脱サラして 沖縄へ移住します。 ~これが真の生きる道~

2018年10月~ 東京から→沖縄へ移住します。 ~44歳からの挑戦~

#167 沖縄へ来て初めて泣いた日

2019-03-09 18:12:27 | 脱サラ
毎日、毎日しんどくて
辛い。

自分なりに精一杯頑張ってるつもりなのだが、
やるせない気持ちになる事が多い。


正直このまま続けて大丈夫なのか?


わならなく なる。





先日、
うちのイチゴを使って加工食品にして
沖縄県産として本土のイベントに
出したいとご相談を受けた。


忙しい合間に そのご相談を受けに
店舗へと行った。


笑顔で迎えてくれた女性の社長様。



事前にホームページを見てきたが、
約10年経つという


とても素敵なお店です。



しかし、
こちらのイチゴを出すのに


正直、買い取ってもらう金額的には

こちらがマイナスになる。



正直、
好調なジャムの加工に
回した方がよっぽどよい。




無理して出す事もないと思いつつ、



でも、まぁ
せっかくの機会なので、


これもご縁だし..





うちの名前が 出る出ないはさておき、


希望されてる量までいかずとも、

少しだけ 出そうと思っていた。





それにしても、


ここはどれくらい利益を出せているのだろう


と 気になる。




すると、
色々と他の仕入れについての金額のお話など、
その社長様は色々ぶっちゃけてきた。




しかし、
まだ こちらの話を
どこまで話して良いのやら。




様子をみながら会話をする。







終始和やかに時間を過ごすも、



条件面では、難しく

あまり深いお付き合いには
ならないかな?と



なんとなく 心の何処かで


そんな気持ちになり始めていた





しかし、社長の

ぶっちゃけ話は続く。






そして、社長は言った。





「うちの会社 ずっと赤なのよ。」



「え」




「一度も黒になった事がないの」




自分は、

そうなんだ.. 大変だな...
と思った。




社長は続けた。





「あたしね、
嘘には、嘘で返ってくると思ってるの」


と 言う。




「だから、正直に生きてきた」


と。



そして、

知り合いの社長さんとかには
決算報告なんか嘘が多いとか言われるとの事。


むしろ、
そんなの珍しくない話だと言われた
という。


(そうゆ会社もあるという解釈で
もちろん基本的きちんとしていると思いますが)






社長は続けて話す。




「あたしはどんなに赤字でも
全て誤魔化さないでそのままを報告してきた」





「毎年、毎年、赤字でも
一度も嘘を言った事はない


全てそのまんまを報告をしてきた」




「だからね、




うちは、毎年赤字でも






銀行がお金を貸してくれるのよ」





「それは、嘘がないと信用されているからだと
思うの。」




「今はこうだけど、
今年はこうなりました、


去年よりも上がりました」




と、全てを説明するの。」




「あたしはね、

世界にうちのお店が出せる日を夢見て、


それだけを目標に頑張ってきた」




「経営するということは
本当に大変で、

何で会社なんか始めたんだろうと
何度も思ったわ」




「でも、
その夢だけを持って続けてきた。




あとね、
店内のノートに置いてある、
お客様の書いてくれるノートの
応援メッセージに励まされて


頑張らなきゃ
と思って続けてきた。」





自分は、
社長の情熱と誠実さに


涙した。




社長は続けて話す。




仕事の喜びとか
厳しさとか
やり甲斐や





自分の涙なんか


きっと社長にとって
何でもないのだろう。






社長になったら


泣いてる暇なんか ない!




と、言われているような
気がした。





気丈に振る舞い、

またその現実の厳しさからも
逃げずに誤魔化さずに

そして、必死に戦い続けてきた




その
全てを語ってくれた 社長様に






色々事情もあるにせよ、


自分を出せずにいる事に、
腹を割る事も出来なかった自分に



そして、ちょっと大変な事に
いちいち嫌気をさしてきていた自分に


恥ずかしくなった




自分なんかスタートにも立ててないのに








この社長さんは、

きっと将来、

世界に店を出す日が来るだろう


と、純粋に思った。



こうゆ人が

夢を叶えるんだと

思った。










店内の商品を買って、

来週、納品すると約束して、


両手で固い握手をして

店を 出た。











そして、1日経って


お断りした条件を




今回は、
自分なりにクリアして


納品する事にした。






こちらも
正直 色々、色々

苦しいけれど


今の自分には

目先の利益ではない
もっと大切なもがあるのでは



とか思って




こんな自分もイヤだと思ったり、


自分らしいと思ったり、





最近、
愚痴が多いなーとか
振り返りながら


鼻をつまんでみた。









コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« #166 沖縄あるある | トップ | #168 雨上がりの日曜日 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