GreenPauseの風便り

ハーブ&アロマテラピーの魅力にぞっこんはまってしまった薬剤師が、植物の不可思議な世界の扉を開いていきます!!!

アロマテラピーとは(その1:ストレス社会を生き抜くためには)

2007-11-18 16:02:18 | アロマテラピー基礎講座
アロマテラピーの「アロマ」とは「芳香」、「テラピー」とは「治療」のことを表します。

つまりアロマテラピーとは、

植物が生み出す芳香成分、即ち、植物の花、葉、果皮、樹皮、根などから抽出される精油(エッセンシャルオイル)を利用して、心と身体を健康にする自然療法なのです。

では、医学の進歩がめざましい今の時代に、何故、今更、自然療法が求められるのでしょう・・・・・?

昔から「病は気から」といわれるように、人は、激しく落ち込んだり、深い哀しみや不安、怒りを感じたりすると、病気に罹りやすくなります。
人は、過剰なストレスや長期間続くストレスに曝されると、心身症、つまり心理的な原因により体に症状が表れる病気、例えば高血圧や過食症、糖尿病や消化器潰瘍、過敏性腸症候群、自律神経失調症などになってしまうのです。

このような場合、現代の医学では、体に表れる症状に対して、医薬品や手術といった治療を行います。
しかし治療により改善されたとしても、根本に潜むストレスが解決されない限り、病気は再発を繰り返すことになるのです。

先日発表された文部科学省の調査によると、昨年度、いじめが確認された学校は、小学校で48%、中学校で実に71%、高校では59%を占めていたそうです。
また先進国の自殺者は、戦死者の数を上回るそうです。日本の自殺者数は、世界上位。

生活がいくら豊かになっても、さまざまな問題を抱える今の日本は、大人だけでなく子供にとっても、非常に生きにくい環境になっているのです。
なんと多くの人々が、心を病み、慢性病に苦しんでいることでしょう。

肥満や高血圧などの成人病が、低年齢化し、中学生や小学生にまで及んでいるという現状は、食生活の問題だけではなく、子供たちを取り巻く深刻なストレス環境が原因ともなっているのです。

こうした厳しいストレス社会の中で、どうやって自分を守っていったらよいのでしょう?
どうやって子供たちを守っていったらよいのでしょう?
わたしたちは、ストレス社会を、どうやって元気に生き抜いていったらよいのでしょうか?

それは、「自分の心と体は自分で守る」という自己管理能力を身につけることなのです。

アロマテラピーの最大の特徴は、

さまざまなストレスに曝されて起こる、人々の心身の不調を癒し、人間が本来持っている「自然治癒力」を高めるという、その優れた作用にあります。

アロマテラピーは、まさに現代に最も適した療法の一つといえます。

しかしアロマテラピーは、決して医学に代わるものではありません。

アロマテラピーは、ストレスを回避し、自分を守っていく健康法であり、病気を予防する自己管理の方法なのです。

またアロマテラピーは、自然の優しい香りによるものですから、心地よく継続していくことができます。

皆さん、

まずは、香りのあるアロマライフを楽しむところから、始めてみてください。
神秘的で奥深いアロマテラピーの世界への第一歩です。

次回は、アロマテラピーとは(香りのある生活)をお届けする予定です。











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ペパーミント1滴、ぞうきん1枚の幸せ

2007-11-10 15:59:22 | 精油類
うっすらと白く積もった床の埃、ガスレンジの油汚れ、手垢で汚れた窓ガラスやテレビ、泥で黒ずんだ玄関などなど、毎日、気になってはいるものの、なかなか、疲れた体は動きません。

そのうち、床に新聞や雑誌がうず高く積まれ、ダイレクトメールや靴下が散乱するようになり、足の踏み場もなくなってくる・・・。
こうなると、「もういいや」とあきらめムードも加わってきますから、部屋は悪化の一途をたどり、挙句の果てには、部屋から送られる陰の気で、心までよどんできてしまいます。

こんな経験をお持ちの方、案外、多いのではないでしょうか?

