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男と女 成熟とは。。。アヌーク・エーメ

2012-03-10 23:03:58 | 映画

1966年、当時無名だったクロード・ルルーシュ監督が制作したフランス映画「男と女」です。
この映画はカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞。
そのほか数々の賞を獲り、若きクロード・ルルーシュ監督の名を世界中に広めた映画です。
当時のクロード・ルルーシュ監督は破産寸前の状態だった。
崖っぷちに立たされていた時に、フェデリコ・フェリーニ監督などの映画に出ていた
有名女優アヌーク・エーメを主役にして、現実に限りなく近い恋愛映画を作ったのが「男と女」。
*フェデリコ・フェリーニ監督:前回の表紙「道」など多数制作*
私はこの映画ほど、大人で成熟した映画はないと思っている。
男のジャンと女のアンヌがお互いの息子と娘に会いに週末、寄宿舎に来る。
アンヌがパリ行きの列車に乗り遅れ、たまたま居合わせたジャンの車でパリまで
一緒に行く事になる所から恋が始まる。
その時のシーンが帯表紙の画。
ドービルと云う田舎町とパリの距離の中で交わされるごくありふれた二人の会話が、
危うく、大人の男と女そのもの。
ルルーシュ監督はリハーサルは一切しないで、男優と女優の個々にそのシーンの背景と
どんな雰囲気を出したいかだけ伝えるだけ。
あとは主役の男優と女優に任せる。
そうする事で操り人形の俳優ではなく、人間である俳優が人を惹き付けるという。
すごい手法ですよね。
でも、これを見事にやってのけたのが主役二人なんです。
この主役二人は人生の一通りの道を歩み、もう一度やり直せる35歳位の男女のと云う設定。
ジャンはアンヌの美しさにどぎまぎしながらも、少しづつ近づこうとする。
方やアンヌはさらりと交わしながら、淡々と話していく。
この会話のアンヌの間とか笑い方、しぐさが成熟した飛びっきり美しい女性そのもの。
で、この大人っぽさが、この「男と女」と云う映画の質をぐーーんと高いものにしてる。
「シェルブールの雨傘」のカトリーヌ・ドヌーブはお人形のような無機質な美しさ。に対して、
アヌーク・エーメの美しさは現実を通ってきた成熟した大人っぽい美しさだと思う。

この当時はCGもなく、ほとんど映像そのもので描かれてる訳ですからね。
ルルーシュ監督の現実に限りなく近い映画にしたいと云うこだわりと、
恋愛は外が寒いほど燃え上がるという構想と、
アヌーク・エーメの「1000%女で」成り立った名画です。
でも、こんな35歳位の成熟した美しい女性はお目にかかった事ないです。
本当に素敵な女性は、笑った時の小じわも全部素敵に見えちゃう。
言葉にしなくても、想いは空気を伝って相手に伝わる。
この大人で垢ぬけた「男と女」は何度観ても、私を夢中にさせる映画です。
今日はフランシス・レイの映画音楽もリンクしました。
どうぞ聴いてみて下さい♪
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