反対側から出る
際に芝の切れ目で泥濘を
通る。
ゆきは飼主がアスファルト側を
降りると思ったのか、顔を
見上げ待って居たが
彼女は、泥濘を避けはするが
そちらから降りたかった様だった。
彼女の行きたい方へ行き
この車輪状態になる、
泥と草を巻き込み、派手な音がする為に、
社交場を出、かなりの下り勾配
にて彼女の脚をざっと拭き、
乗って貰う---
ストローラーの中では座る姿勢に
なる為に折れた容の後肢が
腹部にあたってしまう---
そして、数メートル先の右駐車場から
抜け様かと、そちらでゆきを乗せたまま
車輪の草と泥を拭いて居ると
あちらから、初めてお会いする
今までに会った中で一番優しい
老婦人に会う。
にこやかにゆきの事を尋ねられ
まぁ、大事にされて居て---
と言われ、恥ずかしくなる。
いや、違うのだ、過保護で勝手な
飼主なだけなのだ、と心の中で
呟く。
太陽が眩しいのだが、これが小さいので
と、フードが半分しか被せられない旨を
話すと
だったら、ほら、
等とその御婦人はストローラーの前に
立ちはだかり両手を広げ、ゆきに当る日光を
避ける仕草をして下さる。
何だか凄く嬉しい。
具合が悪い子を散歩して居り
可哀想に、或いは、あんなになっちゃうのね、
といった言葉を投げ掛けられ、
ショックを受けた、という話は
最近も耳にしたが、こういった方も
おいでなのだ。
自分も単独で歩く際には
そういった頑張る子等に対し
けして同情的でなく、暖かな
優しい眼差しで見守りたい。
ゆき若き頃からずっとそういった
思いはあったのだが、
何故か飼主さんが、その子等を
隠す様に出来るだけ足早に
去ろうとしてばかり居た気がする。
きっと、それまでには心無い言葉に
傷付き、悲しい思いがあった
のかも知れない。
際に芝の切れ目で泥濘を
通る。
ゆきは飼主がアスファルト側を
降りると思ったのか、顔を
見上げ待って居たが
彼女は、泥濘を避けはするが
そちらから降りたかった様だった。
彼女の行きたい方へ行き
この車輪状態になる、
泥と草を巻き込み、派手な音がする為に、
社交場を出、かなりの下り勾配
にて彼女の脚をざっと拭き、
乗って貰う---
ストローラーの中では座る姿勢に
なる為に折れた容の後肢が
腹部にあたってしまう---
そして、数メートル先の右駐車場から
抜け様かと、そちらでゆきを乗せたまま
車輪の草と泥を拭いて居ると
あちらから、初めてお会いする
今までに会った中で一番優しい
老婦人に会う。
にこやかにゆきの事を尋ねられ
まぁ、大事にされて居て---
と言われ、恥ずかしくなる。
いや、違うのだ、過保護で勝手な
飼主なだけなのだ、と心の中で
呟く。
太陽が眩しいのだが、これが小さいので
と、フードが半分しか被せられない旨を
話すと
だったら、ほら、
等とその御婦人はストローラーの前に
立ちはだかり両手を広げ、ゆきに当る日光を
避ける仕草をして下さる。
何だか凄く嬉しい。
具合が悪い子を散歩して居り
可哀想に、或いは、あんなになっちゃうのね、
といった言葉を投げ掛けられ、
ショックを受けた、という話は
最近も耳にしたが、こういった方も
おいでなのだ。
自分も単独で歩く際には
そういった頑張る子等に対し
けして同情的でなく、暖かな
優しい眼差しで見守りたい。
ゆき若き頃からずっとそういった
思いはあったのだが、
何故か飼主さんが、その子等を
隠す様に出来るだけ足早に
去ろうとしてばかり居た気がする。
きっと、それまでには心無い言葉に
傷付き、悲しい思いがあった
のかも知れない。