私の写真日記

私は喜寿近くになり50年勤め完全退職しました。これから健康寿命を伸ばし夫婦共々穏やかに楽しむ人生を願っています。

家を守る宿命

2024年07月13日 | 自分のブログ

今日はお盆の入りです。とは言っても、何それ?とお思いの方も多いのかも知れません。

いわゆる人口が集中する都会と呼ばれる場所にお住いの方や、若い方はそうそう感じるのでしょう。

信仰する宗派も関係するかと思いますが、ご仏壇の無い家も多くなりました。これも時代の流れです。

昔はお正月とお盆には住み込みで働いていた方々が里帰りできる日でもありました。

お盆の入りは新(7月13日)と旧の(8月13日)がありますがは、ご先祖さまの霊がこの世に戻ってくるとされる特別な日です。

現状では実家のお爺ちゃんやお祖母ちゃんに会えると、新幹線や飛行機の繁忙期になるくらいです。お爺ちゃんやお祖母ちゃんも孫の成長を楽しみ待っていることでしょう。

お中元やお歳暮もこの時期に合わせて、送られてきたりお送りしています。(お付き合いは少なくなりましたけど・・・)

菩提寺の弟のようにしていた住職が若くして他界し、代わってそのお寺さんを引き継ぐ若いお坊さんが、昨日来られお経を唱えていただきました。

我が家が最後の檀家周りのようで、しばし世相や仏教など付いて話し込みました・・・。

このお彼岸に合わせて、墓にお参りしたり仏壇をきれいにし、迎え火の準備を整えています。

数日前には菩提寺に行って、墓参りしてきました。

こんなことをする家も少なくなったのでしょう。

中には、我が家は何宗派だっけ?墓はどこに有るのかな?ご夫婦それぞれの家紋は何だっけ?と言う方もいらっしゃるかも知れません。

昨日は お盆の期間に入るために、迎え火の準備にとりかかりました。

仏壇や玄関先などの掃除もしました。

本日は迎え火(むかえび)です。新は7月13日の夕方に焚かれる火で、ご先祖様の霊が迷わず家に戻って来られるようにするためのものです。旧ですと8月13日になります。

ホウズキをよく仏壇に飾りますが、自然界の提灯がわりになっています。

そして、ナスやキュウリに足をさし飾ります。(出来合いものはほとんどが輸入品になっています)

雑学ですが、お盆にナスとキュウリで作る「うま」と「うし」は「精霊馬(しょうりょううま)」「精霊牛(しょうりょううし)」と呼ばれ、故人や先祖を迎え入れるお盆の飾りをお供えします。

精霊馬はお盆に早く戻って来てほしいと、キュウリを足の速い馬にみたてて飾るものです。精霊牛はお帰りになる時は牛のようにゆっくり帰って欲しいとナスにみたたて願いが込められています。

日本の風習や慣習には、季節応じてたくさんの催しがあります。

お正月からはじまり、成人式や節分。ひな祭り。子どもの日。端午の節句。しょうぶ湯。母の日。ついでに父の日。七夕や土用の丑の日。敬老の日。年越しそば・・・。

商売に乗せられた、バレンタイン、ホワイトデー、ハロウィン、クリスマス。最近では恵方巻。

こんなことする必要はあるの?とお思いの方も多いかも知れません。

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いろいろな行事もあります。亡くなった方の何回忌法要なども実家(家)を守る、一般的には総領(長男)の宿命なのです。そして、不祝儀もです。

私の時代までは、なんとかこのような儀式?は続けようかと思いますが、次世代はどう考えるか分かりません。

気持や考え方ですので、次世代のそれぞれにお任せします。

古いと言えば古い儀式?ですが、いま私がこの世にいる限り実行するつもりです。これも代々続く祖先の流れからです。

最近では、現職のころと異なって人とのお付き合いも少なくなりました。また、付き合わなくても不便は感じなくなりました。遠方の方でもメールやラインでつながっています。

半ば強制的な自治会(町内会)の付き合いもありません。会費だけ納めて入れは用は足りる場合も多くなりました。

スーパー等に行けば何でも売っています。旬な季節感も少なくなりました。友だち関係もご近所付き合いではなく、ママ友や趣味の仲間やスポーツクラブなどで作れます。

まして、親や祖父母のことは思い出しても、それ以前の祖先のことは知りませんし、知ってだからなんだ?と思うこともしばしばあります。

その反面、新住民は町内会は入る方は少ないのですが、盆踊りや町内を練り歩く神輿(みこし)には大勢の方々が参加しています。どこかに、郷愁や懐かしさがあるのでしょう。

盆踊りはご先祖様の霊を供養し、共に楽しむための伝統的な踊りです。

神輿は、日本の伝統的な宗教行事において使われる、氏神さま(地元の神社のご神霊)を乗せるための移動式の神殿です。(神輿には氏神様のご心霊が乗って町内会を担ぎまわります

担ぎ手がそれを肩に担いで街中を練り歩きます。これは、地域の安寧や繁栄、豊作を祈るためのもので、地域住民が一体となって参加する儀式ですが、ご心霊が乗ってるなんてお気付きにならない方も、タダのお祭りとしての存在になっています。

時代は大きく変化し、本来の意味も知る必要性は無いのでしょう。神社の境内での出店や盆踊りで幼子がゆかたを着て人が大勢集まるだけでも、地域のコミュにティーとして良いのかも知れません。

「家を守る宿命」は、家族や家系、あるいは家庭を維持し続けるバトンタッチの役割、そして責任を義務感として先祖の伝統を継承し、次世代に引き継ぐことを重視しますが、先ほども申しましたとおり、時代は変化しますので、この考えや思いは次世代にお任せすることになるのでしょう。

仏壇が無い方や迎え火などしない方も、親や亡くなった方の写真を飾って、現在の自分に置かれている環境などに対しての感謝の気持ちを手を合わせていただくだけでも良いかと思います。

 

yuki76

コメント (6)
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