世界のワイン 葡萄屋 店長ブログ

世界中の美味しいワインを探す男のブログです。ワインの試飲会情報やイベント情報なども。

2015年10月 ナパ・ヴァレー訪問!

2015-10-26 | ワインの仕事
ワインだけでなく、観光地としても人気のナパ・ヴァレーに、今年は10月のナパヴァレーに行ってきました。。

ナパ・ヴァレーは、とある調査によると、旅行者が選ぶ訪問先ランキングでは、ディズニーランド、ヨセミテに続いて、
全米で3位の人気だそうです。

今年は訪問するワイナリーを絞って、有名なレストランも含め、廻ってきましたが、
レポートをする前にナパの現状を私なりに書いてみたいと思います。


※全員で

まず、1990年代に入って、パーカーがポイントの点数制を明確にしたあたりから、
パーカーの高得点が出やすいとされる「高抽出、高アルコール」の赤ワインがもてはやされるようになりました。

カルトワインとされるナパのワインは、そういう赤ワイン造りを目指して行い、
高いポイントを得て、一躍ナパヴァレーの垂涎の的になっていったという経緯がありました。

そのカルトワインと呼ばれるワインは、今でも入手のしにくさ、もちろん一般顧客のワイナリー訪問なども受け付けておらず、
そのほとんどは顧客リストに載っているお客様の手に渡って、市場にはなかなか現れてきません。

ただ、最近のナパの赤ワインは、その”力強さ”を前面に押し出したワインとは別の流れが徐々に表れてきている気がします。

それは”エレガント”なタイプの赤ワインです。

当然、ナパ・ヴァレーで普通に醸造すると、力強さは当然伴い、
いわゆるミディアムボディのカベルネ、などはほとんど生産されることはないと思いますが、
力強さがありながらも、エレガントに造ることを志向する生産者が増えてきている気がします。

また、白ワインを代表するシャルドネは、”高アルコール度数、バターっぽさ、強い樽香”という一昔前の人気を独占したスタイルがありました。

この辺りのスタイルも徐々に生産者の意向が、変わってきているように、
日本にいても感じていました。

そのあたりの”今のナパのワインのスタイル”も、
今回の出張で見てみたいと思います。


10月のナパはブドウの収穫がほぼ終了し、葉が色づいてきて、夏の景色から秋の気配を感じました。

気温は日中は30度近くまで達し、日差しも強い週末でしたが、
夜から朝にかけては日本よりも少し寒い体感。

今回のナパは、私が注目しているワイン醸造家「ナパワインの醸造の女神」と
称される日本にまだ未到達のハイジ・バレットのワインを試飲することと、
葡萄屋が取り扱っているワイナリーのティスティングルーム、
そしてこれから取り扱うワインを見に行きました。

取引先様のご協力を得て、プライヴェートな試飲に参加させていただいたり、
特別なキュヴェを飲ませていただきました。

カリフォルニアワインの輸入元、ワインインスタイル様、協和興材様、中川ワイン販売様の
取り計らいにこの場を借りて御礼申し上げます。

さて、今回はカナダ・トロントに住む、葡萄屋のメールマガジン担当でもお馴染みの栗原秀佳さんと、
一緒に道中回りました。


※栗原さんと久しぶりに再会したときに飲んだワイン。手ぶれひどいですが、2013年に訪問したリヴァモアConcannonののソーヴィニヨンブラン。これが最高に美味しかった!


※AT.Tパーク前の写真


※29号線のナパ象徴像


10月9日(金)から10月11日(日)の3日間のレポートを、
以下このブログでご報告致します。

ナパから約1時間30分、黄金色のブドウ畑が広がるナパ・カベルネの最も重要としもいえる銘醸地オークヴィルにある、
スカーレット(旧マガーファミリーセラーズ)を最初に訪れました。

スカーレットの畑はナパ特産地の一 角として広く認められているラザフォードに位置しています。

McGah 家の北カリフォルニアにおける歴史は100年以上前で、 アメリカンフットボールの”オークランドレイダーズ”立ち上げた一人として知られるE.W. McGah が
始めた家族ワイナリー。

ワインメーカーは、マイク・スミス。
2001年からシュレーダー・セラーズにおいて、トーマス・ブラウンに師事してこのキャリアをスタートさせたスター醸造者。
マイク・スミスは、シュレーダーで100 点カベルネを造り出す等、数多くの高評価ワインを生み出しています。

スカーレットのHPはこちらをクリック

こちらは現在、葡萄屋での取り扱いのないワインですが、
2012年のカベルネがWine Adovocateで95点を受けるなど、高い評価を得ていて注目していました。


※Sherratt Reicherと

こちらのワイナリーは、ティスティングルームがなく、パブリックには試飲を行っていないのですが、
今回は特別に、今回、協和興材様の取り計らいで最後のハーヴェストを終えた、
ガーデンティスティングの場にご招待いただき、ワインの試飲とともにお話を伺ってきました。

この極めて私的な雰囲気の輪の中には、
ワイナリー側では、プロプリえいたーのSHERRATT REICHER、PresidentのMattie Cooper、
それからカナダのシカゴから顧客が4名(シカゴのシェフとその友人たち)が集まって、
朝、最後の収穫を終え、我々が到着した12時30分頃には、ワインを楽しんでいました。

今回、試飲させていただいたのは、下記の4本です。



Scarletta Oakville Zinfandel 2008
Scarletta Oakville Sauvignonblan 2012
Scarletto Cabernetfran 2011
Scarletta Oakville Petit Vedet 2011

カベルネは、ラザフォードらしく洗練されたタンニンと細やかな木目のある舌触りで流石が印象。
長期熟成というより、生産後3~4年でも十分楽しめるカベルネでした。

また、現時点で日本に見輸入のジンファンデルは、厚みがあって見事な骨格を感じる本格派。
この4種の中では、最も美味しかったです。

ワインはパーカーポイントも高いレベルで獲得しています。

2012年スカーレット カベルネソーヴィニヨン ワインアドヴォケイト95点
2012年スカーレット ジンファンデル ワインアドヴォケイト91点
2012年スカーレット ジンファンデル WE-エディターズ・チョイス"91点
2012年スカーレット プティ・ヴェルド ワインアドヴォケイト87点

オーナーのよると、ワインは、他にアジア諸国入れず、日本のみに輸出。
日本のお客さんにスカーレットを広めていきたいんだというお話しをしていましたが、
もうワインを結構飲んで”出来上がって”いたため、真面目なお話しより、
日本食への興味をしきりに語っていました。
この日も夕食は、”モリモト”(ナパ・ダウンタウンにある寿司店)に行く予定とのこと。

日本に来た際は、もっと美味しい和食に案内する旨伝え、ワイナリーを後にしました。

約1時間程の滞在でしたが、顧客のお客様も含め、楽しい時間を過ごせました。

その後、スカーレットから至近の距離にある(車で約8分)、お店で昼食へ。
ナパで屈指のフランスレストラン「Auberge du Soleile」。

スカーレットから約10分。リゾートホテル『オーベルジュ・ド・ソレイユ』の中にあるレストラン。
"Auberge"との名の通り、元々は30年以上前に仏出身のシェフが『ナパに南仏プロヴァンスのようなレストランを』と開いたのが始まり、とのこと。

こちらリゾートホテルに併設しているレストランですが、
なかなか予約がとれず、2カ月前に金曜のこの時間にどうにか予約することができました。


※シルヴァラードトレイルを少し北上します


※テラス席。ちょっと日差しが強すぎて、この時期でも少し暑い。テラス2列目のテーブル席がベストです。


※ワインリストはアイフォンで


※前菜です
Half Dozen Seasonal Oysters on the Half Shell, Ginger Mignonette
季節のオイスター ジンジャーソースとご一緒に


※Sautéed Foie Gras, Chocolate Pain Perdu, figure, Cocoa Nibs
フォアグラのソテー チョコラフレンチトーストとイチジクを添えて


※メインです
Kurobuta Pork Chop, Apricots, Fennel, Marcona Almonds. Lemon Verbena Sauce
黒豚チョップ アプリコットフネルアーモンドレモンソース仕立て





今回オーダーしたお料理です。
地元の食材はふんだんに使用したフレンチはどれも洗練されていて美味しかったです。
ミシュラン1つ星。テラスやサービスマンの細やかな気配りを含めると、やはり素晴らしいレストランです。

「ナパヴァレーのワイン休日」の著書で濱本純さんも、おすすめのフレンチレストランでした。

さて、州道29号線に戻り、少し南下すると、ディーン&デルーカのお隣に、
下の建物が目に入ってきます。




これが次の訪問先、フローラスプリングのティスティングルーム。

フローラ・スプリングは、現在、葡萄屋でもメルローを取り扱っています。

日本の在庫は欠品中ですが・・。

有名ワイナリーが話題をさらうナパ・バレーにあって、3世代にわたって地道に家族経営を続けるフローラ・スプリングス。

1977年にジェリー&フローラ・コムス夫妻が廃墟となっていた2カ所のワイナリーを買い取ってスタート。
夫人の名前でもある“Flora(女神)”と、ワインの醸造に不可欠のこの地の水に敬意を払い、
“Springs(泉)”を名前に付け、ラベルには泉に立つ女神が葡萄を手にする様子が描かれています。

 ナパ・バレーの多彩な土壌を研究し、20年間で8カ所、オークヴィルやラザフォードなど5つのアペレーションにそれぞれ異なる特徴を持つぶどう畑を購入。
総面積650エーカーの畑からの収穫は、全体の7割を他のワイナリーに販売すると共に自社ワインを生産しています。

代表銘柄は、セパージュワインが全盛だったカリフォルニアでいち早く始めたボルドー・ブレンド「トリロジー」。
カベルネ・ソーヴィニヨンを中心に、メルロー、カベルネ・フランなどを少しずつ合わせた同社の逸品です。

また、カベルネ・ソーヴィニヨンは5カ所の単一畑から収穫したぶどうをそれぞれのスタイルで造っており、
ナパ・バレーを代表するシャルドネは、乳酸菌によるマロラクティック発酵を一切行わず、すべて樽の中で発酵させるという、
1980年のファーストリリース以来の手法を遵守しています。

今回試飲させていただいたワインは下記。

2014 Flora Springs Sauvignon blan Soliloguy
2013 Flora Springs Sauvignon Napa Valley Chardonnay
2013 Flora Springs Merlot
2013 Flora Springs Napa Valley Cabernet
2011 Flora Springs St.Helena Rennie Reserve
2011 Black Arrow













