怠惰なひな菊

漫画家・萩原玲二(はぎわられいじ)の怠惰なブログ(2006~2019)

斎藤十郎兵衛(1763?~1820?)

2011-05-29 07:24:34 | 漫画


先日、国立博物館に写楽を観にいく。

ちょっと前に放映されたNHKスペシャル『浮世絵ミステリー 写楽 ~天才絵師の正体を追う~』にミーハー魂が触発されたといえるが、あの大首絵のバックの黒雲母(きら)摺りというのが、どれだけキラッ☆ているのか、確かめたくなったのであった。
この手の特色(?)は、印刷では再現できないわけだからして。



んで、ギヌローと実物を凝視したわけだが、ほう、こんなもんか‥‥‥と。
正直、腰が抜けるほどキラッ☆ているわけではなかった。
経年劣化もあるだろうしのう‥‥‥



んが、同時に展示されておった、喜多川歌麿の萌え絵「婦人相學十躰 浮気之相」のバックの白雲母摺りという特色(?)は、保存がいいのか、非常にキラッ☆としておった。
図録と比べても、実物のキラッ☆は再現されておらんかったので、これはぜひ肉眼で!

写楽の現存する版画は146点だそうで、今回の展示ではそのうち、行方不明の2点、門外不出の1点、現在千葉市美術館の「ボストン美術館・浮世絵名品展」に出品中の1点をのぞいた、142-1点(ドイツのブレーメン美術館が原発事故にびびって貸し出しをやめたとかなんとか)が会しているというのだから、ちょう本格的である。



んが、実に凡庸で面目ないが自分にとって写楽は、やはり第一期の大首絵28点につきる。
第二期以降の作品を道で拾っても、あまり嬉しくないくらいである。
たとえるなら、自分にとって江川達也は『BE FREE!』の3巻までであって、それ以後はごにょごにょみたいな。

第一期の作品のクオリティは、彫師の腕前にも相当比重があるんでないかしら‥‥‥

ついでに、同館「手塚治虫のブッダ展」や国立西洋美術館「レンブラント展」をはしごしようかと目論んでいたが、「写楽展」のやってる平成館の1F常設展示(日本考古)の縄文・弥生の土器とかみてたら、おなかいっぱいになってしまい断念。

馬や家のSD埴輪、ちょうかわええ!
リラックマへの血脈を感じる‥‥‥!

あと、国立博物館には、本館(日本美術)の常設展示で、もうちょっと中世の甲冑(胴丸とか)を充実させていただくと、全おれが喜びます。



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