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ぐるぐる・ぶらぶら

歌舞伎と映画と美術と読書の感想

【歌舞伎】歌舞伎座 六月大歌舞伎 2025年6月

2025-06-08 23:27:31 | 歌舞伎
松竹創業百三十周年
尾上菊之助改め 八代目 尾上菊五郎襲名披露
尾上丑之助改め 六代目 尾上菊之助襲名披露
六月大歌舞伎
歌舞伎座
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・5月に引き続き寿ぎの襲名公演ですが、今月の方がじっくり観れたかも。
 (先月は私のほうが浮足立ってました)。
・寺子屋の「にっこりと」の後辺りで落涙「確]。
・車引、がんばり。観客は手がグー。
・連獅子、菊五郎さんの所作にくらくらと酔い(うっとり過ぎた)連舞もよく。
・お祭り軽やか華やか、鎌倉権五郎キュート、萬壽さんのおたつ絶賛。

(2025.6.7)



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【歌舞伎】歌舞伎座 團菊祭五月大歌舞伎 2025年5月

2025-05-03 23:00:37 | 歌舞伎
尾上菊之助改め 八代目 尾上菊五郎襲名披露
尾上丑之助改め 六代目 尾上菊之助襲名披露
團菊祭五月大歌舞伎
歌舞伎座
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・襲名おめでとうございます。
・嬉しい、嬉しい、楽しい! とあっという間に観終わってしまいました。
・新・菊五郎さん富樫も弁天小僧菊之助も素敵で旨々旨し!
・三人花子の京鹿子娘道成寺は特に記憶に残りそうです。 

(2025.5.2、2025.5.3)

gooブログがサービス終了するそうで、引っ越しするかやめるか思案中。

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【歌舞伎】歌舞伎座 四月大歌舞伎 2025年4月

2025-04-05 23:23:58 | 歌舞伎
松竹創業百三十周年    
四月大歌舞伎
歌舞伎座
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今年に入ってから毎月毎月盛り沢山です。演目・配役、芝居、高密度。

・昼の「木挽町のあだ討ち」と夜の「無筆の出世」で人の情のひだを味わう。
・毛谷村は仁左衛門さんの六助で拝見。
・右近さんの春興鏡獅子。おもわず唸る(すてき)。

(2025.4.5)



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【歌舞伎】歌舞伎座 三月大歌舞伎 2025年3月

2025-03-09 20:04:26 | 歌舞伎
三月大歌舞伎 
通し狂言 仮名手本忠臣蔵
歌舞伎座
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昼夜Bプロの通しで拝見しました。

ワタシ観劇史上最高に揺さぶられた通し上演かもしれない。
「口上人形」で期待を盛り上げ、微速の幕開けでじらされた後に顕れた"場"の空気、
舞台全体、ちょっとないくらい、他所事を考えることを許さない、引力がすごかった。
松の間から塩冶判官切腹に至る途切れなくシビシビとした緊張感。
高師直のしたたかないびり、塩冶判官の憤懣・無念、
遺骸を整える由良之助の指先の敬愛と哀切から城門での決意と、
場の様相が切り替わりながら間断なく道行までその感じは続き。

そうして夜の部はまた違った味わいの引力で、舞台から気も目もそらす隙がない。
昼の主要人物に比して、夜の勘平や平右衛門は
直情と未熟が波乱の要因になっているのだなと、今さらながらじっくり感じ取り。
勘平は不運なれど、案外、観る側は最終的に暗い心情におちないことを発見し驚いたり。
引き戻って四段目の由良之助は、あそこから、復讐(仇討ち)を目的に生きる心理の
昏さというものだなぁと思い返したり。
がっつり見た後に、討入りでちょっと肩の力抜こうと思ったけれど
立ち廻りにも引き込まれ、御馳走の馬上の菊五郎さんと花道の仁左衛門さんまで
やっぱりずっと舞台に引き込まれっぱなし。

すごく豊かだけれど長時間刮目状態に消耗もした1日でした。

Aプロも観たくなってしまった。

追記:引揚げの場、太鼓橋の向こうから向かって来る臨場感、
   徐々にあらわれる陣容に圧倒され、
   服部殿を迎える四十七士の配置が立体的で全員のお顔が見れてよい。

