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牛島利明研究会入ゼミInformationブログ アーカイブズ 2013-2014

慶應義塾大学商学部牛島利明研究会旧入ゼミInformationブログに掲載した記事のアーカイブです。

12期生からのメッセージ 山崎編 「胎動」

2014年03月08日 | ゼミ員からのメッセージ(2014年度入ゼミ)
こんにちは。
牛島ゼミ12期の山崎です。
四年である僕も例にもれず、牛島ゼミの振り返りをしたいと思います。

このブログを書くにあたって、何を書こうか悩みました。
今でも悩みながら書いていますが、2年生に想いを伝えるためには
締め切りがあるので、このように諦めて書いています。

で、なぜこのように筆が進まないかと言うと、
牛島ゼミって書ききれないんですよね。
色んなことするし、活動のひとつひとつが学びにつながるし。

だから、牛島ゼミについて一番いいなと思っていることだけを
書きたいと思います。


それは、"Something New, Creative First"の精神です。


そんなん知っとるわ!とパソコンを閉じてしまう人が
いるかもしれないですが、
もう少しだけお付き合いください。


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僕は、Something Newの精神が心に響いて
牛島ゼミに入ろうと決心しました。
そして、卒業を控えて
その時の選択が間違いなかったと確信しています。

まぁ、なんとなく昔から新しいもの好きで飽きっぽかった僕は、
入る時は新しいものを創る側の人間に立つ憧れをもっていました。

入ってからは、新しいものを創ることの難しさに絶望しましたよね。
しかも、なにかあるごとにsomething newを求められるし。。。大変。

別にiPhoneを創るわけでもないのに、
絶望とは大げさだなーと感じると思います。
結果的に新しいことを考えられなかったことなんて、ザラで。
というかほぼ全部?だし。

でも、大げさじゃないんですよ。
Something newは本当に大変なことなのです。

どんなに言っても伝わらないと思うので、
試しに体験してもらいたいと思います。



問:「エレベーターの混雑を失くす方法」を考えてみてください。

ビルとかに入るとエレベーターが混雑していますよね、
そんな状況を解決するアイデアを考えて下さい。
考える際の前提は、‘世の中にない新しい解決法であること’
以外ありません。世の中のあらゆるテクノロジーを利用できますし、
お金は山ほどあるという前提で構いません。
(階段を増やすとかエスカレーターにするとかはやめて下さい。)

では、10分くらい全力で考えてみてください。

・・・・・・考えられました?

では、次にそのアイデアを実現するためには
どうすればいいかを考えて下さい。

・・・考えられました?
それで本当にエレベーターの混雑は解消されますか?
そのアイデアに満足できましたか?

こんな感じで新しいことを考えるのは難しいんです。
アイデアを考えられた人も考えられなった人も、
難しさは、理解してもらえたと思います。

当然、ゼミではもっと違うことを考えますが、
難しさは変わりません。
Something newというキラキラした言葉の裏には、
こんな難しさが隠れているんですね。

ただ、ちょっと楽しくないですか?



では、本題に戻ります。
このようにsomething Newってむちゃ大変なんです。

でも、卒業を間近にして考えると、
そんな「大変さ」を経験できたことが、
牛島ゼミで学んだことの中で大きかったなと思います。

…ところで、大変とか言うと自分に耐えられないくらい
大変なんじゃないかと思う人がいるかもしれないですが、
心配ご無用です!!!

牛島ゼミには先生・先輩・同期という力強い仲間がいます!!!
グループ学習室で終わりの見えない議論で
苦しんだりするのは本当に大変でしたが、
仲間といるから乗り越えられました。

それから、問題を考えている時、ちょっと楽しくなかったですか?
ゼミでは、事ある毎に仲間と一緒に考えられます。
一人で考えるより、みんなと考えるとむちゃ楽しいです!

二年間を振り返ると、大変だけど、仲間と一緒に考えた
楽しい思い出の方がたくさんあります。


というわけで、僕にとっての
牛島ゼミは
“Something New,Creative First”
の精神をもった
先生・先輩後輩・同期が集まって
切磋琢磨できる素敵な場
でしたとさ。

最後の写真は、そんな牛島ゼミに入ってすぐの写真です。
(ディベートの準備中)


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p.s.
一応、問題の答え的なものとして、今世の中にある解決策を提示します。
http://www.nttcom.co.jp/comzine/no090/newdragnet/
社員ゲートを通る際に、情報をエレベーターに送信することで、
効率的にエレベーターを制御するといったものです。他にも応用できそうですね。


12期生からのメッセージ 松村編 「想いを持ち、社会に価値を生み出す。」

2014年03月07日 | ゼミ員からのメッセージ(2014年度入ゼミ)
今日は12期のまきすんが担当します!

ゼミの振り返りということで、
いよいよ卒業かとさみしい思いでいます。

振り返れば2年前、牛島ゼミの合格発表を頂き、
涙が出る位、喜んだことを覚えています。
あれから2年。牛島ゼミで過ごして、どのように変化したのかを2つ、
どのような気づきを得られたのかを1つ、
ちょっと長くなりますが、お話したいと思います。

牛島ゼミに入る前、私は牛島ゼミが関係するような
イベントには参加したこともなく、
牛島ゼミとの接点は入ゼミ以外にはありませんでした。

会計士の勉強やフランス語の勉強に励み、人並みにアルバイトも行い、
趣味のフットサルで体を動かす。一見順風満帆かと思われる過ごし方でしたが、
何のために会計士になるのかであったり、
このまま大学生活を机と向き合う終わらせ方をさせていいのかであったり…、
心の中では、常に様々な葛藤と戦いながら過ごしていました。

何か、足りない。大学でどんな自分になりたかったのだろう。

そんな迷いの中で、出会った牛島ゼミ。
先輩方の大勢の前で堂々と議論し合う、圧巻のディベート。
2年生に真剣に向き合って下さる姿。
ここなら何か変えられるに違いない、
そう思い、三田の2年間を牛島ゼミに捧げることを決心しました。

ゼミに入ってからは、今まで踏み入れたことのないことに、
踏み入れる毎日でした。

私は昔からよくフットワークが重いと言われてきました。
明確な目的があるものにしか参加しない、
考えすぎる上に準備に準備を重ね動こうにしても一歩が出ない、
そんな日々の過ごし方でした。
牛島ゼミに入って、それは変わりました。これが1つ目の変化です。

外部のイベントに参加したり、限界集落に行ったり、
起業された方や震災ボランティアをされている方のお話を聞いたりなど、
牛島ゼミに所属していなかったら
私は決して足を踏み入れることはなかったと思います。
今までちょっと興味があっても一歩出なかったことを悔いるほど、
思い切って足を踏み入れてみると色々な世界が広がる
のだという発見があったのです。

牛島ゼミにある触れたことのないことに触れられる環境のおかげで、
外部のイベントや懇親会などにも積極的に参加できるようになり、
まずは行動してみる、さもないと掴めるチャンスも掴めない。
そう思えるようになり、一歩が出るようになりました。


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続いて2つ目の変化です。

私はこの2年間で、「社会に対して自分の方向を向ける」
ということを常に考えるようになりました。

ゼミに入る前は、自分がやっていることがどう社会に影響するのか、
価値をもたらすのかを意識して行動することはありませんでした。
どちらかと言うと、自らの成長のため、組織の発展のために、
行動していたように思えます。

しかし、牛島ゼミの2年間を通して、特に4年生となってから、
より社会を意識するようになるという自分の考え方の変化に気づきました。

何のために勉強をするか、何のために仕事をするか、
それが社会に価値をもたらすためだということが自分の中で、
腑に落ちた
のです。

それは牛島ゼミが社会との繋がりが強かったからだと思います。
社会との繋がりの中で、自分がどうありたいか、
社会にどう影響を与えたいかが見えてきました。

ここで完全なる余談ですが、ゼミ員が考えた言葉で
とても気に入っているものがあります。
それはなにかと言いますと「USR」というものです。
「牛島ゼミの社会的責任」です。
昨年ディベートで扱ったCSRを文字っています。笑
(CSRは色々捉え方がありますが、そこは置いておきます...。)

意味は「牛島ゼミは社会に価値を与えられることをする」
だと“私は”捉えています。

ごく一部の人しか知らない言葉ですが、
私はこの言葉を聞くとなんだか、頑張れます。
どんな活動でも、その活動が社会にどう影響するのだろうか…
社会を良くするために、どのように役立つのだろうか。
そのような、視点はなくてはならないのだと感じた2年間でした。


