横たわった私のからだに
とつとつ だだだと
六月の雨が撃ってくる
雪の夜は静かです
暗いけれども明るくて
しっとり冷たい時間が
しんしんと積もります
さあ もう おやすみなさい
もうじきピシピシ音を立てて
硬く凍て始めますよ
雪の朝は眩しいです
慌しく悴んだ時間が
チカチカと刻みます
温めた牛乳に砂糖を入れて
ゆっくり飲みなさい
もう 大丈夫ですから
あなたは凍てませんから
台風に 備えて閉めた雨戸から
暗い夜が押し入って
私はたちまちマカロニになる。
フンニャリペトリと横たわって 瞳を開けて夢を見る。
欲しい夢や行きたい夢 誰にも言えない夢を見る。
朝が来る頃にはきっと 白くふやけたマカロニは固く縮んでいるのでしょう。
お空をじっと見上げていたら
私もじっと見られてた
ハッとして
ドキンとしてからシュンとした
醜く曲がった二本角
尻尾の棘のシルエット
雲に隠れて太陽は
黒い影を映し出す
私の正体をさらけ出す
8月の暑い日、岐阜県の徳山ダムへ行きました。
太陽を日傘で避けながら
静かな山の声を聴いたり、空や木々の色に満たされながら散策しました。
あまりに美しく迫り来る景色に、遠近感を失う感覚を覚えました。
ダムに空が映っています。
きっと、もう少ししたら、
衣替えをしたオレンジ色の山々を
ダムは 映すのでしょうね。