グランドセイコー購入記

最高の普通、実用時計の最高峰、憧れのグランドセイコーを買いました!
独断と偏見に満ちた評価ですので、あしからず。

ついにグランドセイコー(SBGT035)を購入!!

2010-08-28 23:26:59 | 腕時計

発売日翌日(2010年7月10日)に買っちゃいました!

「最高の普通」、「実用時計の最高峰」と言われるグランドセイコーのクオーツ。
デイデイト付の伝統的なデザインのSBGT系のNew Model、グランドセイコーのSBGT035です!

キャリバーNo.9F83を搭載し、年差±10秒の精度です。



一見すると、ただのオッサン時計。
今流行のクロノグラフと比べると、どこから見ても何の変哲もないただの時計。。。

だけど、やはりどこか普通の時計とは異なる、堂々とした風格が漂っています。

そりゃあ、高いSBGT015の方が細部まで凝っていて、恰好はいいけれど...
コストパフォーマンスを考えれば、SBGT035で大満足です!!

グランドセイコーといえば、裏面の獅子の紋章が恰好いいです。



竜頭には、グランドセイコーの「GS」の文字が入ってます。




ケースやブレスレットは、鏡面仕上げ部分のピッカピカの素晴らしさはもちろんのこと、
少しザラついた感じの部分の超微妙な編目模様も、とても繊細で素晴らしいです。




ブレスレットは金属なのに表面がとても滑らかで、何か柔らかい物を触っているような
感覚にさえ陥ります。



そして、グランドセイコーの素晴らしさは、震えずに的確に動く秒針でしょう。
秒針の動きの美しさは、ずっと眺めていても飽きません。

ケースサイズは37mm、暑さは9.9mm、重さは126gと、
腕の細い私には少し大きいか心配しましたが、不思議と腕にピタッとフィットします。

ちょっと重たいことは事実ですが…
それは高級時計を嵌めていることの実感ということで、それはそれで楽しんでいます☆



文字盤は、シルバーというかシャンパンゴールドというか、
グランドセイコー定番の色ですね。
角度によっては、少しパールっぽくも見えます。

圧銀放射という特殊技術を使っているらしいですが、
この技術がとても奥深い光沢感を産んでいます。

実はこのSBGT035を買うとき、黒い文字盤のSBGT037とどちらを買うか、
散々迷い、悩みました。

圧銀放射のSBGT035はもちろん気に入っていますが、
いつかは黒い文字盤のグランドセイコー(SBGX061かSBGX041)も欲しいな。

高い時計って、1本買うと2本目が欲しくなるというのは本当ですね…

<2017.12.31追記>
GrandSeikoは2017年5月に文字盤のデザイン変更が行われ、
全てのモデル番号の3桁目が「0」が「2」になり(SBGT035→SBGT235へ)、
上部の「SEIKO」の文字が無くなって、下部の「GS Grand Seiko」の文字が
上部に配置されました。


<買い換えは出来ないので、ビックカメラで新品を見せて貰いました…>

セイコーの意図としては、普通のSeikoとは一線を画して、
「Grand Seiko」のブランドイメージを強調するための様ですが…

う~ん、確かに上部の「SEIKO」の文字はちょっと大衆感があったし、
SBGT035(SBGT235)の様なシンプルなデザインの場合は
こっちの方が格好いいかも^^;




文字盤の色について

2010-08-22 23:23:54 | 腕時計

腕時計の文字盤と言えば、まずは白系と黒系、
高い時計を買うときには、これは結構悩みます。

この不景気な時代、先行き不透明な時代、
現在、四十代前半の私にとって、次に買う時計は
一生付き合う時計となる可能性が高いです。

私は童顔の方で若く見られることもあり、
今の年齢だけで考えると、やはり若々しいイメージの黒系、
スーツだけでなくラフな格好でも似あう黒系の方が、
絶対に似合うと思います。

だけどあと十年、五十代になったときも黒い文字盤って似合うのかな?
あと二十年、六十代になったときも黒い文字盤って似合うのかな?

