような税制というのがあり得るのか、ということを考えてもいいではないか。前向きのことを言っているので、別にだめな家族を支援する必要はないと思いますね。
○でも、そうなると、だめな家族も恩恵を受けますよね。
○でも、子供に対する税の支援ということをいろいろ考えるのであれば、子供を産まないでのんべんだらりとしたところは、税の支援は受けられないわけですから。
○この議論で何かありますか。こういう時はあなたの出番だから、何かありますか。
○子供をつくる、つくらないというのは、手当とか金の多寡じゃないんですよね。昔言ったのは、男に魅力がないからだと、これ以外はないんですね。
○また、出てきた、その話が。
○それはいいんです。基本的に結婚しないのが多いからなんです。それはどうにもならないから諦めていますが。
先ほどの委員は意欲のある女性という言い方をしましたけど、働いている女性のほうがちゃんとご飯を作るというデータもあるんです。
専業主婦で時間がいっぱいある人こそ、コンビニで買ってきた発泡スチロールで食べさせちゃうというのが多いんです。
ただ、託児所をいっぱい作ったから子供を産むかというと、それもまた違うんですよ。駅に保育所があって……、子供は荷物じゃないんだから。
――――――――――――――――――――――――――
基礎問題小委員会は、学識経験者やエコノミストら女性3人を含む計26人で構成され、税制改正の実質的な審議を行っているという。委員名簿をみると作家の猪瀬直樹氏やジャーナリストの大宅映子氏、産経新聞社論説副委員長の岩慶市氏などの名前がある。
議事録について財務省は「個人攻撃などの発言は委員の了解を得て手直しするが、審議の透明性を優先し、発言内容は原則そのまま公開している」と強調しているが、多様な生き方云々いいながら専業主婦を貶める発言をし、政策にしようとする一部委員の発言には憤りを覚える。
福岡の男女共同参画基本計画の公聴会でも「男女共同参画はエリートのためのものですか?」という意見が推進派の女性から出て「専業主婦否定ではない」と男女共同参画局も委員たちも火消しに努めていたが、結局外で働かない女性はゴミのような扱い。
何かというと個人個人というが、アメリカやフランスも世帯単位の課税をしている。税制を個人単位にしていこうという動きは家族のあり方を根底から破壊しようという動きの一環であることに警戒をしなければならない。
女性が家にいると非難されるのはおかしいっていう意見が散見されますが、男性ならどうなんですか?
男性は外で働けと言うのですか?
体が弱い女性のことが配慮されていないといいますが、だったら病弱な男性はどうなるんですか?
専業主婦の位置づけも変化していっているとはいえ、依然として主婦の割合は多いです。
一部のエリート女性ばかりを優遇しようという動きにはmilestaさまがご指摘のように書家族のあり方そのものを揺るがそうという悪意を感じております。
引き続きこの問題にも取り組んでいきます。
皆様、個別のお返事をするべきところをまとめさせていただきまして申し訳ございませんでした
今回のような問題発言に対して、そのときは
批判の声もあがるけれど、少したつとあっけなく
忘れられて、また同じようなことが繰り返されて、
というのが現実のような気がします。
国民の生活にかかわることを決める仕事を
している方々には影響力と同じ程度の責任は
もってほしいものです。
こちらのページを拝見して、改めて、境遇も考え方も
いろいろなんだなあ、と実感しました。
自分にできることはなんだろう、と自問するこのごろです。
配偶者控除の制度のもと、その枠内でしか働けず、働くことに制約を受けている「主婦」の方も多いですよね。それなので、私は配偶者控除の廃止自体には賛成なのですが、話し合っている人がこういう人たちじゃ(ほんとに「有識」なんだろうか?)、制度をどうするかが表面的な話(税金ほしい)だけの話し合いとなり、根本的な話がされず、なんの解決にならないと思います。
日本ってちょこちょこっとうわべだけ変えて「変えた」って言ってることが多いですよね。
制度から変えると意識も変わる。
良い例が昔は黒いビニール袋だったゴミ袋が透明化されたことによってゴミの分別の意識が変わったことかな。
こういう委員会に出てる役人さんに有識者、全然世の中がわかってません。
ふだんから違う世界に住んでるの?