◆昼の部
大序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場
三段目 足利館門前進物の場
   松の間刃傷の場
四段目 扇ヶ谷塩冶判官切腹の場
   表門城明渡しの場
浄瑠璃 道行旅路の花聟

◆夜の部
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
   二つ玉の場
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
七段目 祇園一力茶屋の場
十一段目 高家表門討入りの場
   奥庭泉水の場
   炭部屋本懐の場
引揚げの場

(2025.3.8)



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【歌舞伎】歌舞伎座 猿若祭二月大歌舞伎 2025年2月

2025-02-03 23:00:36 | 歌舞伎
松竹創業百三十周年    
猿若祭二月大歌舞伎
歌舞伎座
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◆昼の部

・蔦重、表現の自由、お上と戦う話なんだな。
 何を原動力としていたのかが興味深いし、歌舞伎と大河ではまた違うのだろうなと。

◆夜の部

・阿古屋 見惚れ聞き惚れ 「今度は三味線責めだ」「えええぇぇぇ」←かわいい
 秩父庄司重忠を菊之助さん、岩永左衛門は種之助さん
・文七元結 中村屋! 従来よりも所作がダイナミックなのか身体能力すごい+泣かす
 お兼から取り上げた長着の裾の扱いとか細かいところまで丁寧
・江島生島 きれいだ…

(2025.2.3 , 2025.2.15)





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【歌舞伎】歌舞伎座 壽 初春大歌舞伎 2025年1月

2025-01-04 09:51:23 | 歌舞伎
松竹創業百三十周年
壽 初春大歌舞伎
歌舞伎座
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初春大歌舞伎、曽我物で新春気分上がり、加えて
昼・夜とも現代作娯楽味+定番作しっとりじっくり深みでとても満足。

・封印切、圧巻。鴈治郎さん忠兵衛と扇雀さん八右衛門のなめらかかつ緊迫の遣取。
 孝太郎さんの梅川はたまらなく愛らしく。Wキャストなのですね。逆も観たい。
 井筒屋おえん・魁春さん治右衛門・東蔵さん、気骨と弱さの絶妙。
・二人椀久、尾上右近さん・久兵衛、壱太郎さん・松山太夫、
 二人椀久ってこんなに軽やかだったろうか、と。…史上最高エアリー(ワタシ比)。
 薄絹がふわふわと風に舞うように、柔らかく儚い。
・曽我は配役見ずに臨み、答え合わせ楽しむ。朝比奈の身体のキレに誰?と目を瞠り
 「右近さんでしたか!」。巳之助さんの五郎と米吉さんの十郎。
・陰陽師、幸四郎さん晴明と勘九郎さん博雅、原作より人物温度高めもしっくり。あと百足。
・大富豪同心、夜の部の1演目の新作で上演2日目であの一体感(エンディング)。
 巳之助さん清少将。
・大磯の虎・新悟さん。壱太郎さん、右近さん、米吉さん、といい
 最近若手女形系俳優さんブレークを感じる。

◆昼の部
一、寿曽我対面
二、陰陽師
 大百足退治
 鉄輪
三、恋飛脚大和往来 封印切

◆夜の部
一、一谷嫩軍記 熊谷陣屋
二、二人椀久
三、大富豪同心

(2025.1.3)



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【歌舞伎】歌舞伎座 朧の森に棲む鬼 2024年12月

2024-12-15 00:00:00 | 歌舞伎
歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼
新橋演舞場
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幸四郎さんのライ/サダミツの上演を観劇。
本作、ワタシは初見です。

ライはLieか。舌先の嘘でのし上がる悪逆。
生き残るためという背景は(おそらく)あるものの、それよりも
映ってくるのは、精神のネジが飛んだ、恐ろしさを孕む弾け感。
こういう闇や病みのエッセンスと前進エネルギーの混在する人物、
幸四郎さんは当代一の演じ手ではないかしらん…。
物語が肚に来ます。

尾上右近さんキンタのキャラと真逆の鋭い剣技。

新悟さんシキブ、かわいい毒婦。あざとさがありそでないかわいさ。
イチノオオキミ彌十郎さん、いとおしむ最期、印象。

猿弥さんマダレの漲る生気と歳の重ね具合が格好よし。
そしてマダレとツナ時蔵さん、超速立ち回りに仰天・興奮。

(2024.12.15)