そして大きな気づきの1つ。「想いが支える」ということ。
私は2年間、Happy Cosme Projectに携わりました。
この商品開発プロジェクトでは事業活動を通じた
社会貢献の可能性を追求したのですが、
ビジネスと社会貢献のバランスの難しさを様々な経験を通して考えました。
その過程で「想いが支える。」ということを強く感じたのです。

外から見れば、華やかなことをやっていたのかもしれませんが、
プロジェクトが進む中、思うようにいかないことが多々ありました。
何故多くの時間を使いここまでやっているのだろう、
その様に思う時もありました。
簡単に社会に価値を生み出せないことも重々痛感しました。


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しかし、そこでいつも立ち返ったのは事業活動で社会的課題を解決したい、
課題解決の可能性を追求したいという「想い」でした。
どんなに大変なことがあっても、心から想える想いを持ち続けたら、
途中でやめることもなく、どうにか成功するように奮闘できるのだということを、
身をもって実感しました。

何のためにやっているのか、その「想い」が心の底から共感できる
場所にいれば頑張れる
ということです。

牛島ゼミのみんなはそれぞれ「想い」を持っていると思います。
Something new...新たな価値を生みしたい、生み出せる人間になりたい、
社会をこうしたい...。
「想い」を持って行動する牛島ゼミ員は素敵だと思います。


ここまで、色々書いてきましたが、
決してゼミ活動も上手くいくことばかりではありませんでした。

プロジェクトでは夜の居酒屋で声が出なくなるくらい涙を流し話し合ったことや、
時間をかけて考えたプレゼンをしても良いお返事がもらえず、
悔しさのあまり、その場から立ち去りたくなった時もありました。

でも何のためにやっているか、そこがはっきりしているため、
すぐに頑張ろうと思えました。

本気で議論でき、社会を良くしたいと一緒に泣ける仲間、
夢を応援し合え、高め合える仲間。そんな仲間が牛島ゼミにはいます。


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心の底から震える位熱くなれる場所に出会えるのが牛島ゼミなのだと思います。

2年生のみなさん、なぜ勉強するのか、どういう自分になりたいか、
明確にある人もそうでない人もいると思います。

私は、その自分なりの答えを牛島ゼミで見つけることができました。
答えはありませんが、考えるチャンス、
そのありたい自分に近づけるチャンスはいっぱい牛島ゼミに詰まっています。

ぜひ牛島ゼミでありたい自分を見つけ、近づいてみませんか。

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12期生からのメッセージ 大和田編 「牛島ゼミから学んだこと」(後編)

2014年03月06日 | ゼミ員からのメッセージ(2014年度入ゼミ)
前篇から続きます)

【なりたい自分】

話は変わりますが、僕はもともと、夢や目標のない人でした。
「あなたは将来どうなりたいの?」と聞かれたとき、黙ってしまう、そんな人でした。

では、牛島ゼミに入って、それは変わったのか。

変わりました。
漠然とではあるけれど、自分の中に答えを出すことができました。

それは、「かっこいい大人」。

もう少し噛み砕いて書くと、
「自分の仕事や組織に誇りを持ち、成長し続ける、かっこいい大人」です。

牛島ゼミを通してお会いした大人は、本当に多種多様でした。
大企業で働く人、中小企業で働く人、独立してやりたいことをやっている人、等など。。
みなさんに共通していたのは、「かっこいい」ということでした。
独立して難しい社会的課題に取り組んでいる人も、
上場企業で経営陣として活躍している人も、みんなかっこいい。
自分もそんな大人になりたい。そう思いました。

これは、牛島ゼミに入らなければ、たどり着くことができなかった答えだと思います。
たどり着けないというよりは、考える機会がなかったと思うのです。

牛島ゼミでは、自分が想像していなかったような人にたくさん会いました。
自分とは全く価値観の違う人。
この価値観の違いがいまの自分を作っているように思います。
牛島先生に感謝です。

【最後に】

論理的思考力、批判的にみる力、質問力、行動力、
わかりやすく伝える力、等など、
出せばキリがないくらい、多くのことを牛島ゼミで学びました。

学生でありながら社会との接点がとにかく多く、
自分の価値観が大きく変わりました。
と同時に、社会の中での自分の価値、
牛島ゼミの価値って何だろうと考えるようにもなりました。


牛島ゼミで心から良かったと思えること、
それは、「物事に本気で向き合う環境」があったこと。
言い換えれば、「熱くなれる場所と仲間」がいたこと。

何にでも熱くなれる牛島ゼミ員は本当にすごいんです。
ゼミ員には、リーダーシップ以上に、フォロワーシップがあると思っています。
誰かが、「これやろうぜ」と言ったら、「それいいね」とどんどん乗っかれる。
それもものすごいパワーで。


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2年前のゼミ試験、牛島先生に聞かれた質問で、
うまく答えられないものがありました。

「志望理由にある、良い雰囲気って具体的にどういう雰囲気?」
その当時は、仲の良いとか、感じが良いとか、そんなことを答えたような気がします。
かなり安っぽい答えですね(笑)

でも本質はそうじゃない。ゼミ員が何事にも本気だからこそ、
感じが良く見えたんです。


2年生の僕にはエネルギッシュなゼミに映ったし、
ここなら成長できると感じたゼミでした。

入ゼミをひとつとっても、どうしたら牛島ゼミの良さが伝わるか、
どうしたら2年生に振り向いてもらえるか、
常にみんなが本気でした。
そんな牛島ゼミが本当に大好きです。

文章が苦手なのでうまく伝えられないですが、
僕は牛島ゼミで2年間過ごせて本当に良かったです。
「熱くなれる仲間」は一生モノ。
これからもつまらない社会人にならないように、
みんなで何か面白いことをやりましょう(笑)

さて、そろそろこのブログも終わりです。
最後に2年生に伝えたいことを書きます。
仮登録も終わって、倍率を見ながらゼミを変更しようと悩んでいる人も多いと思います。

そんな時、何が決め手になるのか。
「直感」です。これは、適当にフィーリングで決めるということではありません。

いままで一生懸命ゼミ選びをしてきたのであれば、
みなさんの価値観が反応した「直感」を頼ってみても良いと思います。
大切なのは、「自分で決断すること」です。


自分で決めた道であれば、どんなに苦しくても人のせいにはしません。
自分の選択が正しかったと思えるように努力をするだけです。

そして、ゼミに入ることは多くの人にとって、最終ゴールではないと思います。
どのゼミに入ったとしても、精一杯、がむしゃらに活動してください。

もがいている間は、周りが見えず、
何が自分のためになっているのかさえわからないと思います。
でも、振り返った時には手に取るようにわかります。
あの時のあの行動がいまにつながっているというふうに。
後悔しないためにも、とにかく「もがき苦し」んで欲しいと思います。

それでは、みなさんと牛島ゼミで会えることを楽しみにしています!

牛島先生、先輩、後輩、同期のみんな、本当にお世話になりました!


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12期生からのメッセージ 大和田編 「牛島ゼミから学んだこと」(前篇)

2014年03月05日 | ゼミ員からのメッセージ(2014年度入ゼミ)
こんにちは!牛島ゼミ4年のまおぴーです。

今回のブログのテーマは、『ゼミの2年間を振り返って』です。
難しいですね・・
難しいと感じるのは、ゼミでの思い出が多すぎるからです(笑)

2年前の自分と今の自分は、何が違うのか。どう成長したのか。何を学んだのか。
ブログを読んでくれている2年生と同じく、僕も自分と向き合ってみたいと思います。
目を閉じて、ゼミのことを思い返してみます。本当にいろいろなことがありました。

【ディベート】

喧嘩の絶えなかったディベート。
経済史・経営史のゼミが集まる全国ディベート大会に毎年出場しているのですが、
僕が所属していた肯定班は、一言で言うと不協和音がすごかった(笑)

みんながみんな意見を持っているから、グループワークをしてもまとまらないし、
練習試合をしても負けてしまい反省の繰り返し。
当時の僕らは、完全に負の連鎖に陥っていました。

逆に、否定班は対照的で練習試合は全戦全勝、
それぞれがしっかりと役割を把握していました。
本番で肯定班が足を引っ張らないか、不安で仕方ありませんでした。

ある練習試合に負けた後、夜10時くらいからでしょうか。
校舎が空いている11時まで1時間あるからと、
他校との打ち上げを途中で切り上げ学校に戻ったのが、
今でも懐かしい。呑み会が楽しすぎて、本当に行くのが苦痛でした(笑)

