最近の話題として心房の拡大によって僧帽弁輪の位置が特に収縮期に外側に反転するように移動し、僧帽弁の接合が悪くなって僧帽弁逆流が起こるタイプの弁膜症を心房性僧帽弁逆流と呼んでいます。心房細動などで左心房が異常に拡大した際に発生することが特徴です。こうした症例には後尖のAugumentationが有効との報告もありますが、弁輪の収縮期移動を制御すれば逆流を停止させることが可能であり、弁に操作を加えなくとも人工弁輪による弁輪縫縮のみで形成できることがほとんどと思います。
本日の僧帽弁手術のウェビナーでは、同様の意見をおっしゃる演者の先生もいて、非常に共感を覚えましたが、同時に、より複雑な因子が絡んでいる症例が多いので人工弁輪での縫縮のみでは解決できない症例もあるとのコメントもありました。
そうかもしれませんが、心房性僧帽弁逆流に関しては人工弁輪による縫縮のみで十分であり、他の因子があるならその因子を人工弁輪による縫縮で制御しようといっているわけではないので、他の因子に関してはそれにあった逆流制御処置が当然ながら必要です。と、反論しようとしましたが、そこまでの発言はできませんでした。他の因子とは、だいたい心房の拡大に加えて左室の拡大も同時に起こっており、その場合は僧帽弁の弁葉が左室側に引っ張られて逆流が起こる、いわゆるTetheringを合併している症例であったり、腱索断裂を伴っており、この僧帽弁逸脱による逆流を合併している症例なども実在し、これに関しては別の処置が当然必要になります。
いずれにしろ、たいへん勉強になるウェビナーであったことは間違いありません。
本日の僧帽弁手術のウェビナーでは、同様の意見をおっしゃる演者の先生もいて、非常に共感を覚えましたが、同時に、より複雑な因子が絡んでいる症例が多いので人工弁輪での縫縮のみでは解決できない症例もあるとのコメントもありました。
そうかもしれませんが、心房性僧帽弁逆流に関しては人工弁輪による縫縮のみで十分であり、他の因子があるならその因子を人工弁輪による縫縮で制御しようといっているわけではないので、他の因子に関してはそれにあった逆流制御処置が当然ながら必要です。と、反論しようとしましたが、そこまでの発言はできませんでした。他の因子とは、だいたい心房の拡大に加えて左室の拡大も同時に起こっており、その場合は僧帽弁の弁葉が左室側に引っ張られて逆流が起こる、いわゆるTetheringを合併している症例であったり、腱索断裂を伴っており、この僧帽弁逸脱による逆流を合併している症例なども実在し、これに関しては別の処置が当然必要になります。
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