あけましておめでとうございます!!
13期の竹田です。
新年早々、振り返りかよ!って気もしますが、これから、13期のメンバーがそれぞれ、ここまで約9か月過ごしてきたゼミ生活を振り返ってみたいと思っています。
今回は、僕の所属する「
利賀プロジェクト」の振り返り。
かなり超大作となっていますが、僕なりの視点でこのプロジェクトの活動内容を振り返ってみます。
利賀プロジェクトとは
利賀村を舞台として2009年から活動を続けているのが、首都圏の社会人・学生を中心とする「利賀ゼミ」という団体です。「利賀ゼミ」は「村の生活を学ぶ」、「各自関心に基づきプロジェクトを実施する」の二つの軸を持って活動しています。
牛島研究会利賀プロジェクトは、東京から車で約7時間のこの村に、「利賀ゼミ」のメンバーとしてほぼ毎月訪れ、今後日本で顕在化するであろう地域課題に先進的に取り組み、新たな解決策の糸口を模索しています。
(
GYUTOGAより引用)
簡単に言うとこういう活動です。
では具体的には?という話になりますが、
少しでも興味がある方は、是非、
GYUTOGAという利賀プロジェクトのHPや、牛島ゼミのHPを見てください!
それらのHPで利賀プロの細かい活動は載っているし、すべて書いたらおそらくかなりのページ数になってしまうので、ここではあくまで、それらを経験した竹田の感想、振り返りをしてみたいと思います。
では時系列順に振り返ってみましょう
4月
ゼミに入り、3つあるソーシャルプロジェクトの中からどのゼミに入るのかということを選ばなければなりませんでした。
各プロジェクトの先輩方が渾身のスライドで、各プロジェクトの活動、存在意義、やりがいなどを紹介してくれました。どの活動もとても魅力的で、当時竹田は、正直な話、ECFA、HCPに入ろうと思っていました(笑
なぜなら、ゼミ外の活動も色々していたため、土日二日間予定を開けるとか無理だと思ったし、実は虫とか嫌いだし、山で過ごすなんてきついと思ったから。まぁ、そんなこと悩んでも損だったなぁと今は思うわけですが。
5月
いよいよどのプロジェクトに入るか決断をしなくてはいけなくなりました。
そこで選んだのは、なんと利賀プロジェクト!笑
理由は、この活動は「牛島ゼミでしかできない」と思ったから。
もちろん他の活動だって牛島ゼミでしかできないかもしれませんが、一般化して、商品開発は会社に入ればできるかもしれないし、障碍者と関わるのは実は1年の時に障碍者ホームでボランティアしたりしていたので関わったことがある。でも、利賀村のような限界集落に行き、しかもその中に深くかかわるというのは、今までそんな経験なかったし、今後も普通に生きていたら絶対に経験できない。僕はそう考えました。
利賀プロジェクトとのミーティング等も少しづつ始まり、利賀プロの先輩方とも仲良くなりはじめ、どんな活動が始まるのかワクワクしていたのをよく覚えています。
6月
ゼミにも少し慣れ始めた6月。
他のプロジェクトは活動が本格的に始まる中、実はまだ利賀村に行ったことのない自分がいました。
5月にも行く機会は先輩方が作ってくれたのですが、予定的に残念ながら自分はいけていませんでした。
このままじゃいけない。そう思い、6月の第2週くらいに利賀村で行われた「百姓塾」になんと日帰り(笑)で参加。
土曜の用事を終え、一人で夜行バス東京駅を深夜に出発。日曜の早朝に富山駅につき、そこから電車で越中八尾駅に向かい、そこからバス・・・のはずがまさかの電車で一駅寝過ごし(笑)、利賀村の方に車で迎えに来ていただきました。。とんだ利賀デビューで、最初からかなり緊張して車に乗せていただいた記憶がかなり強く残っています。
しかし、着いてからは、そんな失敗も忘れ(笑)、色々なことに刺激を受けました。
ホントに周りが木しかない山の中。青々とした自然。初めて入ったリアルな田んぼ(ヒルや蛇も見てしまった 笑)。
餅つき。素敵な村民のみなさん….一気に利賀村が好きになりました。
7月
ちょうど前回利賀村に行ってから一か月くらい後、今度は「草刈」をしに利賀村へ。
そして、この時が初めて利賀村に泊まった時でした。
山の中に泊まる。
一体どんな生活何だろうとドキドキしながら行った利賀村。
やっぱりなんでもやってみるものだなと思いました。
普通にインターネットは使えるし、虫はいるけど別に気にならない程度。
夜ごはんは、村の方々との宴会でしたが、普通においしいお酒に料理。
布団も用意してもらえて、もちろん普通の旅行のような快適さとは違いますが、快適な利賀ライフ体験でした。
8月
ゼミ活動は基本的に8月中にはありません。
利賀プロの活動も特にはない…と思いきや、8月頭にはなんと合計1週間近く泊り込んで用意、運営する「上畠アート」がありました。