それでも、勝ちたいと思ったから、みんなでとにかく振り返りました
何がダメだったのか、どうすれば良くなるのか。
よく思い返せば、「物事を振り返る」という習慣は、
ディベートから学んだことかもしれません。
これは、ゼミと関係ないところでも、活用している大事なスキルです。


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結局、大会の結果は3位。
肯定否定、両チームとも勝利は収めたのですが、
2勝のチームが他に4校あり、得点差で負けてしまいました。

人生で死ぬほど悔しかったのは、いままででたぶん2回です。
中学バスケ部の市大会で優勝できなかった時、そしてこのディベート大会です。
この時はびっくりするくらい泣きました。

そしてもうディベートは終わったのに、ジャッジして下さった審判員に
フィードバックをもらいに行ったのを覚えています。
いま考えると意識高いなぁと思いますが、
単に納得できなかっただけかもしれません。
←気が強く曲げないメンバーが多かったので(笑)

もちろん、この負けん気が強いメンバーだからこそ学べることも多くありました。
論理的にわかりやすく説明しなければ、すぐに否定されてしまうし、
その中でひとつの主張にまとめていく作業は、
このチームだからこそ経験できたこと
だと思います。

ちょっと長くなってしまいましたが、このディベートに取り組んできた日々は、
本当にかけがえのないものでした。
これだけ本気でぶつかりあった肯定班をいまでも誇りに思っています。


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【ソーシャルプロジェクト】

もうひとつだけ、活動を振り返ってみたいと思います。
もがき苦しんだソーシャルプロジェクト。

僕が所属していた、「Entertainment City for Allプロジェクト」はとにかく大変でした。
何が大変だったのかというと、扱う問題の範囲が広く、
また答えがあるかもわからない問題に取り組んでいたということです。

問題意識はわかりやすく言うと、「マイノリティとマジョリティの関係」にあり、
「目が見えなかったり耳が聞こえなかったりするマイノリティと
健常者といわれるマジョリティ、両者はどのようにしたら混ざり合えるのか」というもの。

「混ざり合う」の定義も広いし、解決手段も何が最適かよくわからず、
答えのない解を求めてもがいていました。

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いまでも忘れない出来事があります。
あるNPO法人とプロジェクトを進めており、自分たちのやりたいことを提案した日でした。
先方に未熟な提案をダメだしされて、そのままサイゼリヤで即ミーティング。
悔しさからか、いつも以上に3年の男子メンバーがヒートアップしてしまいました。

これからどうプロジェクトを進めてくかの大事な話し合いにも関わらず、
僕らが原因で泣いてしまうメンバーもいました。

そこで、先輩から言われた一言。
「話し合いは、自分の意見を通す場じゃない。まずは、人の話を聞け。
それを踏まえて、どうしたら現状が良くなるのかを考えろ。」


本当にその通りで、何も言えずに黙ったのを覚えています。
僕にとってのグループワークの原点は、ここにあるような気がします。

「人の話を聞く」という、簡単そうで難しいこと、
そして「チーム全体を考える」という、非常に大切なこと。
これを意識するようにしてから、プロジェクトは回りだすようになりました。

訳もわからず意見を押し付け合った、たけ、ざき、
喝をいれてくれたやましょうさん、ありがとうございました(笑)

このプロジェクトは問題が複雑だった分、
「手段と目的」についても、敏感になりました。
もっと言うなら、「最終形を意識する」という大事なことを教わった活動でした。
何が最終ゴールなのか、どうすればこのプロジェクトが終われるのか、
常に考えました。

グループワークをする際も、今日はどこまで話し合えばゴールなのか、
最初に必ず確認していました。
いまでもわからなくなったら、必ず最終形を意識するようにしています。


2つの活動を振り返ってみました。
もちろん、他にもたくさんのことを経験し、
それぞれからいろいろな学びがありました。

後編に続きます!)


12期生からのメッセージ 大矢編 「ゼミという場所」

2014年03月03日 | ゼミ員からのメッセージ(2014年度入ゼミ)
こんにちは。
四年振り返りブログということで、今日は四年のりょうが担当します。

今日のブログでは、僕がゼミ活動を通じて感じた、ゼミという組織の優れた点について書きます。

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さて大学二年生の皆さんは、ほとんどの方がサークル活動や学生団体のような人が多く集まる組織に所属しているかと思います。例えば、テニスサークルだったらテニスをやりたいと思う人、バスケットボールサークルならバスケットボールをやりたいと思う人、音楽サークルなら音楽をやりたい人。
このようにサークルは、何か特定した共通の趣味を持つ人の集合になっています。

さらに一つのサークルの中で細かく見てみると、気の合う特定の人達と一緒にいる時間が長かったりプライベートで遊びにいったり、とサークルの中で更にグループ化して組織は細分化されていくと思います。

では、皆さんの経験を思い返してみて、そういった小グループの構成人員ってどうやって決定していますか?
おそらく、“波長が合う”とか“話し易い”とか“どこか似ている”とか、自分の感覚的な好みで決定していくと思います。

しかし、ゼミという組織ではそういう訳にはいきません。
様々なバックグラウンドを持つ二年生の中から、いろんなタイプの人が選ばれて、その中で半ば強制的にグループを組んで活動をしていくわけです。
今まで触れてきた価値観が全く違う人や、全く異なる考え方をする人と、長い時間を一緒に過ごす可能性があるということです。
しかも牛島ゼミでは活動は基本的にグループワークなので、そのメンバーで長時間ディスカッションをすることになります。
そういう経験は結構つらい部分があるかと思います。

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けれども、僕はそういう時間がゼミでは非常に大切だと思います。
表面的に接して合わないと感じる人間と長い時間付き合うことで、その人の深い部分が見えて、自分の価値観に変化が生じたり考え方に幅が出たりするのではないでしょうか。
そういう人付き合いは、サークルではあまりないと思いませんか?
ゼミは、普段交友関係を持つことがなさそうな人と深い交流の場を与え、新しい価値観に触れる事ができる良い環境だと二年間を通じて感じました。

こうやって書くと、非常にぎすぎすした雰囲気でやっているのではないかと誤解を与えるかもしれませんが(笑)、実際にみんな仲良くやっています。安心してください。


12期生からのメッセージ 竹村編 「感謝」

2014年02月28日 | ゼミ員からのメッセージ(2014年度入ゼミ)
こんにちは。12期のたけです。
最後のゼミブログですね。

同期がどんなブログを書くんだろう、かぶったらどうしようと考えつつ、
僕は牛島ゼミに感謝していることというかんじでブログを書こうと思います。


【人生で一番熱くなれたこと】

ディベートリーグに向けて過ごした日々は僕の中で特別でした。
ゼミに入りたての頃、大学1、2年でまともに組織に所属していなかった僕にとって、
ディベートの試合に向けたグループワークは念願でした。

仲間と共に頑張るということが楽しくて仕方なく、
毎回ウキウキでグループワークをしていたと思います。
ですがディベートをやる中では、楽しいことばかりではなく、
悔しい思いをすることや、しんどいことも多々ありました。
チームの女子の涙はほとんど見たような気がします笑

それでも最後までモチベーションを落とすことなくやり抜くことができたのは、
目標を立て、その目標に対してみんなが本気で取り組めたからだと思います。

ディベートの準備をする上で、勝利というチーム目標だけでなく、
各々がディベートを通してどうなりたいのかという個人の目標を共有しました。
そして、その2つの目標を尊重できる熱い仲間がいたからこそ、
個人としても多くの点で成長を感じることができ、
試合での勝利を通して、達成感の共有もすることができました。

「やるときはやる」という中途半端なものではなく、
いつだって本気だったチームメイトのおかげで、自分も頑張れました。
そして、牛島先生や11期の先輩方、
肯定班や三田論班のみんなにも支えていただきました。
牛島ゼミの、本気で取り組むための環境にめちゃくちゃ感謝しています。


【様々な価値観に触れられたこと】

この2年間で本当に多くの人に出会えました。

ソーシャルプロジェクトや、講演会を中心に、
80代のおばあちゃんから小学生まで様々な人と関わる機会がありました。

それまでの人生で関わった人たちといったら家族、先生、
同一コミュニティの友人ぐらいなものでしたので、
その経験は価値のあるものだったと思います。

どこに価値があったかというと、僕の中では
それは「違い」に触れられたことだと思っています。

出会う人の多くは、僕とはそれまでの生き方が全然違い、
そのため価値観も違いました。

自分がなんとなく考えていたことを真っ向から、
もしくは間接的に否定されることも多く、
その度に自分の価値観を見つめなおすことができました。
自分の考え方を完全にかえてしまうのではなく、
人の意見を聞いた上でもう一度見つめなおすことができました。

