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CEATEC 1 ~SED~

2005-10-04 23:13:16 | Audio Visual
今日CEATECに行ってきました。

その中でSEDについてまず書きます。ディスプレイとしてはすばらしいです。

基本構造は、ブラウン管は電子ビームを出す電子銃が画面全体で1つ(RGB計3本)ですが、SEDが画素ごとにブラウン管があるようなもの。

見た目はブラウン管とほぼ同じ。コントラスト・色の再現性など申し分ないです。いま実用化レベルにあるフラットディスプレイの大本命って感じです。

でも、キャノンの展示方法は相当問題があります。

普通に展示されているものはNHKハイビジョンの相撲をデモ映像として流しているところは、誰でも見れる。
でも、もうひとつあって、列に並ぶと暗い部屋でブラウン管との比較が出来るところがあります。ロールスーパーなどの映像やコントラストのきつい映像などをデモ映像として使っていて、比較にはもってこいの映像を使っていました。

その部屋の中でのアナウンスの通りSEDはボケがなく、くっきりとした映像が映し出されているのですが、明らかに展示しているブラウン管が悪すぎる。もともとボケている。アナウンスでは「ブラウン管は周辺がボケて・・・」と言っていたが、確かにそこにおいてあるブラウン管はその通りボケている、というか周辺どころか中心もボケているじゃないか!

明らかにおかしいので見た後に説明員に「あのブラウン管ボケすぎですよね」と聞いたら、「すいません、あれはハイビジョン画質はないです。」との返答。その質問は午前中からあったらしい。説明員も恐縮していた。でも後の祭り。分かる人には分かる。逆に言えば業務用クラスのハイビジョンブラウン管と比べて「SEDはすごいだろ!」と展示してくればよかったのに、ハイビジョン画質のない普通の横長ブラウン管と並べて「SEDはすごいだろ!」と言っても、逆に何か隠しているかと疑われるだけ。逆効果だ、それもわざわざ人を並ばせて!

その分、東芝は自社のPDP・LCDと並べての展示だったので、納得は出来たし、PDP・LCDと比べたときの優位性は歴然としていた。

SEDだけ見ていると、フラットディスプレイの中では最優秀だと思う。あとは、製品段階でどれだけ画素ごとのばらつきをなくすか。SEDは基本的に画素1つ1つがブラウン管なのでそのばらつきを抑えることが、品質や歩留まりに大きく影響してくる。これが解決できるかは未知数だがSEDには期待したい。

でも、キャノンのやり方はまったく持ってして、許せない。