未来のことは全く想像がつきません。

グランドセイコーの白系であるで圧銀放射の文字盤は、
ちょっとゴールドかかっていて、シルバーというより
シャンパンゴールドという感じです。

このグランドセイコーの圧銀放射の文字盤、高級感があるという気もするし、
ゴールドかかっているのでオジさん臭い気もします。

一方、グランドセイコーの黒、光を吸収するマットな黒、
これは文字盤を目立たせずに針を目立たせてくれるので
実用的にマットな黒は正解なのでしょうが、その分、
時計の存在感が無くなってしまいます。

腕時計の文字盤の色、これは悩みだすと答えが出なくなってしまいますね…





グランドセイコー v.s. ザ・シチズン

2010-08-21 01:36:39 | 腕時計
グランドセイコーのクォーツを買うにあたっては、
当然、ライバルであるザ・シチズンも比較をしました。

ザ・シチズンもいい時計ですね。
グランドセイコーとザ・シチズンを比べると、
私なりの評価は次のようになります。


1.精度

ザ・シチズンのA660キャリバーが年差±5秒に対して、
グランドセイコーの9F系キャリバーは年差±10秒、
カタログスペックだとザ・シチズンの勝ち。

ビ○クカメラの店員さんに言わせると、

「実際はもっと精度が高いのに、セイコーは慎重な会社だから、
カタログ上では絶対にクレームが出ない精度を記載している。」

「ザ・シチズンとグランドセイコーの精度は実質的にはほとんど変わらない」

なんてことを言っていました。

確かに、年差±5秒と年差±10秒で、実用上どれほどの差があるのかというと
微妙ですが…

温度差によるクォーツの周波数補正のために、
グランドセイコーが1日540回の検温であるのに対して、
ザ・シチズンは1日1,440回。
どう考えてもザ・シチズンの方が精度では勝るのではないかと思います。


2.ブランド力

これは比べるまでもありません。

世界に日本の技術力を知らしめ、クオーツ市場の開拓に貢献したグランドセイコーは、
やはり偉大ですね。

グランドセイコー偉い!
そう考えると、日本人としてグランドセイコーを応援したくなってしまいます。

だけど、ロレックスやオメガなんかと比べると、どちらも一般の人に対しては、
知名度はぜんぜん無いですね。。。

それでもまだ、グランドセイコーであれば何とかわかる人もいるでしょうが、
もはや二番煎じのザ・シチズンとなると、それと気付く人は皆無でしょう。。。

ただ、それが私の時計選びにとって決定的な違いになるかというと、
そこまでではありません。


3.デザイン

どちらも、今流行のクロノグラフなどに比べると、全然冴えないですね。

だけど、この究極の普通さこそがグランドセイコーであり、
ザ・シチズンなのだと思います。

セイコーは、セイコーデザインと呼ばれる伝統的な形状をしていますが、
これはなかなか格好いいと思います。

ザ・シチズンの普通さもなかなか落ち着いていて、これもいいと思います。


 ◆文字盤
 ザ・シチズンの方が綺麗で落ち着いていると思います。
 一番安いモデルでも1分おきのインデックスは植字されていて、
 こちらの方が高級感があります。

 ただしブランド名はザ・シチズンにもかかわらず、なぜ文字盤には
 「chronomaster」という文字を入れているのか、意味不明ですが・・・
 (グランドセイコーにアストロンの文字を入れたら、目茶目茶違和感ありです)

 ◆針
 これは、グランドセイコーのぶっとい針の方が、全然恰好いいです。

 ザ・シチズンも太い方だと思いますが、グランドセイコーの堂々たる
 厚みというか重量感には敵いませんね。

 ◆ケースとブレスレット
 ケースやブレスレッドの研磨具合はどちらも素晴らしく、
 私的には、正直、ケースはザ・シチズンの方が好みかも。
 だけど、ブレスレットはグランドセイコーの方が好みかも。

 あとはどのモデルを選ぶかによって、完全に好みの問題ですね。

 ◆裏蓋
 グランドセイコーの獅子の紋章、歴史があって格好いいですね。
 ザ。シチズンのイーグルマーク、ちょっと作った感が強いかも。。。


4.電池寿命とパーペチュアル・カレンダー

グランドセイコーの電池寿命は3年であるのに対して、何とザ・シチズンは5年!
しかも、ザ・シチズンはパーペチュアル・カレンダー!!