特に、働く上での社会との関わり方について多様な考え方を知れたことは、
今後、社会にでる上で大きな糧となると確信しています。

この2年間を牛島ゼミで過ごせたおかげで、社会に出ても、
組織の歯車になるのではなく、社会を動かす歯車になりたい
と思うようになれました。

僕は元々、保守的な性格なので、こんなことを少しでも考えられるようになったのは
ゼミ員に本当に多くのチャンスを与えてくださる牛島先生のおかげです。
感謝してもしきれません。

なので、いつか先生のご自宅に遊びに行かせてください。
先生んちで餅つき大会とか、人狼とかやりたいです。

というかんじで、最後は先生への感謝になりましたが、ゼミへの感謝はつきません。
大阪から出てきて慶應に入学した僕が、卒業する今、わざわざ東京まで来てよかったと
胸を張って思えるのは間違いなく牛島ゼミのおかげです。

牛島先生、11期の先輩方、同期のみんな、13期の後輩たち、
ゼミで関わらせて頂いた全ての方々、本当にお世話になりました。
今後ともよろしくお願いします!

2年間お世話になった456教室にも感謝!


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12期生からのメッセージ すじょん編 「三田論、そして利賀村との出会い」

2014年02月27日 | ゼミ員からのメッセージ(2014年度入ゼミ)
こんにちは!12期のすじょんです。

ゼミで過ごした2年間は本当にあっという間でした。
2年前のこの時期に先輩たちの振り返りを読みながら、
私も牛島ゼミに入って2年後この記事を書いてみたい!
と思いながらESを書いた記憶があります。

沢山のことを学び、
沢山のことを体験して、
沢山の人に出会い、
(沢山の遅刻もw)
沢山の気付きがあった2年間でした。

もし牛島ゼミに出会えなかったら、今の自分は...想像すらできません。

振り返ってみて、記憶に残る大きな活動は二つ。
三田論、利賀村との出会い。
一つずつ書いてみたいと思います!

【三田論】
ゴールがなかなか見えなかった三田論。
テーマ設定からスタートしてインタビューや
フィールドワークに行って、終わったら学校に戻り
何か問題提起になれる要素はないかみんなでひたすら考えて...

高島平は遠かった!笑
でも、フィールドワークの途中に高島平団地の商店街の
お店の方々と仲良くなって色々ご協力して頂きました。
本当にありがとうございました!!

様々な試行錯誤がありながらも、
ひたすら自分ができる事なんか分からず、
ずっと迷っていたのがこの時期でした。

ゴールは見えないし、一見良さそうな案があっても
中間報告で色々アドバイスをもらって考え直してみると
こりゃーー使えないな...(すねる)


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今思えば自分ができることを探すより、
とりあえず何でもいいからもっと様々な角度から考えて、
もっと発言をすればよかったな、
と毎晩毎晩後悔していました。

それでも同期たちはどう思う?とか
積極的に私ができることを一緒に考えてくれたり、
時には励ましてくれて、
時にはアドバイスをもらったり。

ここで今の私の気持ちを代弁してくれる、去年の先輩の振り返り
ブログにあった言葉を引用したいと思います。

「でも牛島ゼミの活動の中では自分を出す(出さなきゃいけない)
機会がたくさんあって、それを認めてもらえる時があったり、
褒めてもらう時があったり、
そういった嬉しい瞬間がたくさんありました。」


ゼミに入る前までは、留学生だからゼミ生活って大丈夫かな..
とずっと心配していましたが、
今までのゼミ生活の中で一度も言われなかったのが
「すじょんは留学生だから」という言葉です。

留学生だからこれはやらなくていいとか、
他のことをしてくれとか一度も言われず、
牛島ゼミ12期として自分を出す機会を沢山もらったことを
いつも感謝しています。

【利賀村との出会い】
もはや私にとって第二の故郷になった利賀村。
牛島ゼミがなかったらこんな素敵な経験はできなかったはずです。

とくに去年は就活が落ち着いた5月から月1回(時には2回も笑)足を運び、
村の方々の暖かいご協力の中で沢山の体験ができました。


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写真は一番感動して、楽しかったゴールデンウィークの獅子舞祭り。

留学生として日本の田舎に通い、
伝統の文化や田舎の暮らしを体験できる
チャンスはなかなかありませんが、
牛島ゼミ、そして利賀プロジェクトと
利賀村の方々のお陰で素敵な経験ができたと思います。

先生、同期、ずっと応援して下さった先輩、後輩たち。
本当に感謝してます。2年間ありがとうございました!
そして、最後まで読んで下さった2年生の方々もありがとうございます。


12期生からのメッセージ 下村編 「牛ゼミでの2年間」

2014年02月26日 | ゼミ員からのメッセージ(2014年度入ゼミ)
どうも、皆さんこんにちは。
12期のゆうたっちこと下村です!

最近はすっかりゼミのLINE通知が少なくなって、
ゼミが終わってしまったんだなーと改めて実感する日々です(笑)

さて、牛島ゼミでの2年間の振り返っていきたいと思います!

自分は日吉時代の2年間で自信を持って頑張ったと言えることが
特になかったため、その分三田での2年間はゼミ活動を通して成長したいと漠然とですが思っていました。
そして、運良く牛島ゼミ一員になることができ2年が経つのですが、、、
毎日が充実していたせいか、本当にあっという間でした!

牛島ゼミに入って良かったと思えることのうちの1つに、
新鮮で刺激的な経験をたくさんできたことがあります。
ディベート大会や三田論でのフィールドワーク、利賀村での合宿、
Happy Cosme Projectでの女性へのインタビューや社長プレゼン、Facebookページの開設・・・。
こんなにも多くの様々な経験ができる環境が牛島ゼミにはあります。

この中でも一番印象に残っていることは、
優勝を目指して約1ヶ月半、ほぼ毎日のようにグループ学習室で
パソコンを開いてリサーチし、論を考え、レジュメを作り、シミュレーションをし・・・
万全の準備を臨んだディベートリーグです。

優勝という目標に向けて、チーム一丸となって本気で取り組み、
そして優勝することに拘っていたからこそ結果発表の瞬間にあふれ出た涙。
今でも惜しくも優勝を逃した瞬間は鮮明に覚えています。本当に悔しい思いでした。

しかし、今では仲間と共にここまで本気になって取り組んできたことが
自分の中でかけがえのない財産であり、大きな自信となっています。

ここまで勝負事で勝ちに拘り、没頭したことは人生で初めてだったと思います。
このディベートリーグでの取り組みは、自信を持って大学生活で頑張ったと言えることです。


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そしてもう1つ、牛島ゼミに入って良かったと思えることがあります。
それは、最高の同期に巡り会えたことです。

グループワークを通して仲間の良さ、尊敬できる部分をたくさん見てきました。
プレゼンが上手かったり、徹底的に調べたり、ディベートで頭の回転が速かったり、
ものすごく責任感があったり、どんなにつらくて大変な時でも優しく接してくれたり、
自分よりも仲間のために頑張れる人がいたり・・・。

そんな素敵な同期がいたおかげで、毎回のグループワークがなんだか
良い意味で楽しかったです!
忙しくて集まる頻度が多かったときでも、自分は全然苦に感じませんでした。

グループのみんなが頑張っている姿を見て自分も頑張らなきゃ!と思うときもありましたし、
何より真剣にかつ楽しくグループワークができる環境であったため、
考えが行き詰まって大変な場面でも乗り越えられたのだと思います。

牛島ゼミでのグループワークを通して、自分1人では
絶対にできなかったであろうことがたくさんできた
気がします。

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とりとめもなく、自己満足な文章になってしまいましたが、最後に。

今牛島ゼミを受けようと決断している2年生の皆さん、
その選択は間違っていないと思います。
牛島ゼミは他の4年生も書いているように本当に素晴らしい環境に恵まれています。
その環境を活かして、三田での2年間で大きく成長してください。

成長したいとは思っているものの、不安でまだまだ迷っている2年生の皆さん、
自分も2年前のこの時期ものすごく不安でした。
それでも、自分を信じて後悔のない選択をしてください。不安なのはみんな同じです。


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先輩方、同期そして後輩のみんなと共に過ごした牛ゼミ生活は私の一生の宝物です!
2年間本当にありがとうございました。
卒業するのは寂しいですが、新しく入ってくる14期にゼミのOBとして会えることを楽しみにしています!


