よんたまな日々

サッカーとゲームと本とおいしい食べ物

真珠の耳飾りの少女

2007年01月25日 | 読書
うちの奥さんから、面白いよということで借りた本。
映画化もされていたのですね、ネットで調べるまで知らなかったです。

フェルメールの有名な絵画「真珠の耳飾りの少女」のモチーフとなった女性の、フェルメールとの出会いから、モデルになるまで、そしてその後日談という形でまとめられています。
きっと、ノンフィクションだと思いますが、まだまだ女性の人権が認められていなかった頃の貧しいが美貌には恵まれた主人公が、周囲の男性の欲望や同性の嫉妬をかいくぐって生き抜いていく様子が描かれています。ビルディングスロマンというには、あまりにもタフでしかももの悲しい話だと感じました。

なんというか、ちょっとうつ前期症状で病院にいったりしている身にしては、励まされたというか、自分より大変な状況で、いろいろと処世を身につけ、タフに生き抜いている人を等身大に描いたような話で、ちょっとよかったですね。

かもめ食堂と微妙に似ているのですが、何だかこっちがより本当の人生に近いような感じがしました。いや、どちらもフィクションのはずなのですが。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