よんたまな日々

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『闇の守り人』

2007年08月25日 | 読書
上橋菜穂子の『精霊の守り人』の続編です。『精霊の守り人』はNHK-BSで日曜朝にアニメで放映されています。だから、ご存知の方も多いでしょうし、(多分日本国内だけだと思うけど)ハリーポッターと並び称されるファンタジーの名作らしいです。
うちの奥さんが『精霊の守り人』を買ってきて貸してくれた時は、確かにファンタジーとしてよくできていると思いましたが、まあ、ハリーポッターとかと同じように子供向けの楽しめるただのファンタジーだと思って読み過ごしてしまいました。
そして、二作目の『闇の守り人』もうちの奥さんが買ってきたのを借りて読み始めた時も、その程度の期待で読んでいたのですが、いいほうに期待が裏切られました。
一作目で紹介されていた、主人公バルサが剣の師匠ジグロとともに故郷から逃亡する際のエピソードを、全く別の視点から謎解きをする構造になっています。
よく知っているストーリーなのに、そこに新たな視点から全く違う見方が出てくることで、バルサ、ジグロ、そして周囲の人々との関係やそれぞれの思いが異なるニュアンスで掘り起こされていくのがとても面白いです。
まだまだシリーズは続いているようですが、シリーズの最後まで読んでから一作目を再読すると、最初に読んだ時とは異なる読み方ができそうで、今後のシリーズも含めて楽しみにしています。


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2 コメント

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TBありがとうございました (smoky_air)
2007-09-30 08:06:50
激遅レスですいません。
TBなどチェックしていなかったのでついさっき気づきました。
これからも拙い文章ながら細々と続けていくつもりなのでよろしくお願いします。
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ありがとうございます (h_tutiya)
2007-10-14 05:44:42
smokyair さん、おいでくださいまして、ありがとうございます。
私も一ヶ月に一つ投稿するかどうかみたいなベースでぼちぼちやっています。
本の書評を書いているブログはたくさんあれど、なかなか「面白い」、「面白くない」と、その理由を明確に書いてあるものが少ないように思えます。
そういうブログが増えることを期待しています。
これからも面白い書評をぜひ書いてくださいね。期待しております。
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