12期生からのメッセージ 神宮編 「牛島ゼミが教えてくれたこと」

2014年02月25日 | ゼミ員からのメッセージ(2014年度入ゼミ)
牛島ゼミでの2年間は、怒涛のような日々でした。
卒業を目前に控えた今、改めて振り返ると、そう思います。
学問、他者、そして自分と向き合い、
ひたすらがむしゃらに闘って、駆け抜けたような気がします。

何のためにゼミに入り、何のために学ぶのか。

ブログを読んで下さっている2年生の中には、
この問いにぶつかっている人もいるかもしれません。
私も2年生だった当時はそのように思ったことがありましたし、
今でもこの問いに対する普遍的な答えなど無いと感じています。
しかし少なくとも私は、牛島ゼミで毎日本当に色々なことを学び、
刺激をもらう中で、自分の世界が格段に拡がっていくのを感じることができました。



私はゼミ活動を通し、学問とは、まさに読んで字の如く
問うことを学ぶことなのだと実感しました。

1、2年次の学習のほとんどが、与えられた知識を吸収するだけなのに対し、
ゼミでは、自ら「なぜ」と問う機会が増えます。

牛島ゼミでも、文献輪読やディベート、プロジェクトなど様々な場面において、
自ら問いを立て、分析・検証し、答えを導き出さなければなりませんでした。

そこでは、常に問題意識を持ち、自らの足で情報を確かめようとする姿勢が求められます。
これは決して簡単なことではありません。が、とても重要な視点であることも確かです。

なぜなら、学問に限らず、社会の様々な場面において、
問題を発見し解決に導こうとする際には、「なぜ」と問うことが出発点となるからです。
私はゼミ活動を通じ、日々疑問を抱き、何事にも問題意識・目的意識を持つ
癖をつけること
がいかに大切かを学びました。


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また、牛島ゼミには産業史・経営史という枠を超え、利賀村での合宿や、
商品開発、その他ワークショップなど様々な活動がありました。
一見すると関連のないように思える活動でも、全てに意味があり、
つながっていたような気がします。

どこかで学んだことや経験したことが、全く異なる場面で生かされ、
その意味がつながる瞬間はたくさんありました。
そういった瞬間が増えていくのが素直に面白かったですし、
自然と関心が連鎖・派生していって、気づけば興味の幅がぐんと拡がっていました。

何も意識しなければやり過ごしてしまうような小さな活動も、
少し見方を変えてチャンスと捉えれば、自分のものにできる。
一つひとつの活動に意義や目的を見出す、という意味でも、
「なぜ」を問う姿勢は重要
だと感じました。



そして、ゼミは多様な価値観を持ち合わせた「人」によって成り立つ組織でもあります。
誰かのため、組織のために頑張れる人、自分の成長に向けて貪欲になれる人、
常に冷静な人、笑顔で場を盛り上げてくれる人・・・
牛島ゼミのメンバーは、本当に多様な個性を持った人たちばかりでした。

考えや性格が異なる人が集まった場合に、組織としてどうまとまっていくのか。
その中で、自分はどのように振る舞い、どのような役割を果たせるのか。
そこでは、否が応にも自分という人間について考え、知ることになります。

時にはゼミ生と感情をぶつけ合うこともあり、
今まで自覚していなかったような自分の人間性に出会い、戸惑うこともありました。

周りのゼミ生が「自分もこんな風になりたい」と思わせてくれる一方で、
自分の不甲斐なさばかりが気になり、自信を無くすこともありました。

しかしそんな時、自分を認め、「他者と比較するのではなく、
各人が持ち前の強みを最大限に発揮し、磨いていけばいいのだ」

と教えてくれたのもまた、ゼミ生たちでした。


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そして何より、ゼミ活動を通じた人との出会いは、かけがえのない財産となりました。
常に学生を想い、チャンスをくださった牛島先生、
後輩のために親身に動いてくださった先輩方、
情熱と個性あふれる同期の皆、一生懸命でどこか温和な後輩たち。
ゼミ外でも、商品開発プロジェクトなどで多くの素敵な
社会人の方々と関わらせていただきました。

その一人ひとりから日々たくさんのことを教わり、
刺激をもらったことに、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。



言葉にすると陳腐で月並みになってしまうかもしれませんが、
ゼミという組織、牛島ゼミという環境に身を置いたことで気がつけたことは数知れず、
その一つひとつが今後の人生の糧となるような気がしています。
ゼミ活動を終えた今、牛島ゼミの12期であることを、心から誇りに思います。

とはいえ、上記のようなものが他の組織で得られないかと言えば、
そうではないと思います。
2年生の皆さんには、大学最後の大切な2年間を何に費やすのか、
そのためにどの場を活用するのか、精一杯悩み、悔いのない選択をしてもらいたいです。
全ては「なぜ」を問うことから始まります。きっと、ヒントが見つかるはずです。


12期生からのメッセージ 中嶋編 「未熟さに気づく」

2014年02月24日 | ゼミ員からのメッセージ(2014年度入ゼミ)
こんにちは、12期の最年長ことよっさんです。

牛島ゼミを受ける予定の皆さんは、
この時期はエントリーシートを書き進めているのでしょうか?
大変ですね。頑張ってください!(他人事(笑))

牛島ゼミに入って良かったこと、それは
①沢山の失敗ができたことと
②沢山の優秀な人に出会えたこと

だと思います。

①牛島ゼミでは、本当にたくさんの活動があります。
ディベート、三田論、ケース&リサーチ、卒論、
プロジェクトetc・・・。

他のゼミと比較しても、ゼミ活動のコンテンツ、
頻度は多い方だと思います。お恥ずかしながら、
その活動一つ一つを振り返った時、
必ずしも全ての活動が全力で取組めていなかったと
反省することがあります。

ディベートでは、自分の頑固さ故に周りと幾度か衝突し、
全体の進捗を遅らせてしまい、
大会当日の資料提出に遅れてしまいそうになったこと。
三田論では、就活に振り回されて
なかなか協力出来なかったこと。
利賀プロジェクトでは、三田祭出店前の期間、
積極的に自分から動かず、
周りのメンバーに大きな負担をかけてしまったことなどです。

ただ、このような数多くの失敗から、自分の未熟さに気がつくことが
できた
のも、ゼミ活動に本気で取組んでいる牛島ゼミという
環境
だからこそのことだったと思います。

牛島ゼミでの活動は、大変だなと思うことも多々あり、
時にはゼミ活動が嫌になることもありました。
でも、その活動を経験し、自分なりにも成長できたと実感し、
牛島ゼミに入ってよかったと心から感じる場面がありました。

それは、2年生向けのオープンゼミでディベートを行った時のことです。

私はディベートで肯定班でした。肯定班は、大会では辛勝したものの、
大会前の練習試合では2戦ともに敗戦し、あまり勝てていないチームでした。

一方の否定側は、練習試合、本番ともに全勝しているチームでした。
そんな否定側に、オープンゼミで肯定側が勝利した時、
自分たちの成長を心から実感出来ました。


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②また、オープンゼミでは当日の司会進行をしていたのですが、
その際のスライド作りで苦慮していた際、
心配したゼミ生が手伝ってくれたことは心から嬉しいことでした。
この時、本当に牛島ゼミに入って良かったと思いました。

慶應大学での学生生活を通し、頭の回転が速い、記憶力が良い、
考え方が斬新などのいわゆる「優秀」な人に数多く出会いました。
それは、とても貴重な出会いでした。

ただ、「優秀」な人の中でも牛島ゼミ生とそれ以外の人の違い、
それは他者のことを配慮できる視点を持ち合わせているか
否かだと思います。

仮に「優秀」であっても、他の人が困っている時に手を差し伸べる
ことができる人、こういう人は本当に少ないと思います。

しかし、牛島ゼミでは先輩後輩問わずそうした人が不思議と多く、
人として尊敬できる人物が沢山います。

私は、失敗を責められるのではなく、ゼミの仲間にさりげなく
サポートしてもらうことで、自分の至らなさに気づくことができました。
そうした素晴らしいゼミ生に出会えたこと
それは自分にとってすごく大きな財産です。

いま、ゼミ試を控えている皆さんは、どんな心境なのでしょうか。
自信満々で試験日を待ちわびている人、不安で押しつぶされそうな人、
諦めて遊んでいる人・・・、様々かと思います。