※2025/1/4 更新さぼりを2025正月休みに一気に挽回中。鑑賞日付で公開。


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【歌舞伎】歌舞伎座 十二月大歌舞伎 2024年12月

2024-12-13 00:00:00 | 歌舞伎
十二月大歌舞伎
歌舞伎座
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・天守物語、玉三郎さんの富姫、七之助さんの亀姫、お可愛らしいやりとりを
 ほわほわと味わった後に、何とまあ清廉この上ない図書之助は團子さんです。
 目が開いたエンディングの涼やかな幸福感たるや。
・加賀鳶、松緑さんの道玄は当たり役と言ってよいのではないかと。
 加えて、まとめて書くのが申し訳ないくらい配役全般とてもよく。
・あらしのよるに、獅童さんと菊之助のがぶとめい。芸域広し。ちゃんとかわいい。
・舞踊は七之助の鷺娘(今後も継続的に観たい)、
 勘九郎さん長三郎さんの桜・松虫・雪達磨、微笑みいただく。

(2024.12.8, 2024.12.13)

※2025/1/4 更新さぼりを2025正月休みに一気に挽回中。鑑賞日付で公開。

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【歌舞伎】歌舞伎座 十一月歌舞伎座特別公演 2024年11月

2024-11-10 12:00:00 | 歌舞伎
十一月歌舞伎座特別公演
歌舞伎座
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中村虎之介さんの案内で歌舞伎座の裏側を巡り、
三人吉三の大川端と、石橋で歌舞伎の雰囲気を楽しみます。

歌舞伎座杮落しの時のNHKの特集番組と、
コロナ時の玉三郎さんの案内で少し見知った裏側ですが、
今回はさらに奥深くまでご案内。面白かった。
大道具さんなどの姿を拝見できたのもよく。

(2024.11.10)

※2025/1/4 更新さぼりを2025正月休みに一気に挽回中。鑑賞日付で公開。

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【歌舞伎】歌舞伎座 錦秋十月大歌舞伎 2024年10月

2024-10-05 12:00:00 | 歌舞伎
錦秋十月大歌舞伎
歌舞伎座
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<この月は体調厳しく気が散ってしまいちゃんと観れなかったのでした T_T>

・平家女護島の俊寛・菊之助さん、枯れ切っていないが故の
 帰京への執着と諦めの悲しさが際立つ。
・早瀬主税・お蔦をニザ玉様にて。
・玉三郎さんの六条御息所、重みと儚み、光源氏を染五郎さん。

◆昼の部
一、平家女護島
二、音菊曽我彩 稚児姿出世始話
三、権三と助十
◆夜の部
一、婦系図
二、源氏物語

(2024.10.5)

※更新さぼりを2025正月休みに一気に挽回中。鑑賞日付で公開。


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【歌舞伎】歌舞伎座 秀山祭九月大歌舞伎 2024年9月

2024-09-07 13:16:51 | 歌舞伎
秀山祭九月大歌舞伎
歌舞伎座
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・妹背山婦女庭訓、吉野川、玉三郎さん、気丈な母の哀切と押し込めた情が胸に来る。
 大判事清澄を松緑さん。
・勧進帳、幸四郎さん弁慶に菊之助さん富樫、当世ゴールデンな組み合わせの1つでは。
・摂州合邦辻、菊之助さんの玉手御前、空海冒険譚を幸四郎さん

◆昼の部
一、摂州合邦辻
二、沙門空海唐の国にて鬼と宴す
◆夜の部
一、妹背山婦女庭訓
二、勧進帳

(2024.9.7)

※更新さぼりを2025正月休みに一気に挽回中。鑑賞日付で公開。


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【歌舞伎】歌舞伎座 八月納涼歌舞伎 2024年8月

2024-08-11 14:56:17 | 歌舞伎
八月納涼歌舞伎
歌舞伎座
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世代シフト、次の担い手の充実に明るさを感じた八月。

・今月の勘九郎さん色悪系統が突き抜けてた。新三と上月監物。
 (お役的に色悪という言い方が適切かは分からねど。悪みのキレと色気)
・やりこめられる弥太五郎源七のじくじくとした傷を幸四郎さん。
・桶職弥六ってひょっと間違うとヒドイ男、嫌われない線をキープしきった巳之助さん。
 (弥六はどうにも可愛げがあるから仕方ねぇってなってるのかどうなんだ自分)
・新悟さん今月もよきよき。(推し)