そんなときにお勧めなのが、古いタオル1枚、バケツ、ペパーミント1滴さえあればできる、「プチ幸せ掃除術」です。

禅宗のお寺に行くと、いつも、心が洗われるようなすがすがしい空気を感じます。
塵一つなく掃き清められた境内、ぴかぴかに拭きこまれた床や廊下は、訪れる人の心まで、美しく清めてくれそうです。

実は、禅宗のお坊様にとって、掃除つまり「作務」は、重要な修行の一つなのです。

お坊様は、掃除をするとき、心の汚れを落とすつもりで、掃き掃除をし、ぞうきんがけを行います。
煩悩多きわたしたちも、これに習い、心にたまったあくや汚れを清めるつもりで、プチお掃除修行をしましょう!!!

まず古いタオル1枚、バケツ、ペパーミントの精油を準備します。
バケツに水を3分の1ほど入れ、ペパーミントを1滴または2滴、落とします。

さわやかな空気が、ふわっと漂ってきますから、しばし深呼吸。

これをよくかき混ぜて、古タオルを浸し、しぼります。
このぞうきんを四つ折にすると、裏表合わせて8面が使えます。

さあ、このぞうきん1枚を、徹底的に使い切りましょう!!!

掃除の場所やぞうきんの使い方は、自由です。
できれば、15分、20分と時間を決めて、効率良く、動きましょう。

例えば、家中の床を全て拭いても良し、一部屋の窓、家具、床を磨き上げても良し、出窓だけ、トイレだけでも、かまいません。

ぞうきんが真っ黒になるまで、徹底的に使います。

そして、ぞうきんが真っ黒になったら、心の汚れとともに、ゴミ箱にポイと捨てます。
ぞうきん1枚、15分のプチ修行は終了です。

ぞうきんがけを終えた場所からは、ペパーミントのさわやかな香りが漂います。
ペパーミントの殺菌効果、虫除け効果の、嬉しいおまけつきです。

掃除できれいになった場所は、今後、「聖域」として、清潔に保ちましょう。
汚れたところを掃除するより、きれいなままで保つ方が、ずっと楽なはずです。
そして時間のあるときに、この「聖域」を一つ、また一つと、少しづつ増やしていくのです。

家の中に、すがすがしい空間が一箇所でもあると、そこを通るたびに、プチ幸せを感じるはずです。

ぜひ、お試しあれ!!!



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ネロリの神秘

2007-11-08 22:40:48 | 精油類
Tさんは、48歳の専業主婦。二人の子供を育てながら、ご主人の母親の介護もしているという過酷な生活を送っています。
Tさんは、介護の負担が重くのしかかっていることへの不満や怒り、先の見えない絶望感で、悶々とした日々を過ごしていました。

そんなある日、Tさんは、気晴らしに立ち寄ったアロマショップで、偶然手にしたネロリの香りの前で動けなくなりました。魅了されてしまったのです。
ネロリの優雅で気品のある香りが、Tさんのすさんだ心にそっとしみこんできたのでしょう。
Tさんは、もう、ネロリが好きで好きでたまらなくなってしまったのです。

Tさんは、早速、ネロリを購入すると、寝室のアロマポットにネロリを数滴落とし、部屋中に香らせ、芳香浴を楽しみました。

次に、お風呂に数滴落とし、毎晩、心ゆくまでネロリの香りを堪能しました。

外出先でも、ネロリに会いたくて、ウォッカとネロリと精製水で、小さなオーデコロンスプレーを作り、どこへでも持っていくようになりました。
トレイでプシュー、疲れたときにプシュー、電車の中でプシュー。
ネロリは、いつも、心強い味方になりました。

肩こりがひどいときは、スイートアーモンドオイルにネロリを数滴入れて、オイルマッサージを行いました。

それでも飽き足らず、Tさんは、自分の化粧水やクリームにもネロリを入れて使うようになりました。
あまりお手入れなどしたことのなかったTさんは、ネロリに会いたくて、いつのまにか、毎朝、毎晩、お肌のお手入れをするようになったのだそうです。