どのゼミに入るか、それはみなさんの今後の人生に大きな影響を
及ぼすと思います。しかし、結果はどうあれ、その結果を迎えるにあたり、
自分がしてきたプロセス、そこに全力を出せているかの方が
遥かに重要
だと思います。

その一瞬一瞬に本気で取組めている人、そういう人は本当に魅力的です。
このゼミ試験という機会を通じ、皆さんが人としてより魅力的になることを、
大して魅力的ではない25歳のおじさんは切に願っています(笑)


12期生からのメッセージ 甲斐編 「大学2年生の頃の自分に伝えたい、たった1つのこと」

2014年02月21日 | ゼミ員からのメッセージ(2014年度入ゼミ)
カウントダウンTVをご覧の皆さん、こんばんは。12期のかいたくみです。

いいえ、これはカウントダウンTVではありません。ただのしがないブログです。
期待させちゃってごめんなさい。

さてさて、同期が次から次へと牛島ゼミを振り返っていくので、
なんだかとても目まぐるしいです。
私も乗じて振り返ろうかとも思うのですが、
いかんせん私は振り返りというものがどうにも好きじゃないみたいです。

映画を観終わった後にはその場に居座りたくなるような、
本を読み終えた後にはその本を抱きしめたくなるような。
それに似たようなものを牛島ゼミにも感じていて、
いたずらに振り返ろうものならば、
なんだか急に冷めてしまうような気がするので、そっとしておきたいのです。


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というわけで、私は牛島ゼミを振り返りません。
ほら、ハクだって最後、千尋に絶対に振り返らないように言いつけるじゃありませんか。
千尋は振り返りそうになりながらも、約束を守るじゃないですか。
そうして流れるエンディングのいつも何度でもときたら、
もうたまらないじゃないですか。
それとこれとはまったく別のお話なんですがね。

とは言っても、他に何を書いたら良いのかがきれいさっぱりわかりません。
除菌もできるジョイくんも出る幕がありません。

ただ、このブログは2年生向けらしいので、
2年生の頃の自分に伝えたいことでも書こうかと思います。
あくまであの頃の私向けなので、皆さんにとっては役に立たないかもしれませんが、
どうせここまでくだらない記事を読んでしまったのですから、
せっかくですので引き続き時間を無駄にして下さいませ。

~2年前の自分に伝えたいこと~
【何を残したいのか】



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ブルーハーツの『終わらない歌』という曲を知っていたでしょうか。
その名のとおり、終わらない歌を歌おうぜ!
という感じひたすらで、この曲を聴いている時に誰かと出会ったら、
イヤホンを外すのを躊躇うくらい大好きな曲です。

でもこの曲、実際には3分ばかりで終わってしまうんです。
終わらない歌なのにも関わらず、たったの3分で終わってしまうのです。
終わらないって一体どういう意味なんでしょうかね?

牛島ゼミの活動も2年で終わってしまいます。
期間は全然違うけれど、終わりが来るのは同じなのです。

私は3分の歌を、ツイッターやフェイスブックを開く回数を
遥かに凌駕するくらい聴きました。
それでも耳にタコは出来ませんでした。
たこわさを酒のつまみとした人への尊敬だけがとどまることを知りません。

たこわさへの想いを馳せているうちに、
メロディや歌詞が全て頭の中に残るようになりました。
落ち込んだ時には、決まって口ずさむようになりました。
そして、ある時気がつきました。
あぁ、終わらないってこういうことなのかもしれないなーと。

それってつまりは、残り続けるって事なのかもしれない、と思ったわけです。

なんだかこれってすごく大切なことのように思えて、
何かが終わった時、じゃあ結局最後には何が残っているのだろう…?みたいな。

2年前、私は牛島ゼミに入れてもらいました。
色んな活動の中で色んなことを学び、沢山のメモを取りました。
その度に色んなことを考えて、私の中で色んな変化が起こりました。
それじゃあ、その活動を終えた今、反対に私が残せたものって何…?

色んなって言葉を何度も使いたくなるくらい、
牛島ゼミの活動は多彩でした。
ただ、活動に恵まれて、段々欲張りになっていきました。
何にでも意味を求めたくなって、
無意味な意味付けと格闘したりもしていました。

牛島ゼミを受けることを決めていた2年前の自分に伝えたいこと。
それは、牛島ゼミの活動を通して、「自分に何を残したいのか」
そして「周りに何を残したいのか」の2つをよく考えて欲しい、ということです。
言い換えるならば、活動意義と存在意義の両面を考えて下さいということです。

活動意義だけを求めると無意味な意味付けに囚われたり、
自己中になってしまったり。

存在意義ばかり求めると、本来の目的を見失ったり自己犠牲につながったり。
両方をバランスよくコントロールすることが、ゼミに限らず大事なことのように思いました。

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~さいごに~

私の中で確実に残り続けるものと言ったら、
やっぱりゼミ員の皆さんです。
牛島先生、先輩、後輩、同期。大変ご迷惑をおかけしました。

これだけ言っておきながら、私が何かを残せたなんて到底思えないのですが、
それでも受け入れてくださった皆さんのことが
本当に本当に大好きで大好きで仕方がないです。
どうもありがとうございました。


12期生からのメッセージ 和田編 「なりたい自分に近づける場所」

2014年02月20日 | ゼミ員からのメッセージ(2014年度入ゼミ)
私には、なりたい「大人」があります。
それは、「器の大きい人」です。
これは中学生くらいからずーっと思ってきました。

私が思う「器の大きい人」は、もっと噛み砕くと、
多分、相手の事をしっかりと理解できて、
その上で受け入れる事ができる人
だと思います。

私は、そんな大人になるために、
もっともっとたくさんの人と出会って、
多様な価値観にふれて、
自分の世界を広げていきたいと思っていました。

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その「世界」っていうのは、これもまた噛み砕いてみると、
自分の見えている範囲じゃなくて、
その先にある、例えばあるモノの背景といった
自分の一歩先に存在するフェーズのことです。

そうした、自分の目には映らない世界を、
想像力を働かせてみることができるようになれば、
私が思う「なりたい大人」になれるんだと思います。

牛島ゼミでは、それができました。

つまり、目の前にあるモノに対して「Why?」を投げかける事で、
様々な物事の「本質」に迫っていくのです。
三田論や、ディベートはもちろん、どんな活動でも
「Why?」を投げかけます。

また、牛島ゼミでは、社会で活躍されている方々を招いて、
ワークショップやセミナーを行ったり、
自ら足を運んで見に行くというフィールドワークを通じて、
より社会との接点を持ちながら活動する事ができます。

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こういう活動を積み重ねていくと、
自分がこれまで考えていた「スタンダード」は、
単なる自分の心地よく生きてきた範囲のスタンダードだったのか…
って気づく事ができるんですよね。

私は、この「気づき」を何度も何度も経験できた事が
自分にとっての一番の学びだったと思います。

なりたい自分に近づける場所
そう、それが牛島ゼミです。


私は、今年1年間、
イベント制作やラジオ制作を行う会社でインターンをしました。
「社会を変えるために頑張っている人たちの想いをカタチにし、
より多くの人に届ける」ことをお手伝いする会社です。
この会社に出会えて、そしてそこに就職するという選択をしたのも、
牛島ゼミでたくさんの「気づき」を得たからだと思います。

インターンをしていると社会で流れているスピードは、
なんて速いんだ!!って驚くことが多々ありました。
だから、「学生の特権は時間」なんて言われるんだなーって。

でも、学生だからこそ、じっくりと時間をかけて、
ひたすらに話し合って、意見をぶつけ合って、みんなで悩んでみてください。

牛島ゼミには、一緒に悩む仲間がいます。
一緒に悩んでくれる牛島先生もいます。
一緒に、答えを探しにいこうという前を向いて突っ走るみんながいる中で、
学生生活を過ごせる事は、とてもとてもHappyなことです。


だから、相手と向き合い、自分と向き合い、
なんだか熱くてうざいんじゃないか、
くらいのゼミ生活送ってみてください。

これまで熱い集団とか大っ嫌いでややクールに過ごしてきた私でも、
けっこう、いや、かなり楽しかったです。

ということで、卒GYUになりますが、
これからもGYUファミリーの一員として
よろしくお願いします☆★
2年間みなさんありがとうございました~!

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12期生からのメッセージ 秋鹿編 「さあ、牛島ゼミへ入る覚悟はできましたか?」

2014年02月19日 | ゼミ員からのメッセージ(2014年度入ゼミ)
さあ、牛島ゼミへ入る覚悟はできましたか?