って感じてしまいます。
それとも自分の生活に対するグチでしょうか?(笑)
税金をふんだくるだけふんだくって、使うときは湯水の如く。
使い方の議論はまったくない人たちです。
これじゃ日本は良くならないですよね。
「女の敵は女」
この発言は やはり 働いている女性の方のはつげんでしょうか?
watashi的には その部分が気になります
watashiの仕事場は公的機関で
「年金が払いたい・・・」というwatashiの希望を聞き入れてもらえず パート扱いで「配偶者控除」を受けています
ここで「専業主婦」をターゲットにするのであれば なぜ 雇用体系の改善を先にしてくださらないのか・・・
主婦を「配偶者控除」の枠内で納めているのは 日本社会なのに???
これを機会に普通の主婦達が、ジェンダーの危険性に気づいてくれるといいですね。
年子のこども 二人は 既に高校生になりました。
私にとって 働かないで よい 専業主婦は
夢の また 夢。扶養家族になってみたいものだなと
いつも思います。
専業主婦が グータラしてて 惣菜買ってとは
思いませんが、やはり 養われている身。
私より 自由になる時間も たっぷりあるので
心の余裕もあるでしょう。羨ましい限りです。
経済的に恵まれているから、という理由だけで
働かないことを許されている人は もう少し社会に
還元できる何かを 自分でも 見つけて欲しいと思います。
ろじゃあと申します。
世帯で二人が稼ぐか、一人が稼ぐか、そして一人で稼ぐときに男が稼ぐか女が稼ぐかは個人の自由だし自由だけでそうなるというわけでもなく。男と女が家庭を持つというのはもっと複雑なものであります。ゼロか100かのわかりやすい議論だけでやってしまうと働く女性も専業主婦もそれぞれでホントに困ってる人にしわ寄せがいくことにならないかと私なんぞは心配してしまいます。なんで、みんなそんなに簡単に断定調の話し方ができるんですかねえ・・・今後ともよろしくお願いいたします。
コレ。。。
オンナを悪く言って、¥面から締め上げて
(産めよ殖やせよ)シュプレヒコールが聞こえてきそうな。。。
子どもが増えたら将来税金払ってくれる人も増えるし。そんな考えが根底にあるような気がしますがどうでしょう???
トラックバック、ありがとうございます。
そんなふうにして毟りとられた税金で、保身のみの政治家や、居眠り議員、能無し役人を養い、はたまた、海外への実のないカッコつけのためにばら撒かれているのかと思うと、指摘されているように「無気力」にもなりますわ(´ー`)
重い年貢で苦しめられていた鎖国の時代から何等変ってはいないということでしょうか。この国は。
体が弱くて子供が欲しくてもなかなかできない専業主婦や、転勤族で定職をもてずボランティア活動を熱心にされている専業主婦を知っているので、
「人生に前向きかどうかというと、働く女の人は前向きで、子供を産みたいわけ。働かないで家でごろごろしている主婦が、子供を今産まないんです。」
という決めつけ発言は許せません。
私のコメントは女性を中傷するコメントに腹がたったモノ
で税については控えています。
確かに古い考えが役人にはあるかもしれませんが
どっちかというと個人の思想の問題だと思います。
年配の方でも女性に平等な考えをもっている人もいます
この発言した方の思想が偏っているだと思いました。
働きたくとも働けない女性も多いだろうし、またああいう光の当たるところで活躍している女性を標準にされてもこれは男女問わず、労働なんてそんなに喜んでやるもんなのだろうか、と思います。大方の人は、地味で、単調でおもしろくもない労働をしているのじゃないだろうか。
そういう人らから、さらに増税しよう、という議論をしているのに、この金持ちのぼんくら御用学者どもはなんなのだろうか、と思います。
議論以前に、こいつらの品性を疑いますね。