◆第一部
一、ゆうれい貸屋
二、鵜の殿様

◆第二部
一、梅雨小袖昔八丈 髪結新三
二、艶紅曙接拙 紅翫

◆第三部
狐花 葉不見冥府路行

(2024.8.10)

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【歌舞伎】歌舞伎座 七月大歌舞伎 2024年7月

2024-07-08 22:20:06 | 歌舞伎
七月大歌舞伎
歌舞伎座
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・昼の部と夜の部を1日でハシゴしたらば総じて、
 情報量が多すぎて※一回観ただけでは消化できない畳み込みがすごい。
 今月、定額制観劇サービスを試せばよかったと思います。
・広いキャスティング、立ち回り大量投入(バリエーション相当量出てるんじゃ?)、
 多彩な音曲、下座音楽、鳴り物、附け打ち、ケレンにケレン。宙乗り4回/昼夜。
 かつて7月大歌舞伎は三代目猿之助(猿翁)さん枠だった時代があったのだった。
 今日見たのは、三代目が蒔いた種と、再発見・新発見が合わさった
 新しい何かの、完成のはじまりの予感。令和のナントカ(いずれ名前が付くであろう)。
 
※私はIT業界の人間なので、上記において「情報量が多い」という言葉を、
 コンテンツの濃厚さ・多彩さ、いい意味での過剰の表現として使っています。
 この"過剰"は、デジタル時代の高解像度、重畳的な、情報感覚と重なっていて、
 詰め詰めに重ねたのを解かずに倍速で受け取る感じが 21世紀、令和、今っぽい。
 そうそう、
 何かと何かを組み合わせて新しい何かが生まれるのをイノベーションと言うそうな。

◆昼の部
通し狂言 星合世十三團
◆夜の部
千成瓢薫風聚光 裏表太閤記

(2024.7.8)

そういえば、チラシのバリエーションがかつてない種類でしたね。
私がPickしただけでも6バージョンはあった。


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【歌舞伎】歌舞伎座 六月大歌舞伎 2024年6月

2024-06-08 23:55:09 | 歌舞伎
六月大歌舞伎
歌舞伎座
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・昼夜ともみっちり満ち満ちの充実感、昼の部が特にすごい。 
 端の端まで餡のつまった鯛焼きのごとく(←もっとましな表現ないのか自分)。
 清新と、すずやかな緊張と、祝祭と、密度と、(演目テーマの)重み。
・腹の底にじりりとくる、上州土産百両首。獅童さんと菊之助さん。
 前半の客席めぐりの楽しさと終盤とのギャップ、切ない。
・三笠山御殿はニザ様豆腐屋口上御馳走から、出語り葵太夫さん・宏太郎さんで
 豪華お局がたは重量級の華やぎ(観客視点)から徐々に熾烈、の先の時蔵さん花道七三疑着の相。
・夜の部は、どこを切っても瑞々し。フレッシュフレッシュフレッシュ。

◆昼の部
一、上州土産百両首
二、義経千本桜
三、妹背山婦女庭訓 三笠山御殿  六代目中村時蔵 襲名披露狂言

◆夜の部
一、南総里見八犬伝 円塚山の場
二、山姥 初代中村萬壽 襲名披露狂言   
三、魚屋宗五郎

(2024.6.7-8)


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【歌舞伎】歌舞伎座 團菊祭五月大歌舞伎 2024年5月

2024-05-19 01:08:35 | 歌舞伎
團菊祭五月大歌舞伎
歌舞伎座
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・毛抜、錦の前(男寅さん)の眼使いが可憐でドキドキした。
・菊之助さん水野と團十郎さん長兵衛はゴールデンコンビではなかろうか。
・先代萩、飯炊きのプロセスと減食の切羽詰まった状況が重厚。

・四千両小判梅葉は、幕間反転の都度「こういう夢をみた」っていう
 脳内ナレーションが。

◆昼の部
一、鴛鴦襖恋睦
二、歌舞伎十八番の内 毛抜
三、極付幡随長兵衛

◆夜の部
一、伽羅先代萩
二、四千両小判梅葉

(2024.5.19)

6月の梅枝さん(→時蔵さん襲名)のお三輪、楽しみにしています!



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