傑出したワインはないものの、地道に良質のナパらしいクリアーな飲み口と、雑味のない後味が印象的なワインぞろい。

日本における価格としては、3000円~4000円代と決して安くはないが、
ナパブランドの価格としては、この価格帯がボトムライン。

フローラスプリングスは、ナパをデイリーワインにできる人の、
普段飲みワインとして、これからも立ち位置をキープしてほしいと思います。

最後に試飲させてもらった、ただ、Black Arrowは、別格な存在感を放っていました。
ブラックベリー、サクランボ、カシス、モカ、バニラなどのアロマがグラスの中から立ち込め、
ジューシーでチャーミングな飲み口は、偉大なラザフォードのカベルネを垣間見ることができます。

2011年ヴィンテージは、まだ飲み頃というよりはまだ早く、長期熟成に向く逸品です。



ハロウィン前ということで、茶目っ気たっぷりの骸骨達がそろったこんなテーブルも!
ここでワイン会やったら、楽しいでしょうね。

さて、10月9日(土)になりました。
まず、私たちがこの日最初に向かったのは、ケイマス・ヴィンヤーズ。

ケイマスは葡萄屋でも、カベルネとスペシャル・セレクションを取り扱わせていただいているワイナリーです。

葡萄屋で販売しているケイマス2本はこちらをクリック

ケイマスの創業者は、チャーズ・F・ワグナー。
偉大な”ナパ・カベルネ”の第一人者として知られています。


▲ケイマスのティスティングルームには、そのチャーズ・F・ワグナー含む、家族の絵画が飾られています

彼が造った「ケイマス・ヴィンヤーズ カベルネ・ソーヴィニヨン スペシャル・セレクション」は、
世界で唯一、ワインスペクテイター誌の「年間トップ100」の「ワイン・オブ・ジ・イヤー」(第一位)に2度も輝いた逸品。


▲ケイマス・ヴィンヤーズののゲート


▲ティスティングルームは、明るく開放的な雰囲気です

”ナパ・カベ”を語る上で外せない「ケイマス」で、試飲したワインは以下です。

2013 Mersoleil Reserve Chardonnay Santa Lucia Highlands
2014 Belle Glos Pinot Noir
2013 Emmolo Merlot Napa Valley
2013 Caymus Cabernet Sauvignon Napa Valley
2012 Caymus Special Selection

上記内容の通常の試飲料は$30で、スペシャルセレクションは含まれまていません。

この中で印象的なワインは、やはりカベルネとスペシャルセレクション。

2013 Caymus Cabernet Sauvignon Napa Valleyは、何度か試飲したことのあるカベルネの今回は2013年ヴィンテージ。
この年は2012年に続き、グレートヴィンテージとティスティングルームの担当者も言っていました。

16のサブアペレーションのうちから選んだ8つのアペレーションの葡萄をブレンドすることにより、複雑で完成度の高いワインを目指しているとのこと。
ブラックチェリー、カシス、ヴァニラにココア、タバコ、ナメシなど様々な香りの要素が絡み合います。
滑らかな飲み口と重量感を感じながらも洗練されたタンニン分はまさにナパ・カベそのもの。
日本での人気も頷ける、ナパを代表するカベルネの1本です。

また、2012 Caymus Special Selectionで特筆すべき点は、ナパ "広域" からの使用果実の選定です。
ナパ内でも一部の小区画からのブドウ絞ったワイン造りを志向する造り手が多い中、チャック・ワーグナーはそれらとの差別化として、
ナパ・ヴァレーにはあまり見られないサブ・アペラシオンからのブドウにも注目しています。

近年ではハウエル・マウンテン、ラザフォード、セント・ヘレナ、カリストガ、ヨントヴィル、アトラス・ピーク、オーク・ノール、
ウッデン・ヴァレーから…と、幅広いエリアからのブドウを使用。

ハーランやスクリーミングイーグルなどの中に入って、各誌で同格の評価を受けるこのワインは、
広域ブドウを絶妙に使い分けて造り上げる芸術作品といえるでしょう。

鮮やかでリッチな飲み口に酸味と樽の香りとともに長く続きます。
時間の経過と共に滑らかな口当たりと変化し、ビロードのような質感がたまりません。

赤ワインを楽しむ至福の悦びに誘う1本に仕上がっています。















ケイマスに続いて、訪問したのは、オークヴィルにあるパラディウム。

パラディウムは、1976年にMarilyn and Renが畑を購入し、1991年がファースト・ヴィンテージというワイナリー。

ここに来たのは、ハイジ・ピーターソン・バレットのワインが、手軽に試飲できるから。

ハイジは、ヘレン・ターリーと並び称される女性ワインメーカーです。
ヘレンの「女神」に対し、「ワインのファーストレディー」とロバート・パーカーが異名をつけています。

ハイジを一躍有名にした功績は、Dalla ValleのMaya 1992がWine Advocate誌のロバート・パーカーに100点と評されたのを初め、98点、99点など高得点を連発したことと、
かのスクーリング・イーグルでは92年~06年までワインメーカーの任にあたった際、1997年産がパーカー満点を得た点に挙げられます。

輝かしい実績をもつ彼女は、このParadigm以外に、Amuse Bouche、Kenzo Estateなどでワインメーカーを務めています。

また、2008年からシャトー・モンテレーナのオーナーの夫ボー・バレットと共同でワインを作るBarrett and Barrettを始め、2011年に最初のワインをリリースしました。

ハイジのワインは”エレガント”なワインと、呼ばれていますが、
このブログの冒頭に書いたように、ナパワインの変化は、
このエレガントな方向に向かっているのでないかと思い、ワインメーカーとして名を馳せるハイジのワインを、
一番手頃に試飲できるこのParadigmで試飲してみました。


▲Paradigの玄関口です


▲ここはティスティング前に当ワイナリーの醸造について、簡単な説明をしてくれます

さて、ここで試飲したワインは下記の4種でした

2012 Paradigm Merlot
2012 Paradigm Cabernet Flan
2011 Paradigm Cabernet Sauvignon
2012 Paradigm Cabernet Sauvignon

この中で最も印象的だったのは、12年ヴィンテージのカベルネフランでした。

美味しいカベルネフランというのは、フランの持つ「青み」をどう料理して全体を造り上げるかだと思います。

ロワールのシノンにしても、他の産地にしても、この青みという特徴をうまく生かして、
美味しいワインに仕上げるのはなかなか難しいものだと思っています。

逆にこの青みが強いのを好きな人もいるのですが、それが苦手な人は、
あまりフランを自ら手に取ることが少ないように思います。

そんな中でこれは旨い!というフランが、このParadigmのカベルネフラン2012年でした。

全体的な仕上がりとしては、アルコール感をそれほど感じず、シルキーな木目細かいタンニン分が心地よく、
アフターにスグリやチェリー系の上品なニュアンスが残っていきます。

食事に合わせやすく、疲れず、次飲むときにも心躍らせてくれる1本でした。

これはカベルネ・フラン好きの妻へのお土産に1本購入しました。

また、カベルネソーヴィニヨン11年と12年は、12年のほうが骨格があり、美味しかったですが、
やはり全体的にマッチョなというよりは、エレガントなタイプで、
飲みやすく、親しみやすい仕上がりです。

今まで飲んだことのあるハイジが担当するワインは、
ラ・シレナ トレジャー・レッド "パイレーツ・トレジャード" ナパ・ヴァレーや、
KENZOのaiやrindoなどですが、どれもエレガントでした。

昨日(10月30日)、有楽町の業界向け試飲会で会ったポール・ホプスも、一言で自身のワインの特徴をと聞くと、
「パワー&エレガンス」と言っていましたが、このエレガントさを求めているナパの造り手が増えていると思います。

この傾向は、今後ナパ・ヴァレーのワインを普及していく上で、
大変良いことだと思っています。











パラディウムの後は、ランチのために予約しておいたビストロ「ブション」へ。
ブションは、ナパの三つ星レストラン「フレンチ・ランドリー」のシェフ・トーマス・ケラーがプロュースするフレンチ・ランドリーの姉妹店。

フレンチ・ランドリーは予約がとれなかったのですが、ブションは予約がとれたので行ってきました。


▲瀟洒なストリートにたたずむブション。




▲店内は食事やワインを楽しむ人がいっぱい。予約しましたが、かなり玄関口で待つことに


▲こちらがテーブルにセッティングされたランチメニュー。


※前菜です
Tartare de Saumon
サーモンのタルタル






※Gigot d’Agneau
子羊のもも肉 レッドビーンズのカスレ添え


食事をとったあとは、ナパのダウンタウンへ。
昨年8月に、サンフランシスコ北部でマグニチュード6.0の地震がありました。
120年来の大きな地震というこの地震では、ナパやソノマなどのワイン産地も、大きな被害が発生したとの報道がありましたが、
とりわけこのナパ・ダウンタウンの街並に被害が大きかったということを聞いていました。


▲被害の程は思っていたほどではありませんでしたが、やはりところどころ工事中の建物が目立ちました


▲地震の爪痕は少し残っていました


▲ただ、ナパリヴァーを取り囲む静かで美しい光景はそのまま。ほっとしました。

さて、次はワイントレイン乗り場へ。
ワイントレイン乗り場と言っても、ワイントレインに乗りに来たわけではありません。

毎年、立ち寄っているワイントレイン併設のワインショップに訪れるために来ました。

森さんという現地ワイン事情に大変詳しいスタッフの方がいらっしゃって、
いつもワイン関係のニュースを聞くことができるのと、
ショップ(小売店)であり、ワイントレインでワインをサービスしていることもあって飲食店としての機能もあるため、
このショップには、通常のワインショップにはなかなか入ってこないワインが見つかることがあります。


▲日本語の説明もあります。ワインはVineyard 29 Cabernet Sauvignon Napa Valley 2012 


▲ドミナスも3種置いてありました!森さんによると、「ウチはこんなのもあるぞと、きばって仕入れるほうです」とのこと


▲ハイジ・バレットが一人で手掛けるワイナリー「La Sirena」。こちら2011年のカベルネは150ドル。


▲ワイントレインの待合室の館内には、絵心のあるハイジの絵画が展示されていました。
 ワイントレインでは、ハイジのイベントを行ったらしく、彼女の絵画も実際に販売されていました。ワイン以上に迫力のあるタッチです

さて、10月10日(日)。
この日は毎回お決まりのコースですが、午前は、オーパスワンへ。


▲オーパスワンの試飲代は現在、45ドル!毎年のように値上がりしていますね。


▲オーパスワンの2階から眺めるブドウ畑。手前にはオリーブの木があります


▲州道29号線のほうを眺めた光景。なぜか、ブドウの木の畝の間隔が違っています。この疑問点、確認し損ねてました。。

そして、この日一緒にナパをまわっていた、シスコ在住の知人の今イチオシのワイナリー、HDVへ。

HDVは、フランス・ブルゴーニュのかのロマネ・コンティのオーナー、オーベール・ド・ヴィレーヌが、カーネロスにあるHyde Vineyardのオーナー、
ラリー・ハイド氏と共同で設立したワイナリー。