もう、「2年間全て捧げるつもりでいるのでばっちりです!」な人や
「牛島ゼミに入りたいけど、覚悟とか言われるとちょっと自信ないです、、、」な人など
さまざまだと思いますが、
このブログを読んでいる2年生の皆さん、今一度自分の心に聞いてみてください。

書き出しからキツイこと書くなんて、
きっと気難しい人なのではないかという印象を与えてしまったかも、
と内心ひやひやしている12期の秋鹿佳恭です(笑)

先日まで手術のため入院していて、最近退院したばかり。
おかげでゼミでのスノボ旅行や卒業旅行は実家で療養中のため行けませんでした(:_;)
皆さんも健康には気をつけくださいね。

さて、本題に戻りましょう。なぜ冒頭で「覚悟」を問うたのか?

それは私自身が3年生の前半、自分に甘く、ゼミへの覚悟が足りなかったという反省から。

今振り返ると、当時の自分は、牛島ゼミに入ったことに安心感を覚え、
失敗を恐れず挑戦する気概を失っていました。

そのため、ディベートやケーリサ、プロジェクトなど各活動は“こなす”という認識に。
苦手な部分に対しては、自分の力量や班への貢献度を無意識のうちに線引きをし、
自分の限界を勝手に定めていました。
自分の限界なんてやってみないと分からないはずなのにね、、、

そうしていたら春学期があっという間に過ぎ、
「自分は何をしていたんだ」「何もしていない」という虚無感に襲われました。

これが結構辛かった!
ESでは立派なこと書いたのに実行できてない自分が悔しくて悔しくて。
とにかく自分を変えなきゃと思いました。

そして、秋学期は三田論班として三田論に全力を尽くすと覚悟を決めたのが9月初め。
三田論班での日々はここでは書ききれませんが、
一つだけ誇れるとしたら気持ちの面で逃げなかったこと。

締め切りにも、体力的にも追い込まれながらも、全力でぶつかったからこそ、
ありのままの自分の姿(良さや課題など)が明らかとなり、
自分という人間が前よりも少し分かってきました。

と同時に、見つけた自分の課題を4年のゼミを通じて乗り越えたい、
そう思うようにもなりました。
このとき、私の4年の過ごし方は決まったのだと思います。


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プロジェクト参加希望調査。
これは4年の最初に今年一年プロジェクトに参加するか否かを決めて提出するものです。

勿論、私は参加の一択でした。
というのも、前述の通り、3年で見つかった課題を克服したいという理由から。
もう少し詳しく言えば、プロジェクトにおいて、
有言実行できなかった昨年のリベンジと
牛島ゼミに転がるチャンスを自分の糧とできていない自分を変える
という2つの想いが自分の中で大きくなっていたからでした。

こうして、春学期はアート展に向けての活動(利賀プロ)、
国際交流基金の研修生との交流会企画、
秋学期は日吉フェスタや三田祭出店に向けての農業プロジェクト(利賀プロ)を中心に活動し、
中でも秋学期はプロジェクトのことを考えない日はないくらいゼミに没頭しました。

途中、特に三田祭までは、周りからは本当に成功するのか
という結果に対する不安の声が多数寄せられ、
責任を負っているだけに「これでいいのか」と心配になったときもありました。

けれど、「自分がやろうと心に決めたこと(覚悟)を他人の意見でやめることは、
自分の心に嘘をつくことになる。」「自分を信じないで一体何ができるんだ。」
「後から振り返ったときに成功と思えるように、
今は自分を信じてできる限り努力をするしかない。」
そう思いながら、この時期は毎日自分の心と闘っていました。

結果的にいろんな声があったにせよ、
最後は自分を信じる覚悟を持っていたからこそ、
どんな苦難にもめげずに努力できたのだと思います。


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これまで「覚悟」というキーワードを中心に私の2年間を振り返ってみました。
私がなぜ初めに「牛島ゼミに入る覚悟はできましたか」と書いたのか、
もうお分かりいただけたでしょうか?

私にとっての「覚悟」とは、牛島ゼミという環境を糧に
自分を成長させるために必要不可欠なものでした。
そして、全力で取り組むことで、自分という人間が少しずつわかるようになり、
さらに新たな課題を乗り越えるためにゼミに没頭するというサイクルを繰り返すことで、
自分を成長させることができました。

今、ゼミに入る前の自分と比べて、
自分に対して本当に優しくなったな(甘さとは別物)と感じています。

きっと、牛島ゼミの活動を通して、自分という人間を等身大で語れるようになり、
さらにありのままの自分を受け入れ、信じる心の強さも持てるようになったからでしょう。

もちろん、牛島先生を初め、同期や先輩後輩、
プロジェクトでお世話になった方など
数多くの人が支えてくださったことも忘れてはいけません。
こんなに充実した2年間を送ることができたのも本当に皆さまのおかげです。

もし、もう一度2年前に戻れるとしたら、私は迷わず牛島ゼミを選びます!!
今までありがとうございました、
そしてこれからもよろしくお願いします。


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P.S. ブログを読んでくださった2年生の皆さまへ
牛島ゼミには、チャンスと書かれた石が至るところに転がっています。
それを拾うか、怖気づいて拾わないかはあなた次第です。

私は初め石を拾いそびれ、、、いや拾おうとしませんでした。
ですがその反省を活かし、その後は拾い続け、
次第に自分が少しずつ変化していくのを実感できました。

私は、2年生の皆さんには、私以上に充実した三田ライフを送って
いただきたいと心から願っています。
そして、三田ライフを牛島ゼミで!という熱意溢れる方、大歓迎です!!
3月にお待ちしております。

そんな皆さんに私が聞きたいことはただ一つ。
「さあ、牛島ゼミへ入る覚悟はできましたか?」




12期生からのメッセージ 清水編 「牛島ゼミだったからこそ,学べたこと。」

2014年02月18日 | ゼミ員からのメッセージ(2014年度入ゼミ)
こんにちは!
12期の清水千尋です。

牛島ゼミは,ゼミ内だけで活動をするというより,外部と関わる活動が多くあります。
それはディベート然り,三田論然り,もちろんソーシャルプロジェクトも然り,
それ以外にも外部講師の方がいらしてくださったりします。
専攻が「産業史・経営史」と内向きな印象にも関わらず(牛島先生ごめんなさい!),
かなりオープンにゼミ活動を行っています。

そんな中で,自分の中で実感を持って学びを得たことを2点お伝えしたいと思います。



【1. 多様な価値観があること。絶対的正解も絶対的不正解も(おそらく)ない。】

もともと,頭ではわかっていました。
というより,そういう考え方があることを知っていただけでした。
理解できていたわけではなかったのです。

ゼミの活動を通して,多くの方と関わる機会がありました。
関わってきた方々は,良い意味で,
世の中の「普通じゃない」が普通な方が多くいらっしゃいました。

なぜか全く関係のない村に通う人。
企業をやめてしまった人。
ちょっとしたハンディキャップを持っている人。
だけど,どの方もすごく充実して楽しそうにしていました。
そして,ちょっとした勇気を持っている方々でした。

「普通」の道を歩んできて,いつの間にか周りの目を気にして
「普通」から外れないようにと窮屈になった私にとっては,
「普通」ではないけれど納得した生き方をしている人がとても新鮮でした。
「普通」じゃない人がいることは知ってましたが,
それまでどこか自分とは無関係だと思っていました。

人生の道はひとつの正解だけじゃない。
別の道もたくさんあるし,自分もその選択肢を選んでも良い。
こうして文字にしてしまうととっても当たり前のことですが,
腑に落ちているかどうかは大きく違うのではないかと思います。
(たぶんこれを2年生だった私が読んでも,いまいちわからなかったと思います。笑)

けして王道を外れろ,といいたいわけではなく,
その道を選んでいるのは自分の意志なのかそれとも流されているだけなのか
ということを認識することが必要なのだと思うようになりました。

これまでのステレオタイプな保守的な考え方から脱却することに対して,
牛島ゼミはかなり大きな存在でした。


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【2. 形に残すことの重要性】

活動の中で,先生の教えで記憶に残っていることがあります。
それは「やりっぱなしにしない」ということ。

3年生の時,プロジェクトで2回のイベントを開催しました。
当時,1度目のイベントを終え,
反省もそこそこに次のイベントへ準備をしようとしていました。

しかし,目的意識を持ち,外部の方も巻き込んだ活動であるため,
そのイベントの成果報告は必須です。
さらに今後も様々な方との関係を築いていく必要がある中で,
自分たちの活動とはなにかを説明できるものが必要でした。

