吉沢・横浜両氏の渾身に圧倒され。
15歳から65歳、入門から国宝まで、
10代の艶々、20代の強か、30-40代の荒廃、60代以降まで、
顔・首・手先まで、肌合いの変化。
皺に重ねる白粉と紅の、劇場画面いっぱいのアップが
美しいと感じられることが、この映画の真骨頂ではないでしょうか。
様々な劇場、実在の劇場も含めたロケハン、記憶を探る楽しみ。
15歳から65歳、入門から国宝まで、
10代の艶々、20代の強か、30-40代の荒廃、60代以降まで、
顔・首・手先まで、肌合いの変化。
皺に重ねる白粉と紅の、劇場画面いっぱいのアップが
美しいと感じられることが、この映画の真骨頂ではないでしょうか。
様々な劇場、実在の劇場も含めたロケハン、記憶を探る楽しみ。
物語の重要なシーンとして折々差し挟まれる有名演目。
舞台場面の再現性への超絶努力がすごい。
終始、吉沢氏の眼ヂカラ。
普段みることの叶わない、舞台奥から客席への視点が新鮮。
早や替わりの引き抜きなど後見、花道、すっぽん・奈落、楽屋。
立ち廻り、鳴り物、音曲がた、道具がた、付き人のかた、
舞台を支える、あらゆるスタッフが常にさりげなく視界に入る。
個人的に観客として歩んできた30年超が、物語の年譜と重なっていて、
劇中のエピソードの断片たちに、人物・イベント・境遇に関する
リアルや風聞を想起させられたり。
(ゆえにこれがSでなくTである理由を察してみたり)。
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公式サイト:https://kokuhou-movie.com/
襲名口上と道成寺鐘裏の2シーンは…
演出上のこととは理解しつつ、ないわ感もあり。
コロナ関連を除いて、例えば歌舞伎座なら毎月20日超の上演で、
舞台上での大事故がほぼ起きていない(体調悪かったら代役立つし)
というのは、大変な管理能力なのかもしれないと改めて思いました。
(2025.6.6)
(ゆえにこれがSでなくTである理由を察してみたり)。
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公式サイト:https://kokuhou-movie.com/
襲名口上と道成寺鐘裏の2シーンは…
演出上のこととは理解しつつ、ないわ感もあり。
コロナ関連を除いて、例えば歌舞伎座なら毎月20日超の上演で、
舞台上での大事故がほぼ起きていない(体調悪かったら代役立つし)
というのは、大変な管理能力なのかもしれないと改めて思いました。
(2025.6.6)