そんなネロリ生活が1年ほどたった頃でしょうか。
Tさんに、驚くほどの変化が起きていました。

Tさんは、物心ついた頃からの重症の便秘症だったそうなのですが、いつの間にか、それがすっかり治っているというのです。

「便秘は生まれつきだと思っていました。まさか毎日、お通じあるなんて・・・」とこぼれるような笑顔で話してくれたTさん。

吹き出物の多く暗かったTさんの顔は、毎日のお手入れのおかげで、きれいになり、表情も明るくなっていました。
Tさんは、いつの間にか、心の元気も回復し、前向きに介護に取り組めるようになっていたのです。

・・・・・・・

元々、心優しく責任感の強いTさんは、その優しさゆえに自分を追い込み、心の糸は、ぎりぎりまで張りつめ、今にも切れそうになっていました。

そんなTさんを、ネロリは優しく包み込んでくれたのです。
ネロリの香りは、Tさんの嗅覚や皮膚からしみこんでいくと、心の奥深くにひそむ悲しみや苦しみを癒すと同時に、ストレス性のからだの不調も治してくれたのでした。

アロマテラピーでは、さまざまな理由から、一つの精油を長期にわたって使い続けることを禁止しています。
Tさんの場合は、特別だったのかもしれません。
元気になったTさん、今では、いろんな精油を楽しんでいるそうです。

・・・・・・

厳しい状況は、何も変わらない。

けれど、心の闇に、ほんのひとすじ、差し込む光があれば、人は立ち直っていけるのです。
たった一点、救われるだけで、元気に乗り切っていけるのです。

その一点は、友人の親身な言葉であったり、美しい音楽であったり、そしてアロマの神秘の香りだったり・・・・するのです。





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こころが疲れ果てたときには、アロマの香りを

2007-11-04 23:11:33 | さまざまな症状への対処法
人は誰でも、生きているとどこかで、心が疲れ、へとへとになって、立っていられなくなるときがあります。

出口が見えない悩みの中で、堂々巡りに陥って、一歩も外に抜け出せなくなることがあります。

答えは見えているのに、心とからだがどうにも言うことを聞いてくれないということもあります。

どうにもならないときは、どうにもならない。

こんなときは、

思い切って、アロマの香りの中で、静かに、深く、ゆったり呼吸して見ましょう。
良いことも悪いことも、一切、放り出して、まずは、とことんからだを緩めてみましょう。

アロマテラピーには、疲れた心に働きかけるすばらしい精油が、いくつもあるのです。
精油を販売しているお店に行った時、自分の好みの精油を見つけておくと良いでしょう。
不思議なことですが、自分の好きな香りの精油が、そのときの体調に適していることが多いのです。

女性の場合、特にお勧めの精油に、「ローズ」と「ネロリ」があります。

この二つの精油は、他の精油に比べて高価ですが、その分、心の奥深くに働きかける神秘の力を秘めているのです。

キャンドル、または電気式のアロマポットに、お好みの精油を数滴落として芳香させるか、ティッシュに落として、枕元におきます。

アロマの香りの中で、
まずは、心の中にある鬱積した想いを、「ため息」にして出してみましょう。
「ため息」は、からだの中の出きれない息を出し、からだをゆるめようとする生理現象なのです。

人は、不安になったり、心配を抱くと、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると、からだは緊張してしまうのです。

次に深呼吸をしましょう。
(1)下腹から上腹、胸の順に空気をいれ、からだ一杯に空気を詰め込みます。
(2)いっぱいになったら、ちょっと息をとめます。
(3)苦しくなったら、口をたっぷりあけて一気に全身を脱力します。
(4)そのまま静かに、からだが芯から緩んでいく状態を味わいます。
(5)やげて、また深呼吸したくなるまでゆっくり待ちます。

天然アロマの温かく優しい香りに、すっかり身をゆだねてみてください。
からだのすみずみまでほぐれていく心地よさを、存分に味わいましょう。

こうした呼吸法を何日か、続けてみてください。

人間には、「自然治癒力」が備わっています。

十分に休息し、ゆるみきったこころとからだは、次第に復活し、ふつふつとからだの中から、生きる力が涌いてくるはずです。

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肩こりのタイプ別のアロマケアを!!

