2008/08/05 22:00～23:30 の放送内容ＮＨＫ総合
プロフェッショナル仕事の流儀スペシャル▽宮崎駿のすべて～“ポニョ”密着300日
▽映画監督・宮崎駿の4年ぶりの新作「崖の上のポニョ」が2008年7月19日に公開された。番組は、宮崎が「最後の長編」と語る「ポニョ」の創作現場に300日にわたって密着。宮崎アニメの秘密を徹底的に解明する。映画作りが大詰めを迎える中、宮崎が見せた涙。カメラは映画誕生のドラマを克明にとらえた。また、これまでほとんど語られることのなかった宮崎の半生も取材。知られざる人間・宮崎駿の歩みにも焦点を当てる。
―――
あんな浪花節にしてはいけない。
それも真実だろうが、片手落ちだろう。
しかし、公開中の作品のフォローアップとして他に方法がなかったともいえようか。
「感傷」に訴えるぐらいしか『崖の上のポニョ』は凡庸な観客には意味不明の映画だろうから。
‥‥‥
※ネタばれ編その3
ネットでの『ポニョ』＝「クトゥルフ神話」説に感心。
マニアの考察が見事である。
たしかに「インスマル面」は宮崎駿の好みだろう。
とすると、『千と千尋の神隠し』〔2001〕のカエルもそうだということに‥‥‥！？
宮崎駿とラブクラフトってあまりピンとこないが、間に諸星大二郎を挟めばどんぴしゃりとなる。
なるほど、諸星大二郎の『栞と紙魚子シリーズ』に出てくるクトルーちゃんがポニョのモデルなんだ！と考えただけで『崖の上のポニョ』は大爆笑ナンセンス喜劇に変化する。
テケリ・リリリリリ！
つーことは、ポニョの妹たちはムルムル？
おお‥‥‥佃煮にするとおいしいのだな！
『栞と紙魚子と青い馬』に収載されている「おじいちゃんと遊ぼう」というエピソードは『ポニョ』のヴァルキューレの騎行シーンにそっくりである。
クトルーちゃんがおじいちゃんに遊んでもらうと、
‥‥‥突然の強風は胃の頭町を中心に吹き荒れ全半壊した家屋三十六軒吹き飛ばされた自動車十七台倒された木数十本‥‥‥病院で手当てを受けた人だけでも五十人以上のけが人を出して数時間でまた突然収まったのでした‥‥‥（70ページ）
という大災害にｗｗｗｗｗｗ
―――
ＮＨＫの番組を観ていて、子宮（！）の中のシーンで宗介がトキに抱きつく唐突なスローモーションは、ふっと『グロリア』〔1980〕のラストショットのパロディなんじゃないか？と思ってしまった。
確証は、まったくありません（笑）。