HdVはハイド・ド・ヴィレーヌの頭文字から取っています。

カーネロスの地でシャルドネやシラー、ヴィオニエなどを作っていますが、これまでピノ・ノワールはリリースされていませんでした。

このワインは、「カリフォルニア版ロマネ・コンティ」と英米で注目されているらしいですが、
このピノノワールのリリースが遅くなったのは、長年造り続けてきたものの、ロマネ・コンティオーナーのヴィレーヌ氏の
お許しが出るまではリリースできないということで、毎年NGだったのが、ようやく2012年ヴィンテージからOKが出たというお話。

このワイナリーのワインメーカーはフランス生まれのステファン・ヴィヴィアー氏。
世界のピノ・ノワールの頂点に立つヴィレーヌ氏が、フランス以外でピノ・ノワールを出すのは初。

このHDVブランドのピノノワールは、'Ygnacia'がナパ・ヴァレーの畑から、'Ysabel’がソノマの畑を使用しているよう。

今回試飲させていただいたYgnaciaは、公式サイトでも販売しています。

HdVの公式サイトはこちらをクリック




▲'Californio' Syrah 2011


▲'Ygnacia' Pinot Noir 2013

HdVのワインは、ブルゴーニュの王様とカリフォルニアとの饗宴ということで、
今後、日本でも注目されそうです。

以上、今回のナパ・ヴァレーのレポートでした。

カリフォルニアワインは、これまでフランスワインを追い越すことを目標にやってきました。
有名な1976年の「パリ・ティスティング事件」を経て、80~90年は高いアルコール度数と高い抽出度を目指すワイン造りにも取り組みました。

カリフォルニアワインの優れた点は、まずはテロ・ワールの種類が豊富ということ。
葡萄栽培に関する法的規制がフランスなどに比べると緩くて、自由度があるので良いのと、
ワイン造りの方法についても新しいテクノロジーを試すことができる点が優れています。

また、カリフォルニアでは、伝統的なワイン産地と比べ、トレンドが変わりワインが売れなくなったら、畑を変える、ワインメーカーを変える、
酵母を変える、とさまざまな手をうって直ちに結果を求めることができます。

さまざまな変化に対応しながら、より良いものを造りだせる土壌が備わっています。
ただ、逆にカリフォルニアのワイン産業は商業主義が強すぎる点は事実。

そういう点は課題ですが、お客様が喜んで産業自体も発展できるような、カリフォルニアワインの産業を造っていってほしいと思います。

また、最初に書いたように、ナパの今は、やはりエレガントな方向にワイン造りが向かっているということが確かめられました。

今後、ナパヴァレーがどのように進化を遂げていくのか、私もナパワインの1ファンとして見守るとともに、
お客様に美味しいワインをご紹介していきたいと思います。

葡萄屋のナパワインも、これからも様々な美味しいナパワインを取り扱っていきますので、
どうぞ宜しくお願い致します。

葡萄屋 ナパ・ヴァレー産ワインの販売ページはこちらをクリック

また、ナパ・ヴァレー産のワインを手に取って購入したい方は横浜・関内へ!ナパ産ワインも多数揃えています
葡萄屋・関内店のHP・地図はこちらをクリック
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2014年7月 ナパ・ヴァレー訪問!

2014-07-26 | ワインの仕事
葡萄屋の草壁です!
一年ぶりのブログアップですが、ナパヴァレーの時しか更新してませんが、
2014年7月、今年もナパ・ヴァレーにビジネス・トリップで訪問してきました。

今年で4年目のナパ・ヴァレー。

今回はリザーヴクラスのワインの試飲を目的とした訪問です。

今年はどんなワインに出会えるのか・・。

一年ぶりのナパですが、何度行っても心が弾みます。

ナパ・ヴァレーはワイン産地として銘醸地であることは言うまでもありませんが、
大人のリゾートとしても素晴らしい場所ということが今回の訪問で感じました。

訪問したワイナリーを中心に、画像とともに今回もこのブログで報告します。

ナパ・ヴァレーに行く前にサンフランシスコ市内のワインショップに足を運んでみました。



ナパを含む現地カリフォルニアのワインを中心に、欧州のワインも並びます。
NZの「スパイ・バレー」、南アの「ウルフトラップ」など、葡萄屋でも販売するワインがありましたが、
やはり全体の95%は知らない銘柄でした。

それから、葡萄屋関内店に比べると、高さが一段高いところまで、こちらの人は手を伸ばしてワインを購入していました。
身長が高いと一段高くできるんですねー。

こちらのワインショップの試飲ワインの案内が下の画像。



ダイヤモンドクリーク、ファー・ニテンテ、クインテッサ、シェイファー、ドミナス&moreで、おひとり80ドル。
この内容は魅力的な試飲会ですね!
バローロ4種&moreで50ドル、ブルゴーニュ4種&moreで70ドルなどのコースがありました。
イタリアワインのコースが充実。こちらのショップではイタリアワインが人気のようです。



知人と合流し、それから話題のコーヒー店「サイトグラス」にも行ってきました。



「サンフランシスコで最も格好いいコーヒーショップ」と評されるこのお店。
サンフランシスコのThird-Wave Coffee(サードウェイブコーヒー:厳選されたスペシャルティの豆を使用し自家焙煎することを特徴とするそうで、
コーヒーがワインのように語られそう。

産地や焙煎方法などによってそれぞれの豆の個性が出るらしく、Blue Bottle Coffee, Four Barrel Coffee, Ritualと並んで、
サードウエイブコーヒーのメッカであるサンフランシスコで4大コーヒーと呼ばれているそうです。

現地の人はここでコーヒーを飲みながら、マックのノートブックを広げるのがステイタスになっているようです。
カフェラテはそれぞれ違う模様で入れてくれました。



さあ!いよいよナパ・ヴァレーに到着!
29号線を北上し、いよいよブドウ畑が広がっているエリアが見えてきました。



まずは、ナパ・ヴァレーの王者オーパス・ワン。
王者と形容しましたが、現地アメリカでは正直な話、評価が分かれるようですが、
日本を含めたアジアでは支持率絶大!
今回もテイスティングルームのあるフロアのアジア人の多かったこと!
オーパスのアジア地区でのマーケテイングの成功を物語る状況でした。

画像は、試飲ルームから上の吹き抜けフロアからオーパスのヴィンヤード。
今回はオーパスワン2010を試飲。



2010年のこのオーパスのあるオークヴィル地区は、寒い日が続き、季節外れの雨や暑い日が続いたりして、
生育にはあまり良い年ではなかったとのこと。

味わいはやはり風味とバランスに少し欠けていたかなというのが正直なところです。
ただ、それでも全体のストラクチャーや香りの豊かさはさすがでした。

ちなみに2010のセパージュはCS84%、Me5.5%、CF5.5%、PV4%、Malbec1%。

下の画像は次回の予約がその場でできるカウンター。こういうとこ、オーパスは本当にしっかりしています。



オーパスワンの前を走る29号線の反対側は、ロバート・モンダビのトカロンヴィンヤードがあります。



29号線の名物ストア「オークヴィル・グロッサリー」の隣の道を少し入ったところにある、
ティスティングルームには12種類のワインが試飲できます。



この12種は自社でティスティングルームを持っていないワイナリーが、このティスティングルームに委託して、
訪問者に自社のワインを試飲してもらうシステム。
「ACRE」のジンファンデルが果実感が綺麗に出ていて、美味しかったです。



そのあと訪問したのは、ハイツ・ワインセラーズ。





パーカーポイント100点をたたき出したことのある歴史と実力のある醸造所です。
ここはオーパスワンとは真逆の考え方で、ティスティングルームを運営。



ナパのワイナリー併設の試飲ルームは、試飲料金について3つの考え方があります。
A:ひとつは試飲料金を必ず訪問者から徴収するところ。
B:ひとつは一定でワインを別途購入すれば、試飲量がWaved(いらなくなる)されるところ。
C:もうひとつが試飲料金は一切とらないところ。

Aはオーパスワンですね。どれだけワインを購入しても、試飲料金は必ずいただきます、というシステム。
試飲というより、グラス販売。
自社の最高のワインをグラスで提供しますよ、という考え方に近いです。

Bは最も多くのティスティングルームが採用している方式ですが、このハイツは最近は珍しいCのシステム。
名門中の名門ですが、試飲料金はなく、訪問者はハイツのティスティングコースを楽しめます。

今回、私が試飲させてもらったのが、「マーサズ・ヴィンヤード カベルネソーヴィニヨン2004」。
現地価格175ドルの当ワイナリー最高クラスの赤ワインです。
味わいは・・・、もうエクセレント!でした。
薔薇やユーカリ、ブラックペパーや羊肉などの複雑な香りに、シルキーで透明感のありながらもタンニンの控えめな主張がでばらず、奥ゆかしい。
滑らかな飲み口とともに、10年の熟成期間が最高の飲み頃で、息のとまる美味しさを堪能。
ふりかえってみても、今回の訪問でいきなりですが、ベストワイン候補に出会いました。



ティスティングルームには、日本でもお馴染みのワインコミック「神の雫」が!



