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【読書】時間とテクノロジー

2020-05-05 22:00:19 | 読書記録
深層学習などのAIが実用度を増し、
大量のデータから何かが導き出されることが増え、
インターネット上の活動は多くの課題が見いだされながらも拡大は止まず、
デジタルツイン(あるいはライフログ的な何か)の実現度が上がってきた昨今に、
テクノロジーと人のありように関するアジェンダを幅広く提示している、
そんな読後の印象。

表題の「時間」に関しては、記憶と記録に関する変化を。
テクノロジーがもたらす変化は、"時間の経過"を無効化する一方で、
記録は改変され、人々が摂取する"物語"の真贋の見極めも困難化する。
さらに真も贋もない。(フェイクニュースは別として)。

…「説教節」について読んだときのことを思い出した。
 あるいはアマビエに関する研究者の解説とか。
 古来、物語は伝搬・伝承を経て変化していくものだった。
 ただ100%の保存はされておらず土台が消失し忘れられているのだ。
 あれ?それは微生物の進化の話とも似ているなぁ。。閑話休題。

後半、オートポイエーシスに関する言及にページを割いていて、
今まで平易に説明した文章はあまり出会えなかったから、
これで理解が深まりました。
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時間とテクノロジー 「因果の物語」から「共時の物語」へ
佐々木俊尚 著
光文社 2019/12
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334951290

(2020.2.11)

投稿は2020.5.5。