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共感覚の調査で、ドレミ7音は虹の色

2018-02-11 | 音楽
 新潟大学脳研究所の伊藤浩介助教の研究グループは、音に色を感じたりする特殊な能力「共感覚」を持っている人が、「ドレミファソラシ」7音の名前(階名)が、虹の7色に対応しているとの研究論文を発表した。
 共感覚は、音に色を感じる、味に形を感じる、など2つ以上の感覚が結びつく知覚現象である。色の感じ方には個人差があり、一定の法則はないと考えられていた。
 研究グループは、共感覚を持つ新潟大の学生男女15人を対象に、「ドは何色に感じるか」、「ド」から「シ」までの音名を質問した。実験を4回繰り返し、平均値から共通するパターンを探ると、「ド」は赤、「ミ」は緑、「ソ」は青と、「赤・橙(だいだい)・黄・緑・青・藍・紫」などと表現される虹の色とほぼ順序よく対応していた。色は音そのものよりも音の名前との結び付きが強いことが分かった。伊藤助教は「幼い頃から親しむ『ドレミの歌』で『ソは青い空』と歌うことが原因かもしれないが、『ド』の赤などは説明できない」と話す。今回の実験は日本語のため「海外でも同じ傾向か調べたい」、「音楽の芸術性に関して新しい視点になるのではないか」と話している。
 ◆共感覚(きょうかんかく、シナスタジア、synesthesia, synasthesia)
 感性間知覚とも言う。ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象。
 共感覚の中でも、音楽や音を聞いて色を感じる知覚は「色聴」と言い、色聴は共感覚の中で一番発生率が高いと報告されている。色を感じる音にも様々なものがあり、音程・和音・単語・音楽自体が聴こえることもある。
 音に色が見える共感覚だけでなく、数に色が見える、時間単位に色が見える、文字に色が見える、人の性格・姿に色が見える、などが知られている。

 昨日・今日と少し暖かい。でも、日陰では雪が解けずに残っている。
 道路横の小さな花壇は、枯れ葉だらけだが、まだしっかりした緑がある。”オモト”の緑だ。根本を見たら、赤橙色の実を付けている。
 ”オモト”は日本独特の観葉植物として愛され、江戸中期に爆発的に流行した。葉・実の美しさから縁起のよい植物とされている。長寿草とも呼ばれる。園芸植物として人気が高く、様々な種類(1000種以上とか)が作出された。名(オモト)の由来は、根茎が太く大きな株を意味する大本(おおもと)からで、常緑の葉から万年青(まんねんせい)とも言い、良質のオモトを産した大分県の御許(おもと)山からとの説もある。
 オモトは花・実より葉を楽しむ観葉植物で、草丈から大葉種(30cm~50cm)・中葉種(15cm~30cm)・小葉種(3cm~15cm)に分けている。
 オモト(万年青)
 英名:Lily of China
 学名:Rohdea japonica
 ユリ科オモト属
 原産地は日本・中国
 耐寒性常緑多年草
 開花時期は5月~6月
 花は葉の間から花茎を伸ばし、淡い黄緑色の小さな花が円筒状に密生
 秋(10月~12月)に赤橙色に熟した扇球形の漿果(しょうか)を付ける
 俳諧では秋の季語


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