この「神の雫資料」は、その後のワイナリーでも3~4つは、私が日本人だと分かると、スタッフの方は見せてくれて、
ナパにも神の雫が知れ渡っていることに驚きました。

試飲ルームの奥には、ハイツのヴィンヤードがあります。牧歌的な雰囲気のナパのひとつの特徴をたたえた素晴らしいワイナリーで、
私はここが大好きです。



次に訪れたのは、プランプジャック。
ここも今回で2回目の訪問です。





試飲させていただいたのは、1本目がCADE Estate HM,Cabernet Sauvignon。1本150ドル。

そもそも、プランプジャック・グループは、その「プランプジャック」そのものも含め、すべてシェイクスピアの作品から店名・ワイナリー名がつけられており、CADEも例外ではありません。
(CADE : 通称ジャック・ケード。(d.1450) 英国の反乱指導者。ヘンリー6世の失政に対して反乱を起こした)研究社「リーダーズ英和辞典」

ティスティングルームの裏手に広がる畑だけで取れた厳選されたカベルネを使用してつくったCADEのフラッグシップ。



カベルネ種の生育では名高いオークヴィル地区の特徴がよく現れた洗練されたカベルネ。
ブラックベリーやチョコレート、ココアの香りに、凝縮したタンニン分が絶妙の味わい。

このクラスのワインになると単純に「濃くて美味しい」というだけではなく、
「濃さ」の維持しつつ、そのパワフルさを洗練させた内容です。
余韻も非常に長く、そのしなやかで逞しいタンニン分が美しくいつまでも舌の上で残ります。
赤ワイン好きにはたまらない、恍惚感に包まれる瞬間。
いやいや赤ワイン好きでなくても、これなら納得というのが、このクラスのワインでしょう。

続いて試飲したのが、プランプ・ジャックでは珍しいシラー。



市場へのリリースはしておらず、当ティスティングルームのみの限定だとか。
このシラーもとても美味しかったです。

さて、次に訪れたのは、ナパのダウンタウン近くにあるワイントレイン併設のワインショップ。
ここに勤める日本人横山さんにいろいろと案内していただきました。



ナパ・ヴァレーの生産量の少ない人気ワインの行き先ですが、一般的には、

1)ワイナリーの会員がまずは優先購入権あり
2)ナパやその他地域のレストランに卸される
3)ワインショップなど小売店に卸される

という順番だそうです。

入手の難しいワインを飲みたければ、ショップよりもレストランのほうが可能性は高いし、
確実に入手したい場合は、お目当てのワインの作り手のメンバーシップに加入するしかない場合もあるということ。
(ただ、そのメンバーシップの中でも、昔からのお客様が優先されて後から加入した人は後回しということもあるようです)

そんな入手困難なワイン事情のなか、ワイントレインで料理とワインのサービスを行っている関係上、
ワインショップのなかでは、なかなか入ってこないワインも数多く揃えるのが、このワイントレイン併設のショップ。











7月21日(月)、日曜が休日のティスティングルームが多いなか、ウィークデーになるのを待って初めに訪問したのは、
クロ・デュ・バル。
1972年にフランス人・ベルナール・ボーテが創業。



今では伝説になっていいる1986年のパリ・ブラインドティステlングのリターンマッチで、
並み居るボルドーの銘シャトーをおさえ、見事優勝するという快挙をしたワイナリー。
日本人も数多く訪れ、日本語の詳しい「パスポート」と記された小冊子も設置してありました。





リザベーションすれば、こんなエリアでティスティングが楽しめます。



こちらソーヴィニヨンブラン2013。フレッシュな香りがはちきれそうなくらいグラスから漂ってきました!

その後、ナパ全体の葡萄から作ったクロ・デュ・バル カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレーと、
スタッグスリープ地区のブドウから作ったクロ・デュ・バル カベルネ・ソーヴィニヨン スタッグスリープ・ディストリクトを比較試飲。

長期熟成ができる究極のワインを目指すスタッグスリープ・ディストリクトのほうが、ブドウの凝縮感は圧倒していましたが、
ナパ・ヴァレー カベルネも秀逸。
このワインが38ドルで楽しめるなら、「あり」の選択です。

下の画像は、クロ・デュ・バルの醸造所裏手に広がる同ワイナリーのヴィンヤード。




さて、スタッグスリープ地区でもうひとつの雄といえば、スタッグス・リープ・ワインセラーズ。

こちらも1976年のパリの審判で、シャトー・ムートンロートシルトなどの超1級フランスワインを負かした伝説のワインを
持つワイナリー。



こちらの訪問の目的は「CASK23」。

画像は、CASK23 Cabernet Sauvignon 2010です。

モカやコーヒーのフレーヴァー、なめし革や枯れ葉、オーク樽由来の香り。
味わいは、複雑なストラクチャー。シルキーな舌触りは超一級。どこまでも続く長い余韻に、目を閉じるとナパ・ヴァレーの美しい風景が広がってくるようです。

カベルネ造りでは、オークヴィル地区やラザフォード地区と比べて、スタッグス・リープ地区のワインは、
ブラックベリーやダークチェリーなどの典型的な香りに、コーヒーテイストの香りが加わってくるのが特徴かなと思います。

CASK23も本当に素晴らしい出来でした。
2010年もナパにおいては良い年ですし。

ティスティングは、同ワイナリーのもつ、FAYと呼ばれる畑と、S.L.V.と呼ばれる畑の単一畑ワインも試飲しました。

テラス席では、カップルがワインを楽しんでいました。月曜の朝からいいですね!!



さて、ランチはナパのダウンタウンで予約しておいた「CELADON」に行きました。
カリフォルニア・キュイジーヌの以前から行きたかったお店のひとつです。











お料理はラージ・プレート1皿のみ。
いろいろ食べたいですが、1人でまわっていると食べきれません。
こちら鶏肉のソテーは24ドル。下にひいてあるのはニョッキ、ソースが抜群に美味しく、とても美味しかったです。
テラス席と屋内の席とありますが、ランチ時は断然テラス席がいいですね!
ナパの日差しがまぶしく、開放的な雰囲気と、ユーモアとお客様への心遣いが素晴らしいサービスマンのおかげで、
とても心地よい時間を過ごせます。

さて、オールドナパと呼ばれるこのダウンタウン地区は、ナパ・リバーが流れる小さな街ですが、
本当にゆったりとした時間が流れる美しい街。





日本食レストランを含めたレストランの名店も多く、美食の街としても知られています。

日が暮れる頃の夕方の時間帯は、これまた本当に景色が綺麗で、心が和みます。






さて最後の訪問地は、西の山側のスプリングマウンテン地区のメッカ「プライド」です。





山のカベルネをもとてもここを予約していました。
29号線からスプリングマウンテンレイルロードに乗って、山道を20分ほど走ったところにあります。

ここはナパとソノマのちょうど中間地点。
ナパ側の畑と、ソノマ側の畑があり、
ラベルにはナパのカベルネとソノマのカベルネの比率がそれぞれ明記してあります。
カリフォルニアの原産地呼称制度のA.V.A.としては、ナパ・カウンティ表記です。



ここの目的は「リザーヴ カベルネ」です。

生産本数が少なく、リリースと同時にメンバーシップのお客様に分けて、ソールドアウトのワイン。
一度、西の山側の最高峰のカベルネを試してみたく、訪問しました。



そして少しだけ残っていると出していただいたのが、こちら「PRIDE RESERVE Cabernet Sauvignon 2011」です。



山のカベルネの最高峰のこのワイン、どんなワインでしょうか??

香りは黒系果実の典型的なカベルネの特徴を逞しく発揮しています。
フルーツや微かにハーブ、チョコレートに、血肉、ホウレンソウなどを感じました。

口に流し込むと、キメの細かいタンニンが滑らかに舌をつたい、飲みこむ瞬間から、
ブドウのフレイヴァーが口に戻ってくるように広がります。

相当な凝縮感のあるカベルネです。

山のカベルネはもう少し軽いのかと思いましたが、平地のオークヴィルのカベルネと変わらない内容。
土壌的には、数万前の火山の爆発で産まれた共通の土壌があるからよく似ているんだと、
サービスしてくれた方は説明していました。



特徴もさることながら、出来栄えは本当に秀逸。
こちらも入手困難になるわけです。

今回のナパの旅は、知人の家に来てワイン会。

私がワイントレイン併設のワインショップで購入した、ナパでは超有名醸造家である、ハイリー・バレット女史が、
カリストーガ地区で作る「パイレーツ」を持ち込んで締めくくりです。





飲んだワインは上記画像の「La Sirena Pirats」。酔っぱらって、画像が歪んでますね・・。

ナパ・ヴァレーは、何度来てもまた必ず来たくなる美しく、美味しい街です。

また、ナパのワインをいろいろと葡萄屋でご紹介していきますので、宜しくお願いいたします!
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2013年8月17日(土) 中央葡萄酒さん 三沢農場見学

2013-09-06 | ワインの仕事
葡萄屋の草壁です。

8月17日(土)山梨勝沼の中央葡萄酒さんに訪問してきました。

というのも、9月7日(土)「9/7 山梨・グレイスワイン 10種の日本ワインと本格和食の会」を開催することが決まり、
グレイスワインの畑と試飲をしに、現地まで、葡萄屋スタッフで行ってきました。

中央葡萄酒株式会社は、日本ワイン発祥の地、山梨県勝沼町に1923年に創業。

現在は、日本で千年以上の歴史を持つ甲州を中心に醸造しています。

甲州ワインの品質の向上、そして日本の代表品種としての「甲州」を世界へと広めるための努力を重ね、
日本だけでなく、世界に日本の甲州を広げるために日々ワイン造りにまい進しておられるワイナリーさんです。

今回の上記ワイン会は、同社の甲州を飲み比べていただく会にしようと思っていますが、
私たちはその畑をご案内いただきました。


▲まず降りた駅はこちら「勝沼葡萄郷駅」。JRでは勝沼の地に一番近い駅ですが、降り立つと一面葡萄畑が眼下に広がります!


▲こちらが三沢農場近くのグレイスワイン試飲したレストラン。本格的なマリアージュ料理も提供しています


▲「明野農場」の文字が。社長名を冠した「三沢農場」という名前になる前の農場名が刻まれた石がまだ残っていました


▲こちらがメルロー。この時期でも早熟品種なのでなかなか育っています。「6区」と呼ばれる三沢農場でも特別な畑の場所で生育されています。樹間はすべてのブドウ品種の中で一番狭くとってあります


▲シャルドネ。こちらはまだこれから。実を食べても、酸っぱい酸っぱい!


▲こちらがカベルネ・ソーヴィニヨン。こちらは11月に摘み取る晩成型でまだこの色合いです。


▲カベルネの樹の場所に飾ってあります。訪問者に分かりやすいようになっているのも三沢農場です


▲こちらはカベルネフランの樹ですが、雨から守るための透明のシートも。ただ今年は雨が少なく、理想的な天候のため、今のところあまり必要ない状況とか。


▲この地をブドウ畑にする際の開墾時は、このような石がごろごろあったらしいです。


▲高畝式で作られたブドウの樹。水はけと土づくり効果によるブドウの高品質化を目的に、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランの3品種を植栽しています。


▲三沢農場の全景。標高680メートル、12haの自社畑。ここからグレイスワインの神髄は産み出されていきます


▲この三沢農場で生まれたブドウで造った下記6種を試飲させていただきました!

セレナエステート シャルドネ 2011
グレイス シャルドネ 2011
グレイス ロゼ2012
グレイス茅ケ岳 赤 2012
セレナ エステート メルロ カベルネフラン 2011
グレイス メルロ 2009


▲個人的にはロゼが素晴らしかった!皆様、個々のご感想はワイン会でお試しを!