月初の日付変更というのもなかなか面倒ですが、ザ・シチズンはこれが一切不要です。

それに、電池交換でしばらく腕時計が無くなるといのもなかなか面倒ですが、
電池寿命が5年もあるザ・シチズンはかなり魅力的です。

グランドセイコーのブランドコンセプトである「実用時計の最高峰」は、
ザ・シチズンこそ相応しいかも。。。


5.デュラテクト加工

4.あたりから、ザ・シチズンの方が圧倒的有利になり初めましたが、
更にザ・シチズンには、ケースやブレスレットに傷がつきにくい
デュラテクト加工が施されています。

10年使ったオメガのブレスレットが傷だらけになってしまったことを考えると、
この金属加工はとても魅力的です。

「傷が付いたら研磨に出せばよい」と、お金持ちの方は簡単に言いますが、
やはり私のような一般庶民は、初めから傷が付かないのであれば、
それに越したことはないです。


6.10年間無料保証

もはや、ザ・シチズンの優位性しか思いつきません…

ザ・シチズンはメーカーによる10年間無料保証。
しかも電池交換やケース/ブレスレットの洗浄まで10年間無料、
至れり尽くせりですね。



こうして比較して見てみると、やはり実用時計の最高峰は間違いなくザ・シチズン、
もはや私の腕時計購入には、迷うことなくザ・シチズンしか
選択肢がないように思えます。

実際、ザ・シチズンは、気持ち的に買う直前まで行きました。

しかし、私を押し留めたもの・・・
結局、ザ・シチズンは買えないと思わせたこと、それは、、、


グランドセイコーは裏面だけの無反射コーティング、
それに対してザ・シチズンは、表面も含めた両面無反射コーティング、
両面無反射コーティングは、新品時にはまるでガラスがはまっていない様で、
とても綺麗です。
(ザ・シチズンもカタログで、この両面無反射コーティングをウリにしています)

ただし、この両面無反射コーティング、
ガラス面はサファイアガラスでほとんど傷が付く可能性がないにも関わらず、
なまじ表面にコーティングが施されてしまっているために、
長年使っていると表面のコーティング面に傷が付くことは避けられないと思います。


(10年使って表面のガラス面(無反射コーティング面)に傷が入った私のオメガ(泣))

※表面の無反射コーティング面の傷ですが、
 きちんとした時計屋さんだと「ガラス面を交換するしかない」とのことですが、
 時計修理専門店だと、表面の無反射コーティングの剥離(剥がしちゃう)
 を1万円未満で行ってくれる様です。


以前、グランドセイコーも両面無反射コーティングを行っていたそうですが、
今はこの傷付き易さを考えて、表面の無反射コーティングは止めたそうです。

シチズンは、新品時の見栄えの良さを重視してしまっていますが、
セイコーは、長い間使うことを本当に考えているんですね。

私の腕時計選びの選択肢の中で、ザ・シチズンは選択肢から消えました…

あえて見栄えのいい表面の無反射コーティングを止めたセイコー、偉い!!!

p.s.
グランドセイコーを2本買った後から考えると、
やはり1本はザ・シチズンにすべきだったと思う今日この頃です。
黒文字盤はグランドセイコーで、シルバーはザ・シチズンの組み合わせにすれば
良かったな…






機械式時計 v.s. クオーツ時計 v.s. 電波時計

2010-08-14 22:08:31 | 腕時計
世の中、不景気だというのに、まだまだ高級時計は機械式ブームですね。

山手線でつり革の左腕をを見ても、ロレックスやブライトリングの
機械式時計をはめている人を、結構たくさん目にします。

電池もないのに自力で動く、職人技が詰まった機械式時計、
細かい部品たちが一生懸命動いているところが見える機械式時計は、
確かに魅力的です。

だけど、、、
いまや1分1秒に急かされながら働く日本のサラリーマン、
1日五時間も寝ることができず、朝から晩まで働き詰めのサラリーマン、
私もそんなサラリーマンの一人です。