今までは土日に少し行く程度だった利賀村ですが、今回は長期滞在。
更に深く利賀村と関わることが出来ました。
このあたりから、だんだん、利賀村への思いが強くなり、また自分たちの活動が利賀村につながっているのかなと思えるようになりました。
このアート展というイベントも、多くの場面でボランティアスタッフとして運営を支えることが出来たし、先輩のアイデアにより、昨年よりもいいものが出来ました。さらには、自分の思い付きともいえる「スランプラリー」を実際に準備、運営させてもらい、その結果、多くの子供たちが楽しんでくれて、利賀村における自分の存在意義、できることが少し分かってきたように思います。
9月
9月には、牛島ゼミの合宿としてTOGACAMPが開催されました!企画段階でも何をするのかなどは利賀プロ全体で行い、そこには関わりましたが、基本的には合宿係が企画、運営をしていました。
今までは、利賀プロとして、いい意味でプロジェクトの活動という責任感を持って関わっていた利賀村でしたが、今回は合宿なので、遊びにいくという感覚で行きました。
イワナ掴み&イワナの塩焼きをしたり、民泊をしたり。ただ純粋に仲間たちと一緒に、利賀村の大自然で遊べてとにかく楽しかったです。
この時は、自分の家の車で利賀村に行ったということもあり、行帰り合計10時間以上もゼミの仲間たちと一緒に色々な話を語り合えて、とてもゼミが好きになったという副産物もありました(笑
10月
利賀プロの活動として、日吉フェスタの出店と三田祭への出店の具体的な内容が見えてきたのがこの時期。
先輩主導ではありましたが、特に三田祭は、「どうやったら売れるか」をかなり考えました。
この三田祭出店、「利賀村のおいしい野菜、そばを都会の人にも食べてほしい」「利賀村をもっと多くの人に知ってもらいたい」そんな思いから起こった活動でした。
僕自身も半年間利賀村に何度も言って、利賀村のいいところがたくさんわかったし、その中でもなにより取れたての農薬を使わない野菜はかなりおいしいということを知っていたので、これをより多くの人に届けたいというこの活動にはかなり共感を覚えていました。
ただ一方で、前半ディベートリーグ。後半は三田論執筆でなかなか十分にコミットできていなかったのは反省です。
11月
盛りだくさんの11月。ここまで利賀プロして活動してきた中でもっとも充実していた月であったように思います。
日吉フェスタでのイワナの販売。三田祭でガレットやミネストローネの販売、そして、そのために野菜を収穫しに行ったり、さらには利賀村のものを東京で売るという物産展のボランティアと、かなり色々な活動を行いました。
この中でも個人的に印象的だったのは物産展のボランティア。
東京でも利賀村のためにできることがあるんだなという実感がわいたのと同時に、今回のボランティアに呼んでいただいた商工会の方から、「利賀ゼミの人たちは頼りにしている」と言っていただけたことは、今後利賀プロとして活動する中で、自分たちの存在意義ともなりうる気づきだったなと思います。
冷静に、普通に一つのブースを任されて、呼びかけをしながら実際に販売させてもらえるなんて、信頼がなければやらせてもらえるわけはありません。
必要とされている。その感覚はとてもうれしかったです。
かなり、掻い摘みながらの振り返りでしたが、自分の中の利賀村とのかかわり方や思いの変化は以下のような感じでした。
とにかく活動してきて思うのは、
「限界集落」だけど、そこにいる人たちは「限界」ではない。
ということ
半年間多くの村民と接してきて感じるのは、村民の元気と夢の大きさでした。
しかも、多くのおじいさんたちが普通にフェイスブックをやっていたりもして、本当に行ってみて、関わってみなきゃわからないことはあるんだなと感じました。
利賀村での経験は農業ができるようになるとか、そういう経験値的な部分に加え、フィールドに出ることの大切さや、村社会とはどういうことなのかなどなど、本当に得るものは大きいなと思います。
今後高齢化社会がより進んでいき、利賀村のような限界集落が日本中、世界中に広がっていくであろう未来に備え、利賀村というこのフィールドでその状態から少しでも良くするためにどうすればいいのかということを本気で考えることが出来ているのは絶対今後の社会で大事な気づき、学びになると僕は感じています。
正直、最初は利賀ゼミを選ぶとは考えていませんでしたが、このプロジェクトを選んでよかったなと思っています。
今後より一層、自分たちのできることは何か、何をする必要があるのかなど、もっともっと村と関わる中で見つけていければいいなとは思っています^^
興味がある方は是非一緒に利賀村を盛り上げていきましょう!