
先日の連休にバンブーロッドビルダーの望月さんを訪ねてきました。


「よこたさん、バンブーロッド見に行かない?」
そんな谷尻さんの一言だったと思います。
釣りにハマってきた私ですが、バンブーロッドの事はよく知らず、それがただの工芸なのか、本物を求めた結果なのか、ある種の宗教の様な酔狂なのか、その製作方法や思い、考え方などを知れる機会なら、とご一緒させて貰いました。
旅の行程はまるで知らず、ただ日程と航空便だけの旅の始まりでした笑笑
望月さんは私の好きなスノーボードでの繋がりもあり、友達の友達と言う事は知っていたのですが、接点は無く当日「はじめまして」と言う間柄。
工房で竿の事、竹の事、向き合い方や考え方、なぜ竹なのか、そんな話もたくさんさせて貰いました。
大工として気になる道具や調整方法、木取り(竹だから竹取り?)とても真っ直ぐに向き合う姿勢に「私なんてヘナチョコだな」と思ったのでした。
やる事が広くなってきて、昔和室を作っている7日があっという間に過ぎ去っていく楽しさと、当時の焦点の合わせ方を思い出して羨ましいとさえ思ったり。
はじめてのフライキャスティングを教わりながら、各種特徴をお聞きして(やった事ないのに笑笑)講習終了。
翌日バンブーロッドで実釣させていただきました。
グラスロッドのテンカラ竿やルアーの竿は振っていますが(下手くそです)、バンブーロッドは「柔らかい」と言う印象。
これで50オーバー上げられるのかな?と不安にも思うしなやかな印象でした。
不慣れながらフライを飛ばし、"yamame"と言うモデルで幸運にも20センチ強くらいの
ニジマスを釣らせて貰いました。
他のモデルの中でも細いティップを持つ"yamame"は竿先の反応もとても繊細に感じられて、合わせた瞬間の竿先で感じる生命に大興奮したのでした。

とても綺麗な個体にさらに興奮。
柔らかいと感じた竿は合わせた瞬間、しなやかに曲がり、力の塊の様にパワーを感じ、魚の力に合わせて順応し私の下手っぷりをカバーしてくれるような気がしたのでした。気がしただけです笑笑
この日は1匹で終了。
翌日は"コンポジットフェルール"と言うモデルで実釣。
「オショロコマに会いに行きましょう」と案内していただきました。
この日の竿は全体がとてもしなやかに全曲がりする印象。
指の短い私はグリップがしっかり握れてない為、竿先が安定しない。常にビヨンビヨン波打ってました…笑笑
下手なんだからしょうがない笑笑
掛かったオショロコマは15センチ〜20センチ相手には竿の反発が強い印象。
マックスフォースでイエティ滑ってる感じ。
合わせた勢いでそのまま私の手元まで飛んできて、4回バラしました笑笑
右手と左手、ムズイ!笑笑

なんとか釣れたオショロコマ。
かわいいですね。
とっても充実した3日間を望月さんに案内して貰い、心から「楽しかった」と思える旅になったのでした。
やっぱり、真っ直ぐな人が真っ直ぐに作る物は、工芸品でも酔狂のものでも無く、自然の生命体と向き合う為の必要な形なんだと知ったのでした。
柔らかいと思った竿の奥に広がる懐の深さに、スノーボードやサーフボードの"それ"を感じてまた私の脳みそは物欲で埋め尽くされるのでした…笑笑
素晴らしい人、素晴らしい場所でした。
あー、マジで楽しかった。
望月さんありがとうございました。