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歌舞伎と映画と美術と読書の感想

【展覧会】国立劇場開場50周年記念 日本の伝統芸能展

2016-12-12 00:21:33 | アート・文化
神楽・歌舞伎・文楽など、日本の伝統芸能の変遷を、選り抜いた
歴史的美術品で辿り、道具の精巧さに嘆息する。
 
まずは視覚のインパクト。
面の表情の深さ、道具類の精巧さ、用の美と装飾美。
中盤以降は歌舞伎関連展示が多い。
刷り絵が物語る、桃山時代から連綿と続く観客の熱気。
解説の情報量もたっぷりで楽しい。
 
三越が保管しているという歌舞伎衣装が圧巻。
先代萩の政岡の打掛がすごかった。
さまざまな技巧、ふっくらとしたリアルな雀、南天のポッチ、雪の表情。
それと、俊寛の継ぎ接ぎの衣装。見た目(みすぼらしい)を表現する
ためにどれだけの技巧が尽くされているのだろう。
 
文楽の人形首ずらり。
桐竹勘十郎さん監修の実物大の演技模様の展示が面白かった。
おも使いがなんで高い履物なのかよくわかる。足遣いは大変だなぁ(腰)。
 
民俗芸能の面と能面の違いがよく分かる(展示場所は離れていますが)。
能面は精神性がすごくて、あるだけで何かの気配がする。
民俗芸能のは、もっと素朴というかナチュラルで、きっと自然の中に
在っても違和感がない。
 
演芸関連の展示も少々あり。
 
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国立劇場開場50周年記念 日本の伝統芸能展
三井記念美術館
2016年11月26日~2017年1月28日 
公式サイト:http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/schedule.html
 
(2016.12.11)