こんな過酷なサラリーマン生活において、毎日時計の時間を合わせて、
毎日ゼンマイを巻き上げ、夕方には数秒の誤差には目をつぶる、
数年毎にしっかりとオーバーホールに出して油を差してあげる、
そんな優雅な機械式時計との生活は、なかなか楽しめないのではないでしょうか。

残念ながら馬車馬のように毎日働かされている私には、
機械式時計の生活を楽しむことができません。

世の中、ロレックスをはめているサラリーマンはかなり見ますが、
その人たちはみんな、本当に機械式時計の優雅な生活を楽しめているのかな?

さて、今回、腕時計を買い買い換えるにあたっては、まずは機械式なのか、
クオーツなのかということを少し考えましたが、結局、選択肢としては
クオーツ時計しかありえませんでした。

だけど、カルティエ、ブルガリ、オメガ、ロンジンなどの
高級級計のクオーツは、精度はみんな月差±15~20秒程度、
グランドセイコーやザ・シチズンの年差に比べると、
正直、外見だけで中身が伴わない時計という気がしてしまいます。

ということで、私の時計選びは国産の年差時計、
グランドセイコーかザ・シチズンのどちらかということになりました。


ちなみに、電波時計、あれはどこまで信用できるのでしょうか?

家の数千円の電波目覚し時計は、電波の受信状態が悪いのか、
時間合わせをすると、ときどきトチ狂った時間になってしまいます。

電波時計が出たばかりの頃のシチズン・エコドライブも、
ときどき変テコな時間に合わされてしまいました。

電波時計って勝手に時間が合わされてしまうので、どこまで信用できるのか…
やはりどこか安心できない気がします。


それに、電波時計はソーラーパワーとセットになっていることが多いですが、
このソーラーパワーもちょっと信用できません。

充電と放電を繰り返すソーラーパワーの二次電池、メーカーによっては
二次電池の寿命は5年程度、長くても10年程度であると聞きます。

電波時計+ソーラーパワー、まるで一生何もしなくても、
ずっと正確な時を刻みそうなイメージですが…
実際のイメージ通りとなるのは、まだ先の時代となりそうですね。




30年経っても輝くセイコー・ツインクオーツ

2010-08-03 23:20:09 | 腕時計
オメガが電池切れを起こした時に、実家から30年前の古い時計を貰ってきました。
セイコーのグランドツインクオーツです。



何でも、当時、父親が会社の偉い方から頂いた時計とのことでしたが…

何かオッサンくさい時計だな~
電池切れしている間とはいえ、こんなオッサン臭い時計は恰好悪いな…

と思って、数日間使い続けたところ、むむむ!
30年も経っているのにやたらと綺麗だぞ??
それに、10年使い続けたオメガよりも、30年たったこの時計の方が全然綺麗じゃないか。

よくよく調べてみるとこの時計。
1978年か1979年製だと思われますが、水晶振動子(クォーツ)を2つ搭載して、
当時すでに年差±10秒を実現していたとのこと。

文字盤と竜頭にある、ツインクオーツを示す蜂の巣マークが可愛いです。




当時のセイコークオーツは、今までの時計の歴史を塗り替えるほどのインパクトを
世界に与えたそうです。

お~、単なるオッサン時計が、急に輝いて見え始めました。
実際、一見すると普通の「時計」でしかないのですが、よく見ると鏡面部分はとてもピカピカで、
細かいところもとても繊細です。

それに秒針の動きもとても滑らかで、確実にインデックスの上をトレースして行きます。



時間の精度は・・・
やはり30年間全くオーバーホールされていなかったので
残念ながら年差±10秒とは程遠く、1ヶ月に+15秒以上は進んでしまいますが、
それでも30年前の時計が今もこうして元気で動き続けているっていうのは、
大したものですね。

この時計を使い続けることも考えましたが、やはりずっと使い続けるには、ちょっとレトロ過ぎるかな・・・

ということで、かつては世界を圧巻したセイコーのクオーツに、俄然、興味が湧いてきました。