コミック特盛 2014年 06月号 [雑誌] | |
集英社 |
4/17発売のコミック特盛春号『新耳袋アトモス』(ホーム社刊)に
『うしおんな』
第3話 ダウンヒルの牛女(1C・20P)
原作/木原浩勝・中山市朗 『新耳袋―現代百物語』 第一夜・第十二章 “くだん”に関する四つの話 (角川書店刊)
漫画/萩原玲二
が掲載されています。
ぜひ、ご一読を!(拝)
今回のエピソードは、『新耳袋・第一夜』ではちょこっと触れられているだけですが、木原さんの別の著作『都市の穴』(双葉社)の「六甲の牛女・件を追う」の章では、より詳しく紹介されており、大きく参考にしています。
作画上、問題だったのは、
「‥‥‥一九八八年の『週刊朝日』に、六甲のローリング族の間で噂になっている亡霊の中に「牛人間」と呼ばれるものが出現しているという短い記事‥‥‥」
というテキストの、80年代末のローリング族のビジュアルとは?でありました。
「ローリング族」―――ようするに「走り屋」と呼ばれたスピード狂たちなわけですが、自分には、当時のヤンキー文化全盛のいわゆる「暴走族」とは一線を画した「リア充」のイメージがあり、現在であれば、休日にフットサルしたり、テントしょって夏フェスに行くようなメンタリティの集団だったような‥‥‥
『都市の穴』の方で、「ライダースーツ」云々という描写もあるので、これはかなりガチの走り屋勢、ずばり『バリ伝』のイメージで固めて問題はなかろうという結論に!
そういう流れで主人公のキャラのヘルメットを「グンヘル」風にしてみたり‥‥‥
しかし、またしてもの問題は、自分にバイクの知識が皆無で、はたしてどんな車種を登場させればリアルなのか、はなはだ頓珍漢なことであります。
これが80年代のアマチュアバンドであれば、どんな楽器をもたせればよいか、ベーシックなものから奇をてらったものまで、いくらでもアイディアを出せるのですが‥‥‥
ただ当時、2スト最後のきらめき的に、レーサーレプリカが流行ったことはなんとなく記憶にあったので、そこいらを端緒にぐるぐるぐぐりだし、結局、ホンダNSR250R・MC18、通称「ハチハチ」を、主人公の乗車とすることに!
おそらく、この選択はベタ中のベタとおもわれ、80年代のバンドのキーボードがヤマハDX7というくらい、ベタなのでないかと!
車種、年式がきまれば、バイクなどというもののインターネットでの資料は無尽蔵といってよく、きりがありません。
ただ、ディテールというか、その画像の各パーツが、純正なのか、カスタムなのかは、素人目にはさっぱりわからず、その辺は、まあ、なあなあにならざるをえない‥‥‥
それにしても、ぐるぐるストビューの無敵さは、六甲の峠道のすべてを当然のように網羅していることで、いやはや、ありがたいことじゃ‥‥‥
‥‥‥
怪談百物語 新耳袋 第三夜 黒百足・壁を叩く音 (ホームコミックス) | |
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んでもって、4/18発売のオムニバス『怪談百物語 新耳袋 第三夜 黒百足・壁を叩く音』に、
これ → 新耳袋・渡河 - 怠惰なひな菊(2012/7)
1C・16Pが収録されております!
これまた、よろしくどうぞ!なのであります。
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