▲工場見学もさせていただきました。こちらは最新の発酵タンクです。レストランの程近くに醸造設備があります


▲こちらが三沢農場から車で40分ほど離れた鳥居平地区の葡萄畑。前方3キロほど先に中央葡萄酒本社があります


▲こちらが中央葡萄酒本社。蔦に覆われた荘厳な建物の2階にも試飲の場があるのです


▲すでに数々の表彰を受けている甲州を中心とした中央葡萄酒のワイン


▲こちらでは下のワインを試飲させていただきました

セレナ甲州 2012
グレイス茅ケ岳 白 2012
グレイス グリド甲州 2012
グレイス 樽甲州 2012
甲州 鳥居平畑
甲州 三山畑

グレイスワインの本当にいろいろんな勉強をさせていただいたこの日でしたが、
レポートが遅くなってしまいました。

まさにこれからこのワイン会に行ってきます。

皆様のワインへのご感想を伺うのが楽しみです!

では、これから会場へ行ってきます!
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2013年7月12日~15日 カリフォルニア リヴァモア・ヴァレー レポート3

2013-07-25 | ワインの仕事
3日目は再び、ナパから、リヴァモアヴァレーへ。


▲国道29号線で、ナパからリヴァモアヴァレーまで約1時間30分

1.MURRIETA'S WELL





1.2011 Semillon Chardonnay Sauvignon Blan
2.2011 White Meritage
3.2012 Muccat Canneli
4.2012 the Whip
5.2011 Zinfandel
6.2011 the Spur
7.2010 Cabernet Franc
8.2010 Zarzuela
9.2010 Red Meritage
10.2011 Malbec
11.2009 Petit Verdot

ナパに比べ、ラインナップが比較的多く揃っているのも、リヴァモアーヴァレーの特徴。
ワインマーケットのいろいろな需要に応えるためかと思いました。
自身の畑で栽培醸造するエステートワインもありますが、
買いブドウで造ったワインも多いです。

こちらのワインでは、1と11の出来が良く購入してきました。

Thomas Cone wineryd

1.2006 Cabernet sauvignon $20
2.2007 Cavernet Frac $20
3.2010 Petit Vedot $20
4.La Balle D'arget $20
5.Vino Tinto Reerva $18
6.2009 Charddonay Port"Sweet Emiller" $15
7.2007 Port,California $15









牧歌的な農場というイメージがぴったりのこちらのワイナリー。
凝縮感のある良いワインを作っており、特に3が秀逸でした。

Fenesta Winery

1.True white,Lot1 $16
2.2012 Verdelho $16
3.2012 Semonnay $18
4.2011 Pinot Gris $18
5.2012 Rose,estate $12.5
6.2008 Alvarelhao $19.5
7.True Red"Lot27" $12.95
8.2009 Tempranillo $22.5
9.2009 Grenache $25
10.2009 Touriga $22
11.2008 Merlot $22
12.2009 Mourvedre $24
13.2007 conjugation $90
14.2009 Cabernet Sauvignon $24
15.2009 Malbec $32
16.Graciano $27
17.Riesling $17
18.Port $25

Thomas Cone winerydからほど近くのこちらのワイナリー。
こちらもラインナップが18種あり、どんなタイプのワインでも用意しますという構え。

10は葡萄屋でも販売しているイタリアの在来種トゥーリガ・ナショナル種を使った赤。
13のconjugationは価格に比例して、素晴らしい出来でした。






今回、リヴァモアバレーは、新しいカリフォルニアのワイン産地を知るために、
訪問してきました。

前回書いたように、カリフォルニアのイメージとは少し離れるものの、
ところどころに光るワインはやはり存在します。

ただ、生産量が絶対的に少ないため、国内需要、もっというと、地域で消費して終わりというワイナリーが多く、
そのためリヴァモアヴァレーの名が知られていかないというのが実際です。


▲リヴァモアブランドをナパのように高めるために、リヴァモアの取り組みを伝える現地新聞

リヴァモアのワイン産地としての名声を上げるために、
いくつかのワイナリーでは熱心な動きもあり、
これからどう発展していくのかが楽しみです。

一番良いのは、サンフランシスコからアクセスが良いところ。

産地の観光面は、ナパの景観の良さとは比べられませんが、
これからのリヴァモアバレーに期待したいと思います。






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2013年7月12日~15日 カリフォルニア リヴァモア・ヴァレー レポート2

2013-07-24 | ワインの仕事
この日はナパ・ヴァレーに行きます。

目的はオーパス・ワンのパーティーに参加するためです。

ビジターを呼んでオーパスの玄関口のテラス部で、
料理とワインを楽しむパーティーと聞いていますが、
オーパスワンとしてパーティーを開催するのは、これが初めてということ。

せっかく招待状までいただいたので、前々から参加することに決めていました。

そのオーパスワンの前に訪問したのが、KENZO ESTATEです。


▲こちらが玄関口。難しいといわれる試飲の予約のある人のみが扉をあけて入っていけます

日本が世界に誇るゲームメーカーのカプコンのCEOを務める辻本憲三氏が、
1990年に設立したナパ・ヴァレーにあるワイナリーです。

470万坪という広大な敷地は、なんと東京の中野区と同じ広さ!の敷地を所有。

現在は、この敷地の約2%を使用してブドウを栽培しています。

世界1のワイン造りを目指すKENZOは、
畑の責任者にDavid Abreu氏を、醸造コンサルティングにHeidi Barretを招聘。
辻本憲三氏と3人で最高のワイン造りに向けて取り組んでいるとのこと。

さて、試飲させていただいたのは、KENZOの誇る次の4種のキュベ。

1.asatsuyu
2.rindo
3.murasaki
4.ai

1のasatsuyuは、同ワイナリーで唯一の白ワイン。
ソーヴィニヨンブラン種100%の辛口白ワインです。

私としては初めてのティスティング。
完熟したブドウを余すところなく完璧に仕上げたプロのソーヴィニヨンブランでした
香りは豊かで品格があり、控えめながらさまざまな美しいハーブ香を感じさせてくれる味わいは、
リッチで複雑で、クリスピー。
和食とのマリアージュも十分マッチするワインでした。

2はrindo。$80

究極のボルドーブレンドを目指す同社の赤ワインコンセプトの中でも、
「多くの人に普段飲んでもらえるワインを作りたい」というテーマで、
作っているのがこのrindo。
当初のこの80$という価格設定をDavidにしたとき、
「そんな低価格のワインを作るためにやりたくない」と反対されたものの、
「あなたのワインはセラーに眠っていることが多い。私は素晴らしいワインだからこそ、
普段から飲んで楽しめるワインを作りたい」と辻本氏が話し、実現したのがrindoだそう。

私はこのあとのトップキュベよりも、もっとも個人的に好みだったのが、このrindoでした。

シルキーな飲み口は、フランスのサンジュリアンの最高クラスを彷彿とさせる出来。
すべて控えめながら、すべては大胆に主張し、
しつこさや飽きがこない見事なワインです。

3のmurasakiは、その名のとおり、究極の紫色にこだわって作ったトップキュベ。250$。
辻本氏が愛するという紫色。
このワインは色に徹底してこだわったワイン。

味わいは洗練され尽くしたワインの一言。
無駄のない鮮やかな果実味が口の中に広がり、長い余韻となってやさしく消えていく贅沢を堪能できます。

4のaiはKENZOの赤ワインの中で、最も力強いタイプに作ったもの。

イチジクやブラックベリー、プラムなどの完熟した黒系果実の香りをパワフルに感じます。
やわらかいアタックながら、重みをもったタンニンが酸と見事なバランスで構成され、
ふくよかなアフターが長く続きます。

肉料理全般とのマリアージュに最適。
2と3では物足りないという方は、こちらのaiがお薦めです。

3はハーランと、4はスクリーミングイーグルと飲み比べて欲しいという説明も、
今回ご担当いただいたダグマン 玉藻さんからありました。


▲ティスティングルーム内です


▲畑は、プロの仕事。寸分の狂いのない一直線。畑がまっすぐに伸びています。David Abreu氏の仕事です




▲これから成熟に向かうカベルネ




▲テラス席


さて、KENZOで贅沢なワインの試飲を堪能したあとは、
15時からのオーパスワンのパーティーまで、時間があったので、
オーパスワンから北に2マイルほどの同じ29号線に位置するDEL DOTTOへ。

1.2011 Chardonnay $85
2.2010 Pinot Noir $75
3.2009 Cabernet Sauvignon $65
4.2012 Sauvignon Blanc $49
5.2009 villa de Largo $225

こちらはDave氏がいたので、いろいろ日本とアメリカのワイン話を取り交わしながら、
上記5種を試飲しました。

彼は寿司が大好きで、週に2回はテレビ番組「アイアン・シェフ」に出演もしていた
森本シェフのお店に通っているよう。

美味しい日本の本場の寿司が食べたい!と言っていました。

さて、ワインですが、
どれも見事!な洗練されたナパワイン。
価格もやはりナパ価格。
秀逸は価格的に当然ながら、5のフラッグシップのキュベ。
08年がPP95というこのワインは、なめらかでリッチな果実味と複雑性が際立っていました。


▲DEL DOTTOの外観


▲DEL DOTTOのシンボル


▲こちらがvilla de largo

さて、いよいよ今日の最大の目的地 OPUS One へ!


▲あの奥でどんなパーティーをやっているんでしょう?


▲植樹したての畑です


▲今年はこちらの畑から


▲こちらがパーティー会場。受付でチェックして中に入ります


▲音楽隊の演奏があって・・・


▲カジュアルで軽やかな雰囲気のなかのパーティーで

という会場。

パーティーは、立食でワインがロゼのシャンパーニュとオーバーチュアのフリーティスティング。
それに軽食がついているという内容でした。

75ドル支払って参加するオーパスワンのパーティーとしては、
少し拍子抜けするライトな中身のパーティーでしたが、
昼下がりからオーバーチュアの飲み放題という贅沢な内容は、
やはりオーパスワンでしか味わえないもの。

ビジターを楽しませるためのイベントを今後、強化していくとするならば、
今後、どんなふうにイベントが成長するかも楽しみです。


参加者のチェックも甘かったので、
横からしれっとした顔で入ってきて参加することもできるくらいでした(笑)。

この日はナパ市内に宿泊。


▲宿泊先の目の前にあるスーパーで販売していたガーギッチヒルズのジンファンデルのハーフボトルとブルーチーズ。
やっぱりガーギッチ、旨いです!
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2013年7月12日~15日 カリフォルニア リヴァモア・ヴァレー レポート1

2013-07-23 | 珍しいワイン(ニッチワイン)紹介

葡萄屋の草壁です。
2013年7月12日~16日まで、カリフォルニア・ナパヴァレーとリヴァモアヴァレーに行ってきました。

今回、初めて訪問するリヴァモアヴァレーは、日本ではあまり馴染みのない、
カリフォルニアのワイン産地です。

ワイン生産の歴史は古く、現在は40以上のワイナリーが揃う産地です。
ただ、米国内でも、ナパ・ヴァレーに比べて、ワイン産地としての位置づけは決して高いとはいえず、
訪問したリヴァモアヴァレーの現地では、当地のブランディングを高めるための取組みを至るところで行っていました。

確かに日本においても、リヴァモアヴァレーのワインに巡り合うこともなければ、
インターネットで検索しても、この産地のワインの販売を、
ほとんど見つけることができません。

サンフランシスコから東へ30~40マイルのワイン産地、リヴァモアヴァレー。
今回は、この産地を巡ってきましたので、
このブログで少しその記録を報告します。

1.Concannon

最初に訪問したのはconcannon。
concannonの名がついたストリートがあるように、このワイナリーの地域一帯を示す地域名であるとともに、
リヴァモアヴァレーを代表するワイナリーのひとつとされる作り手の一つです。

1.2011 Reserve Assemblage Blanc
2.2011 Reserve Chardonnay
3.2010 Stampmaker’s Red Reserve
4.2009 Reserve Melrot
5.2008 Reserve Captain Joe's Petie Srah

(3はグルナッシュ、シラー、プテイシラーのブレンド)

ティスティングしたのは上記5種。3


▲リヴァモアヴァレーを走ります


▲Concannonのティスティングルームのある建物


▲かなり敷地は広く、最新設備を整えています。タンクもこれだけ新しい!