2007-11-01 21:52:44 | さまざまな症状への対処法
現代人は、さまざまなストレスに曝されています。

めざましく進歩した科学は、人に快適で豊かな生活を与える一方で、時間に追われる忙しい生活を余儀なくさせてしまいました。

現代人は、息つく暇も無く走り続け、ゆとりをなくし、からみあった人間関係に悩みながら、次々に襲い掛かる問題に悪戦苦闘しています。
いつの間にか、わたしたちの肩や背中は、さまざまなストレスのために、板のように硬く固まってしまうのです。

こうした心理的ストレスは、血管を収縮させるために、酸素や栄養分を運ぶ血液の流れを悪くし、老廃物の排出を妨げます。
このようにして生じた「緊張型肩こり」は取りづらく、単純にマッサージをしたり、温めたりするだけでは、改善しません。
ストレスで、がちがちになった心とからだを、ゆっくりほどいてあげる必要があるのです。

アロマテラピーは、まさにこうした現代人の「緊張型肩こり」にジャストフィットの対処法です。
精油は、こころとからだの両方に働きかける優れた作用を持っているからです。

「肩こり」には、この「緊張型肩こり」のほかに、「肉体酷使型肩こり」や「冷え性型肩こり」があります。

「肉体酷使型肩こり」は、長時間同じ姿勢をとり続けることによって筋肉が固定し、血行が悪くなって起こります。
血行が悪くなると、酸素や栄養分が組織へ届かなくなり、乳酸などの老廃物が、肩や背中に滞ってしまいます。乳酸が筋肉にたまると、筋肉は収縮し、神経を圧迫します。これが、こりや痛みの原因となるのです。

「冷え性型肩こり」は、冷えにより、血行が悪くなることで起こります。

では、こういった肩こりに対して、アロマテラピーでは、どういった対処をするのでしょうか?

(オイルマッサージ)
凝っている首や肩に、それぞれの肩こりのタイプに適した精油を使って、優しくオイルマッサージをします。入浴後に行うと、さらに効果的です。

   「緊張型肩こり」にお勧めの精油
    ・抗痙攣作用と鎮静作用のあるラベンダーやローマンカモミール。柑橘系の精油やネロリもOK。
    「肉体酷使型肩こり」にお勧めの精油
    ・血行促進作用のあるローズマリ、ジュニパー、レモンなど。
    「冷え性型肩こり」にお勧めの精油
    ・からだを温めるブラックペッパー、ジンジャー、血行促進作用のあるローズマリーなど。
     ・冷え性型の場合は、首や肩だけでなく、お腹を温めたり、マッサージするのも効果的です。
   
  *オイルマッサージとは、スイートアーモンドなどのキャリアオイル10mlに対して、精油2滴をいれたブレンドオイルを塗りながら、手でマッサージを行います。

(入浴)
お風呂の中に、お好みの精油3~5滴を落とし、よくかき混ぜて、ぬるめの温度で15分~20分、ゆったり入浴します。
アロマの香りの中で、心の底から、くつろぎましょう。
シャワーだけでは、体の中まで温まりません。必ず、1日1回は入浴しましょう。
手浴や足浴も効果的です。

(睡眠)
本来、人間は、睡眠中はリラックスして、活動中は緊張します。1日の仕事が終わり、布団に入り、十分に休むことで、明日への活力が涌いてくるのです。
ところが、慢性の肩こりの人は、就寝時にも肩や首がほぐれず、翌日まで緊張を持ち越していることが多いのです。
気持ちよくリラックスするために、鎮静作用のあるラベンダーやローマンカモミールなどをティッシュペーパーに落とし、枕元に置いておくとさらに効果的です。
ゆったりと大きな深呼吸を数回行い、からだが芯から緩むのを感じながら、気持ちよく休みましょう。

(ハーブティ)
疲労回復作用のあるハイビスカスやビタミンCが豊富なローズヒップのブレンドティが効果的です。
1日の生活のどこかに、ハーブティタイムを取り、気分転換をはかりましょう。


以上、こうしたセルフケアを心がけることで、肩こりは、かなり軽減します。


「肩こり」ぐらいと軽く考えないで、しっかりケアしてくださいね。

「肩こり」を軽く考えて、ひどい目にあったシャラからのお願いで~~~す!!!


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