私の日記

周りの出来事、自然の移り変わり

時の記念日

2014年06月10日 05時21分44秒 | 日記

6月10日は、「時の記念日」だそうです。時間というものは、人間のいとなみとは、

まったく関係なく存在しているのでしょうか。

村上春樹短編集を読んでいます。そのなかに、「イエスタデイ」という作品が

あります。田園調布育ちで、関西弁をはなす男と、芦屋育ちで東京弁をはなす男との

交流の物語です。芦屋育ちの彼は、カローラに乗っているらしいので、たしか、万博へ

いったころ、「となりの車が小さく見えます。」というCMがながれていたので、そこそこ

前の話かと思われます。関西弁をはなす男が「イエスタデイ」を関西弁にして歌っていた

ところからはじまるのですが、やはり、おもしろい物語です。

今、私は、「イエスタデイ」を聞くと「アルツハイマー」を思ってしまいます。

昨日まで、あんなにうまくいっていたのに、今日は、わたしの記憶から突然、どこかへ

消えてしまう。何もわたしに告げずに、消えてしまった、わたしの記憶は、どこへ行って

しまったのだろう。もし、神様が存在するのなら消えていくわたしの記憶にせめて

長い糸をつけておいてください。

そして、自分の力で引き戻してみたい。

何十年もかかって蓄積した私のデータを返してほしい。

 そんなことを思う時の記念日です。

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。