リヴァモアを代表するワイナリーと聞き、
期待していたわりには、
「これ」というワインを見つけられず。

悪くはないが、リヴァモアヴァレーの特徴を発見!とまでは、いきませんでした。

さて、気を取り直して、次のワイナリーへ!!

Telsa Vintners

ここは別名「Singing Winemaker」。
オーナーのSteve Powellさんが、ミュージシャンで音楽をこよなく愛すところからその名が命名。


土日は、ギターを持ったオーナーの、このティスティングルーム内でのミニコンサートが開催。
オーナーの歌声を聴きながら、同ワイナリーの15種のワインを試飲できます
(ちなみに写真はオーナーではなく、ルーム担当のトム氏。)

1.Singing Winemaker California Sparkling Blut
2.Singing Winemaker Peach sparkling
3.Singing Winemaker Rasverry Sparkling
4.Singing Winemaker Almond Sparkling
5.Singing Winemaker Dolssimo
6.Singing Winemaker Sauvignon Branc
7.Singing Winemaker Scherzndo - Lodi
8.Singing Winemaker Chardonnay - Mendocino
9.Singing Winemaker Harmony 2nd Release
10.Singing Winemaker Tempranillo
11.Singing Winemaker Cuvee Selena
12.Singing Winemaker Zinfandel - Mattern Ranch
13.Singing Winemaker Melody
14.Singing Winemaker Petite Sirah
15.Singing Winemaker Karen's Kisses

ここはまず造るワインがユニーク。
1~4は辛口のスパークリングワイン。
まず、一発目の1が美味しかった!
泡立ち、豊かな果実感がたっぷりで、コクと深みのある秀逸な泡。
歌とワインを命にする享楽的なこのワイナリーを伝えるスパークリングでした。

その泡のシリーズで、ピーチとラズベリー、アーモンドを風味づけをしたのが2~4。
ワインとしては、遊び心のある商品ですが、出来はどれもとても良かった!
キュートでチャーミング、女性に支持されるとの説明がよくわかるワインでした。

そこからスティルワイン(5~14まで。15はデザートワイン)をずらっと試飲させてもらったのですが、
このなかでは、6のソーヴィニヨンブランが良かったです。
ソーヴィニヨンブラン100%のワインは、果実味と酸のバランスが良いかと、
この品種特有のハーブの要素が、香りと味わいのうえで、
うまく出ているかどうかをチェックしながら試飲しますが、
このワインはどちらも良かった。

価格は15ドルで、他のワイナリーの同ワインよりもリーズナブルながら、
秀逸な出来と言えると思います。

その他は特筆すべきワインはなし。

スパークリングの良さとSBが際立ったワイナリーでした。

3.steven kent

リヴァモアでは有名なブティックワイナリー。


▲ティスティングルームはこちら


▲地下にあるティスティングルーム。金曜ながら大勢の訪問者が試飲を楽しんでいました。

1.2012 "Lola" white blend $24 生産量は260ケース/年
2.2010 Small-Lot Cabernet Flanc $50 生産量は48ケース/年
3.2010 Small-Lot Merlot $50 生産量は65ケース/年
4.2010 Cabernet Sauvignon $48 生産量は930ケース/年

(1の白ワインは、ソーヴィニヨンブラン65%、セミヨン35%のブレンド。)

4種のキュベはすべてリヴァモアではハイクラスの価格のワイン。
可もなく不可もないワイン。
これだと、ナパのワインを選ぶと思います。

wente

本日最後の訪問先は、米国内でも最も広くディストリビューテッドされているこのウェンテ。
翌日訪問したナパ・ヴァレーのリカーショップやスーパーで販売されていた、
唯一のリヴァモアワインでした。


これから色がついていきます


ティスティングルームの隣は、テラスでグラスワインを楽しめます


リヴァモアヴァレーのポスター

1.2012 Eric's Charddonay $25
2.2011 NTH Degree Charddonay $60
3.2011 Grenavhe $40
4.2011 Petite Sirah $40
5.2011 THE NTH Degree Syarah $70

こちらでは、5のシラーが良かったです。

ここまで4か所のリヴァモアの生産者で試飲をして感じたのは、
メリハリが少ないワインが多いということ。

果実味や樽香やパッションフルーツの香りや、
どの要素を探しても、それほど主張がなく、
比較的穏やかなワインが多い。

米国のワインは、ニューワールドワインとしての分かりやすさと
メリハリがその特長と思っていましたので、
リヴァモアのワインはそういうワインとは少し違うというのが率直な印象です。

葡萄屋のラインナップでいくと、チュニジア産のスタイルに近い感じでしょうか。

さて、このwenteは、その中でも、私のいうメリハリが聞いている
一般的な「米国スタイル」。

どちらもいわゆるパンチのきいたワインでしたが、なかでも、良かったのは、
5のスペシャルキュベのシラー。

ブラックチョコレートやシナモン、コーヒーなど深みと奥行きのあるフレイヴァーに、
シルキーなチャーミングに仕上がった味わいは秀逸なシラーでした。


▲こちらがそのシラーです!

ただ、リヴァモアヴァレーでは、こちらのシラーより、
「プティシラー」の生産が多いということが次の訪問でわかってきました。

2日目のリヴァモア訪問は14日(日)です。

1日目になんとか美味しいワインに出会えて良かった!

夜はサンフランシスコに戻りました。
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2012年 カリフォルニア ナパ・ソノマ ワイナリー巡りの旅 レポート3

2012-07-24 | ワインの仕事
おはようございます。「世界のワイン 葡萄屋」店長の草壁です。

今回のツアーもいよいよ3日目。最終日です。
今日は朝9時にホテルを出発。最初に向かうのは、昨年の訪問ワイナリーで最もティスティングルームとしての満足度の高かった、
ダックホーン・ヴィンヤーズです。

皆さん、起きてますかー?
昨夜のワイン残ってませんかー??

(私は少し眠いです・・。)

ワインを飲み続けて体力的に3日目はちょっと辛い。でも、飲み始めると、また復活するんです。



▲ナパ南部から29号線を南北に平行して走る、シルヴァラード・トレイルでダックホーンへ。やはり朝は霧がかかっていて今日も曇り空のようです。




▲やってきましたが、うっかり通り過ぎ去りそう。ダックホーンは道沿いに目立った看板が出ていないので、地図でポイントをおさえていないと通り過ぎてしまいます




▲今年もやってきました!ダックホーン・ヴィンヤーズのあるセントヘレナ北部まで来ると霧も晴れ、青空が広がっていました。まだ予約時間前の9:50頃


さて、あらためてダックホーン・ヴィンヤーズについて。

1976年、ダンとマーガレットのダックホーン夫妻によって設立されました。
当時はブレンド用として栽培されていたメルローを主体にしたワインを製造。
カリフォルニアでメルローブームを巻き起こし、今ではカリフォルニアを代表するワイナリーの一つになりました。

ダックホーン・ヴィンヤーズは、ダックホーン・ワイン・カンパニーのブランドの一つで、
他にジンファンデル主体のPARADUXX、ピノノワールのGoldenEye、シャルドネのMigration、赤のテーブルワインのDecoyなどがあります。

最近では、オバマ大統領就任昼食会で供されたワイン3種類のうち、2種類がこのダックホーンのワイン。
(ナパヴァレー ソーヴィニヨン・ブラン 2007とゴールデンアイ ピノノワール 2005)
さらに注目を集めています。



▲ティスティングルームでは、オープン時間から若手のスタッフが精力的に働いています




▲さて、こちらが昨年同様テラスでティスティングしたワイン。プログラムの5種のワインに加えて、エクストラの3種も特別に試飲させていただきました。今回は私もディスカッション目当てだったので、ティスティングさせてもらえて大満足。ちなみにグラスの下にあるカードはワインの説明用のカードですが、ディスカッションだけブラックの特別なカード。シンヴルヴィンヤードでいかにワイナリーも特別扱いしているかがわかります。




今回ティスティングさせてもらった、ゴールデンアイ ピノノワールは、当地のワイン評価誌「Wine Enthusiast」でも高評価!





▲PARADUXXで作ったワインとロブスターを合わせるイベントがダックホーンのメンバーシップを持つ会員だけに行われるそう。葡萄屋でもロブスターイベントやりたい!


さて、ダックホーンで試飲したワインはこちら。5種類で30ドル/人

2011 Duckforn Sauvignon Blanc Napa Valley 18$ クリスピー。少し甘さを感じるが酸がうまくバランスとっている。Good!
2009 Duckforn Merlot Napa Valley 52$ 見事なボディ。果実、酸が一体となって素晴らしい出来。申し分なし。エクセレント!
2009 Duckhorn Merlot Three Palms Vineyard Napa Valley 85$ ポテンシャルはあるが、今日のスリーパームスは残念ながら味がぼけていた。
2009 Duckhorn Napa Valley Cabernet 68$ なめらかな飲み口。口に含むと多彩なエレメンツが広がる。スムーズで余韻も優雅で長い。エクセレント!
2006 Duckhorn Cabernet Sauvignon Monitor Dedge Vineyard Estate Grown ストラクチャーを感じるカベルネ。2009 Cabernetよりもさらになめらかだが、やや、やさしすぎる。

エクストラ3本
2010 Migration Chardonnay Russian River Valley 30$ ミネラリー。酸と果実のバランスが良い
2009 Goldeneya Anderson Valley Pinot Noir 55$ 見事なぎよう宿感。イチゴのフレイバーで見事にまとまっている。
2008 Duckhorn The Discussion Napa Valley 125$ 香りも味わいも濃厚で迫力満点。気品があって、ワイルド。木のニュアンスや種々のキノコ、木樽を焦がしたニュアンスやバニラ、チョコレートなど様々なフレイバーが渾然一体となっている。味わいは甘みをほのかに感じる極めてスムーズなフルボディ。エクセレント!