実績づくりや何かをすることにばかり意識が向いていて,
それをきちんと振り返ってまとめ,
外部に紹介することまで考えがあまり及んでいなかったのだと思います。

これは普段の活動にもあてはまるのではないかと思っています。
サークルでも留学でもインターンシップでも,小さなことでも構いません。
自分がしてきたことの振り返りを,皆さんはしているでしょうか。
やりっぱなしになっていませんか?恥ずかしながら私はやりっぱなしタイプでした。
(そして今までしていなかった人でも,
少なくとも就職活動では嫌でもこのようなことをすることになるとは思います)

他人に見せるとまではいかなくても,
活動の記録を形にすることは自分の成長や学びを認識する機会になります。
そして何より,自信になります

(余談ですが,活動の記録とは少し違いますが,
先日,卒業論文を実際に印刷したとき,
(質はともかく)書き上げたという達成感と自信を少し持つことができた気がしました。)


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【2年生の皆さんへ】

あれよあれよという間に4年間が終了しそうで,
本当に時の流れは速いなあと思わずにはいられない今日このごろです。
そんな4年間も,半分はこの牛島ゼミで過ごした時間から成り立っています。
ゼミに入る前はあまりそんなことを重要視していませんでしたが…。
物事は過ぎ去ってからその重要性に気付くとはよく言ったものです。

牛島ゼミには成長できる環境がある,とよくゼミ員は言っていると思います。
確かに環境はあるのですが,「その環境をどう活かすのか」という意識が
それ以上に大切なのではないかと思います。
というのは,私は環境を活かしきれなかったなと思っているからです。

2年間あれば,時間がなければできないことが色々とできると思いませんか?
その2年間を少なくともゼミに使おうと思っているのであれば,
自分の意志を明確にして自分の糧するという意識をもってほしいなと思います。

そしてどのような道を選ぶとしても,けして間違いではないはずです。
素敵な春が訪れますように!


12期生からのメッセージ 櫻井編 「自分を表現する最高の場」

2014年02月17日 | ゼミ員からのメッセージ(2014年度入ゼミ)
こんにちは!
12期の櫻井克樹です。かつです!(このあだ名は定着はしなかった。)

早いもので、牛島ゼミに入り2年がたちました。
(パソコンを人差し指で打っていた時代から二年経ちました。)

この2年間は、自分の人生を振り返っても、最も濃く、
最も早く時間の流れを感じた2年間
でした。

それは、自分が牛島ゼミに入り、様々な価値観を与えてくれる先生や
多くの個性を持った人に出会うことで、自分の中でゼミの活動や対人関係、
それだけではなく自分自身の生き方についてまで何度も、
夢中になって考えるようになったからだと思います。

それだけではありません。
この牛島ゼミだからこそ、今までと変わらぬ姿勢で、
準体育会でキャプテンとして活動を続けることができ、
ゼミナール委員会で委員長という役職を経験することができました。
この3本柱の継続には、もちろん先生や同じゼミ生の理解や協力が必要でしたが。
(みんな本当に迷惑かけました・・・笑)

ゼミ見学の際に先生が言っていた、「両立できるか、できないかで悩むのではなく、
どうしたら両立できるのかを考えなさい。

という言葉を聞いてから、自分は変わったんだと思います。

たしかにゼミだけに身を投じることは、得られることは広く深いモノになると思います。
でも自分の場合はいい意味で、“牛島ゼミだけに依存しすぎず”、
すべての活動に全力で取り組ませてもらえました。
そしてその経験が組織を超えて互いにプラスの影響をし合い、
この2年間を充実させてくれました。

2年間本当にいろんなことがありました。

部活後の夜遅くから会議で集まったこと、
泊まり込みで問題を考えたこと、
寝落ちして何もできず、チームのメンバーから呆れられたこと、
合宿・・・。笑

書ききれないほどの様々な経験や自分の考えの変化がありますが、
ひとつだけ書きたいと思います。

文章の下手な自分が言語化することは難しいですが、
ゼミ活動を通し、「組織内や対人関係での自分の表現の仕方、上手い関わり方
というものを身につけることができました。

簡単な今風な感じで言えば、「空気を読む力やコミュ力」が少しばかり上がった
と言ったほうが伝わる気がします。笑
ただし、空気を読むと言うと、一見組織で嫌われないように静かにし、
やり過ごすような行為を想像するかもしれませんが、自分が考える空気を読めるとは、
相手の意見を聞き、かつ自分の意見も発していくことで、
双方の認識が同じレベルで会話ができる気持ちの良いコミュニケーションのことです。

少し大げさに書きましたが、ゼミ活動をはじめてから、
組織のなかでの自分」ということをどの組織においても意識するようになりました。
それはいきなり意識できるようになったわけではありません。

牛島ゼミに入り、初めて周囲との差を感じ、何もできない自分を知り、
組織の中で自分の価値ってなんだろう。。。
と思い悩む機会が多かったからです。

たった一度の会議でも、周りの意見に頷いて、早く終われ!と思うだけの人間でした・・。
(初めてのディベート班のみんなゴメンネ、本当に本当に眠かったm(_ _)m)笑 

でもそれでは、得られるものはなく、モチベーションすら上がりませんでした。

なんのために苦しい思いをしてゼミをやっているんだろう。
自分はこのゼミでなにを得たいんだっけ。
ゼミに入りたかった頃の自分を思いだし、そこからは、
まずは自分のタスクをしっかりこなす、絶対に時間には遅れない、
など当たり前のことをするのはもちろん、
場を和ませる(笑いには自信があったのかもしれない・・笑)ことを精一杯しました。
徹底的にしました。

それを続けることによって信頼関係が生まれたからかわかりませんが、
相手の話を聞くことや自分の意見をただ出すだけでなく、
上手く出していけるようになったのです。

コミュニケーションを確実に、そして気持ちよく取るには、
その話題についての知識レベル(ここで言ったら、日々のタスク)を揃えること、
そしてなにより相手と打ち解け合って同じ空気感を持つこと(笑い)が大事であることを学びました。

それによって、自分の意見を上手く発せられるだけでなく、
相手のことを理解しようとする気持ちも大きくなるのです。

相手の意見を踏まえさらに、自分なりの考えを臆せず伝えて受け止めてもらえることができるようになりました。
「ここにいる自分の価値はこれだ」というものをだせるようになった気がします。

すると組織としても、徐々に遠慮のいらない良いコミュニケーションが生まれ、
その場の空気が活性化してき、最終的にいい成果が生み出せるのです。

これは何もゼミだけにとどまった話ではありません。
自分の場合は、体育会、内定先の会社、委員会などですが、
就活、バイト先、サークル、家族との会話などあらゆる場面でこの経験が活きると思います。
すべての活動はコミュニケーションによって成り立っているからです。

全部上手く書ききれたとは到底思えませんが、要するに2年間で、僕のコミュ力は格段によくなりました。笑
学んだことは書ききれませんが、自分は、人生における学びをここで経験した気がします。
(あとの学びは皆が感動的なものを書いてくれます。)

正直ゼミを卒業するのはさみしくありません。(少しばかりの開放感も。)笑
むしろゼミで自分が2年間学んだこと、感じたこと、
頭で考えたことをいかに社会人として試して行くことができるのかが楽しみです。

でも、もっと前のめりに、もっと死に物狂いで過ごせば、学びは今以上だったと思います。
そう言う意味では、今の13期やこれから入ってこられる14期はすごく羨ましい。

自分が求めた分だけ、人生においての学びがあり、またぶつかり合ったり、
泣いたり楽しんだ結果、先生や友人たちと一生ものの関係が築くことができるからです。

自分の人生の目標に向けて、2年時にゼミに入るという事を選び、
牛島ゼミに入ったことが正しかったのかはわかりませんでした。
それは、現2年生でのゼミ選びや、3年生にとっての就職活動にとっても同じことだと思います。

でも自分は、その正解かわからなかった道を、先生や仲間の協力がありながらも、
自分自身で正しいものにしてくることができたと今感じています。
人生は常に地続きであり、この経験が必ず今後に生きてくると感じます。

本当に辛かったし、イライラもしたし、緊張もしたし、逃げたくなることもあったけど、
本当に楽しかったし、幸せだったし、2年前から自分を大きく変えることができた。
どこか物足りなさを感じていた学生時代が一変した。
牛島ゼミには本気になれる環境があり、本気になれる人がいる。
牛島先生、12期、13期のみんな本当にありがとうございました。


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