丁寧に摘まれた優秀なブドウで丁寧に作り上げたことがわかる素晴らしいワインでした。



▲さて、次の訪問ワイナリーは、Heitz Cellarです 


Heitz Cellarは、ナパの古豪、HEITZ CELLARS。創業1961年、あのロバート・モンダヴィよりも古いワイナリー。
自社畑のブドウで少量生産の高品質ワインにこだわるナパのブティックワイナリーの草分け的存在です。
多くの熱狂的なファンをもちます。

このワイナリーもパリ・ティスティングで活躍したワインを輩出していて、1976パリ・テイスティング30周年リターンマッチ2006においては、
ムートン、モンローズ、オーブリオン、レオヴィル・ラスカーズらを抑え、世界のボルドー系総合部門第三位。



▲ティスティングルームはこちらの建物のなか。見た目も豪奢なワイナリーが多い中こちらはシンプルな感じが好印象




▲Heitz Cellarのワイン




▲予約名を伝える早速、人数分のティスティング用のワインを注いで準備してくださいました。なんとここは5種類の試飲料が無料。いろいろ話してみると、せっかく訪問して自分達のワインを試そうとしてくださっているんだから、無料でお試しいただくのは当然、1杯35ドルもとる他のティスティングルームは理解できないとお話ししていました。伝統とワインへの確かな評価のあるこのHeitz Cellarのこの心意気、嬉しいです




▲ティスティングルームの横にはブドウ畑が一面に広がっていました。あと2か月ほどで成熟したブドウがたくさん見られるハズ!


さて、3種類のベーシックな試飲ワインに2本のエクストラを出していただきました。
特に最後のMartha’sはHeitz Cellarのフラッグシップ。私はどうしてもお願いしますと懇願し、OKして出してもらいました。

2011 Sauvignon Blanc フレッシュな酸が印象的
2011 Grignalino スパイシーでミントの香りが印象的。イタリア種でこのワイナリーの最初のブドウだそう。
2000 Cabernet Sauvignon エッジがレンガ色に。タンニンがとけこみ、スムーズな飲み口。
Good!

エクストラ2本
2003 Cabernet Sauvignon まだ若い
2001 Martha’s リッチで可愛い木の実を連想。のみやすさ抜群。偉大な感じはそれほどしないが、見事にまとまっている。



▲Heitz Cellarを出ると、ワイントレインが!!お昼の運行の時間とちょうど重なって走っているところが見られました。




▲さて、次はスパークリングワインです。前回ツアーに続いてのドメーヌ・シャンドン!今回はシャンドンのフレンチをランチで予約してあります。楽しみ!


ドメーヌ・シャンドンの親会社はご存じフランス・シャンパーニュに本拠をもつ『モエ・エ・シャンドン』。
同社がシャンパンの世界的な需要増と品不足をいち早く予期し、新天地カリフォルニアへと進出。
1973年に設立した遠征版がこの『ドメーヌ・シャンドン・カリフォルニア』 です。

年間2,500万本売上の売り上げを誇る『ドメーヌ・カーネロス』 (byテタンジェ/1987年)。
低価格&高品質のスパークリングが少ないカリフォルニアでは、カジュアル・ジャンルの人気筆頭銘柄です。



▲外国人観光客も大勢押し寄せるここシャンドンの駐車場に車を留め、こちらからエントランスへ!




▲こちらシャンドンのフレンチ店。天候は快晴。外で食事している方もたくさん!




▲ワインリストは世界中のワインが!メニューもタブレット。洗練されています




▲我々がオーダーしたのは、昨日に続いて、コースとその料理に合ったワインが一緒になった「Summer Lunch Tasiting Menu」。




▲最初の一皿は、Maine Lobster Salad。こちらのサラダにはこちらシャンドンのetoile Roseが提供されました。




▲こちらがパスタ。Arugula Spaghettini。このパスタは濃厚で最高に美味しかった。cranberry beansやサマー・トリュフ、english peasなどが入っています。こちらの料理とは、Newton"のRed label"Chardonnay,Napa County,2010をマリアージュ




▲そしてメインはこちら。ラムのロースト。合わせたのは、こちらシャンドンのPinot Meunier,Carneros,2010。美味。




▲デザートはアーモンドたっぷりのフランジパーヌとシャーベット


ということで、シャンドンではゆっくり食事をして、マリアージュのワインもご当地シャンドンのワインを飲めたので、
別途ティスティングルームでの試飲はなしでした。



▲さて、次のワインメーカーはこちら、Hill Family Estate's。日本ではそれほどなじみのないワイナリーですが、シャンドンとの立地が近かった関係で今回はリザーヴ。


ヒル・ファミリー・エステートは、2001年に発売開始。
それまでの4半世紀はブドウ栽培農家として数多くのワイナリーにブドウを提供。
ナパの各地に合計15箇所の畑を所有し、現在でも多くのワイナリーに提供しています。



▲こちらも人数分の席とグラスを並べて準備いただいていました。そして、今回のツアーは多くの訪問先でそうだったのですが、こちらもチーズを用意。そして、生ハムまで!ワインとのマリアージュはやっぱりこのチーズとハムですね!




▲ティスティングルーム内に飾ってあったギター。なんとこのギターの色は、赤ワインで染めたらしい。「いくら?」と何気なく聞いてみると、「OH!」と驚き、「3万ドル以上はするよ!」と冗談まじりに応えてくださいました。でも、こちらのワイナリーの公式ホームページでも登場するくらいの逸品だから売れないですね。ティスティングルーム内は、オーナーの趣味と思われる調度品でいっぱいでした。


Hill Family EstateのTasting Course 5種+チーズ 20$

2011 “Tiara” Sauvignon Blanc 35$ 酸がやや強い
2010 “Carly’s Cuvee’ Chardonnay 30$ 樽香を適度に感じ、いきいきとした果実味と適度
な酸。あらゆる意味で正統派のナパシャルドネ。
2009 Cabernet Sauvignon 50$ スムーズ。やさしいアタックとタンニン。
2010 Syrah – Clarke Vineyard $38 ハーブやスパイス。カベルネばかり飲んでいるとシラーが新鮮。
2009 Late Harvest Sauvignon Blan 35$ 上品な甘み



▲さて、今回のツアー最後の訪問先、JESSUP CELLARS です。


こちら、JESSUP CELLARSは、イングルヌックやロバート・モンダビ、はたまたオーパスワンでキャリアを築いたMark Jessups氏が、
自分自身のワイナリーとして1996年に設立。
でも、その後財政難に陥り、現在のオーナーに売却されてしまいました。
ただ現在でもJessup氏がワイン造りに携わっており、彼の長年のキャリアに基づいたワイン造りは、常に高レベルのサインを生み出しています。

【主なワイン】カベルネ・ソーヴィニョン 、メルロー、ジンファンデル、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、ポート
【価格帯】$30~$90



▲こちらもナッツやチーズなどと一緒にティスティング。ここはワインを説明してくださった、ローラさんがとてもユニーク。身振り手振りでチャーミングにティスティングの仕方を教えてくださいました。ありがとう!ローラさん。


Jussup Cellarsの試飲は下記。
Tasting Selection 20$/人

2010 Chardonnay,Napa Valley 38$ フレッシュで豊かな香り。苦味のない酸とクリアな果実味が素晴らしい。Very Good!
2009 Zinfandel,Napa Valley 39$ジャミーなヒントに、躍動感のある果実味。バランスよい。Very Good!
2008 Cabernet Sauvignon, Napa Valley 55$ 力強さもあるが、飲みやすさもある仕上がり。香り、味ともに見事なバランスでおいしい。Good!
2008 Petit Syrah , Napa Valley 49$ ベリーセクシー!滑らかでスルスルと口の中から消えていく。やさしいチェリーに、ふくよかな果実感。プチシラーとは面白い。Good!
2008 Juel Napa Valley 89$スムーズでこのワインも見事なバランスだが、今までのワインのほうがいい。メルロー75%、カベルネソーヴィニヨン15%、カベルネフラン10%。
Manny’s Blend 甘口ワイン。適度な甘さが心地いい。Good!Zinfandel 50%, Petit Syrah 50%。





▲お昼もワイン三昧。そのモードで夜のイベント=ワイントレインへ!こちらはワイントレインの受付です。ワイントレインは、ナパ南部から北部に行って、また戻ってくる約40キロ×往復の列車の旅に、ワインとお料理を列車の中で楽しめるナパの観光客向けのサービス。日本人旅行者で、ナパを訪れる人の利用率はかなり高いようです。昨年のワイントレインは事件が起きて、列車がまともの動きませんでしたが、さて、今回は無事ワイントレインは行ってかえってこられるでしょうか!?


前回ツアー時のワイントレイン事件はこちらのレポートを参照ください。このレポートの一番下のほうです



▲列車の中では料理はコースで出てきますが、ワインはオーダーしなくてなりません。そこで、今回は訪問しなかった、Napa Mammのブリュットを選びました。3日間、一緒にワインを飲み続けた方々との最後の夜に乾杯です。




▲最初に提供されたチーズを見ながら、コース料理をチョイスします




▲こちらがサラダ。クリスピーでおいしい




▲そして、メインはいろいろな選択肢からチョイスができるところ、私はラム肉を選択。2本目にオーダーしたのは、今回の訪問ワイナリーの中から、フランシスカンのMagnificantをセレクト。ワインを隠し、このワインのワイナリーを充てる、簡単なクイズゲームをみなさんで楽しみながら、無事ワイントレインは出発駅に帰着。


今回のナパ・ソノマレポートは以上です。

来年もまたぜひナパ・ソノマのワイナリー巡りのツアーは、
さらに日程を充実させて企画したいと思っています。

7月中旬から下旬頃を予定したいと思っていますが、ご興味のある方、
ぜひ一度ナパ、ソノマの素晴らしい世界にご一緒しましょう!!

9月1日(土)は、世界10種の厳選ロゼワインと本格タイ料理を楽しむ会 を予定しています。
世界10種の厳選ロゼワインと本格タイ料理を楽しむ会 ご案内はこちら

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2012年 カリフォルニア ナパ・ソノマ ワイナリー巡りの旅 レポート2

2012-07-23 | ワインの仕事
おはようございます。「世界のワイン 葡萄屋」店長の草壁です。

2012年 カリフォルニア ナパ・ソノマ ワイナリー巡りの旅、2日目のレポートです。
この日はソノマを一日かけて回ります。
写真とともに振り返ります。



▲ナパ南部のホテルからソノマのアレクサンダーヴァレー地区までは距離にして結構あります。ということで、朝8:30に集合、出発。ご覧のとおり、ナパの朝は霧で今日もこの曇り空からのスタートです。




▲国道12号線を西へ。昨日訪問したドメーヌ・カーネロスの前を通ってソノマへ向かいます




▲ナパとソノマの境も延々とブドウ畑が続きます




▲車で走ること約1時間20分。ソノマのHELDSBURGのダウンタウンに入ってきました。最初の訪問先Jordanまであと少し。でも、予約の時間は10時。Hurry up!




▲9:55に無事到着。画像は小さくて見ずらいですが、玄関先に私たちを待っていてくれました。


最初の訪問先、JORDANについて。

1972年設立。
オーナーのトーマス・ジョーダン。実はこの人、地質学者であり、石油資源開発で財をなした大富豪。
こちらのカベルネ・ソービニオンはボルドーに範をとっており、かなり長期熟成に向く力強いタイプ。
スパークリング・ワインは、いわゆるシャンパーニュ方式で造られる柔らかで贅沢な味わいで、カリフォルニアでもトップクラスの評価を得ています。

かなりティスティングルームも豪華で、ティスティングもお得な内容と聞いてきました。
さて、実際はいかがでしょうか。




▲Jordanのエントランス。ソノマの老舗の風格がここから漂ってきます




▲二階に案内されたお部屋で待っていたのは、こちら!最初のティスティングのシャルドネにそのシャルドネに合わせたアミューズ。




▲こちらがそのアミューズ。キャビアが乗ってて贅沢。ワインが余計おいしく感じてしまいます。




▲実はシャルドネを試飲したあと、こちら隠し扉から隣の部屋に。隣の部屋で待つのは・・・?




▲待たしてもセッティングされた予約人数分の各3脚ずつのグラスとアミューズ。格式ぶった内装とは裏腹に、フレンドリーなスタッフの方々と訪問者への完璧な準備は素晴らしいの一言。ワインを飲む前に感謝の気持ちが朝一番から湧き上がってきました。




▲artisan cheesesのプレート。赤をティスティングしながらいただきました。


さて、遅くなりましたが、Jordanのティスティングワインはこちら。

ここのTasting fee 20ドルはトータルで考えてお値打ちです!

帰国時に「どこのワイナリーが一番よかったですか?」と参加いただいた方々に聞いてみましたが、
やはり一番にここを挙げる方が多かったです。

2010 Jordan Chardonnay 爽やかな香り。ややソルティ’ーな印象だが上品。Good
2008 Jordan Cabernet Sauvignon シナモンやアーモンドのかすかに甘い香りとやわらかいマイルドなアタック。これからもっと成長する。
2005 Jordan Cabernet Sauvign 軽快な飲口も見事なストラクチャー。スムーズ。Good
2003 Jordan Cabernet Sauvignon 細やかで豊かなフレーバー。アタックの力強さの代わりに、奥ゆかしいやさしさをもったタンニンと余韻を楽しめる。ちょうど飲み頃。エクセレント!チーズも最高に旨い!

JORDANでの素晴らしい時間に酔いしれている間に時間は11:30近くに。
急いで次のワイナリー、Robert Youngに向かいます。



▲こちらがRobert Youngのティスティングルーム兼セラー。


シャルドネがすごくいいという話を聞いて訪問。
もともとは葡萄栽培専門で、1997年にワイン作りも始めたワイナリー。

Robert Youngはソノマの単一畑ワインのパイオニア。
1960年代から品質を重視したブドウ作りに取り組み,1975年に当時Chateau St. JeanのワインメーカーだったRichard Arrowoodと契約して,当時はほとんどなかった単一畑のシャルドネを生み出したそうです。

Robert Youngの畑のブドウはSt. JeanのほかSimi,Geyser Peak,Clos du Bois,Blackstone,Coppolaなどに売られています。また1997年からは自身のブランドであるRobert Young Estate Wineryでも醸造しています。

ただ、最近のニュースで知ったのですが、こちらの老舗ワイナリーで活躍されてきた、
ソノマワインの立役者と言ってもよい、Robert Young氏が90歳で亡くなったそうです。
ご冥福をお祈りしながらのティスティングです。



▲中庭にはこうやってワインを楽しんでいるグループもたくさんいます




▲こちらの建物でもティスティングはできるようです。ワイナリーのロゴ入りのグッズなども販売していました


さて、試飲させてもらったのはこちらのワインでした。試飲料は6種で5ドル。

2008 Alexander Valley Chardonnay 42$ シトラスや蜂蜜の香り。
2010 Alexander Valley Chardonnay 42$ ハニーフレーバーでやや飲み疲れするかも
2008 Alexander Valley Merlot 52$ ラズベリーやブラックチェリーのヒント。全体的に味のバランスが全体的にとれていない
2007 Scion Cabernet Sauvignon 62$ ソフトな飲み口だが、フィットしない
2008 Scion Cabernet Sauvignon 62$ ブラックチェリーやモカの香り。2007同様にバランスが悪い

Good!といえるワインが見つからず、
全体的にこちらは少し期待外れが多かったかもしれません。

さて、次はランチです。
ソノマ専門でワインを輸入されている取引先の社長から聞いていました、「ドライクリークキッチン」。
週末のみのランチ営業でしたが、ちょうど予約できました。
HELDSBURGの街中にある超有名店です。




▲こちらがドライクリークキッチンの店内。ソノマの爽やかな気候のなか広々とした店内は気持ちいいです




▲こちらのお店では、お食事のコースにそれぞれマリアージュされたグラスワインがつくTasiting courseをオーダー。最初はご当地ソノマのロゼから乾杯です




▲前菜。彩りあざやか












▲メインのお肉も上品な味わい




▲デザート。1時間30分かけて、贅沢なランチを楽しみました。


さて、次は一路ソノマを南東へ。
ピノノワールやスパークリングワインを飲みに、ラシアンリヴァー・ヴァレーへ。
午後最初の訪問先は、HARTFORD。



▲約1時間近くかけて到着。HARTFORDの中庭です。噴水の向こう側でワインを楽しむグループをみていると、映画「サイドウェイ」のワンシーンのよう。


さて、こちらHARTFORDについて。

カリフォルニアはソノマの巨大帝国『ケンドール・ジャクソン』グループの一員である『ハートフォード・ファミリー』。
パーカー氏が常にコート・ド・ニュイをはじめとするブルゴーニュ系と比較し、そのスタイルのカリフォルニア最高峰として賞賛。
1993年設立、1994年にファーストビンテージがリリースと、5ツ★ワイナリーの中では比較的新しい部類の生産者。
ピノワール評価高いワイナリーです。



▲建物の中には、日本人が書いたデッサンがワインと一緒にいたるところに。


こちらHartfordのワインは下記。試飲料は6種類で15ドル。

2009 Four Hearts Chardonny 40$ リッチなフレイバー。エッジのきいた酸とコクのある果実味。Good!
2007 Laura Chardonnay 65$ たっぷりとした味わいが楽しめるが、ややバタリー
2009 Land’s Edge Vineyards Pinot Noir 45$ メリハリの良さがあるピノ。フレッシュだが、生き生きとした果実味に深みのあるコクもある。Good!
2008 Seven Bench Vineyard Pinot Noir 60$ きめ細かさがあるピノ。チェリー香がはっきりして特徴がよく現れている
2009 Dina’s Vineyards Zindandel 55$ ユーカリや黒スグリなどのフラットな香り。
2009 Highwire Vineyards Zindandel 55$ スパイシーなジンファンデル。バランスもよく、素晴らしい

今回のティスティングでは、2009 Land’s Edge Vineyards Pinot Noirが秀逸でした。

さて、本日最後の訪問先はIRON HORSE。
スパークリングの実力を誇るこのワイナリーは、ソノマをさらに西へ西へ。



▲ここから先にティスティングポイントがあります


こちらIRON HORSEでは、ワイナリーは、ホワイトハウス御用達のスパークリングワインを作っています。
そのワイナリーは丘の上に立ち、畑の眺めが非常に美しい。
テイスティングカウンターもアウトドアに作られ、外の景色を楽しみながらワインを飲めるとのことで訪問です。



▲やってきました。IRON HORSE。終了間際でしたが、多くの人で賑わっていました




▲こちら丘の上からの眺めは最高!


こちらのワイナリーは、Tasting courseが2つありました。
ただ、今回は時間がなく、下記スパークリングを1種類だけ試飲させていただきました。

2008 Brut X コクとまろやかさ、見事なフレーバー。Very Good!

この後、1時間30分ほどかけてナパのホテルへ。

やはりソノマは隣のエリアとはいえ、移動に時間がかかりますが、
まだまだソノマには訪問したいワイナリーが沢山。
それはまた次回のお楽しみにしたいと思います。

2日目のレポートは以上です

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2012年 カリフォルニア ナパ・ソノマ ワイナリー巡りの旅 レポート1

2012-07-20 | ワインの仕事
おはようございます。「世界のワイン 葡萄屋」店長の草壁です。

2012年7月13日から3日間、昨年の11月のツアーに続き、
トラベルサライさん主催のカリフォルニア・ワイナリー巡り三昧ツアーに、
ご一緒してまいりました。

今回はナパ・ヴァレーに加えて、ソノマのワイナリーにも行ってきました。
訪問したワイナリーは3日間で13ワイナリー。

今回も時間的には密度の濃い内容でしたが、そのレポートも今年も行わせていただきます。


7月13日日本時間15:30サンフランシスコへ。飛行時間は約9時間。
朝起きると7月13日の朝がまたやってきます。



▲昨年もこの場所から旅は始まりました




▲今回もトラベルサライさんが手配頂いた移動用の車はこのワンボックス。8名くらいの旅はこのラブワゴンが一番です





▲サンフランシスコの朝はいつもこの霧が出ています。サンパブロ湾から降りてくるこの霧が、この先のナパヴァレーにも広がって、ワイン作りに大きく影響します





▲今回もドライバーは、現地在住のF氏。年間100回以上ナパを日本人を連れてナビゲートする実績に、今回の旅も迷わずF氏に現地ナビを依頼しました





▲空港から走ること約1時間。いよいよナパ・ヴァレーへ。右手の標識がナパを示すポイントです





▲ナパに11時30分過ぎに到着。13時からの予約してあるドメーヌ・カーネロスの前にランチをと思い、向かったのが今年もユントヴィル地区にあるフードコート。





▲ワイナリー巡りの前からワイン。これから向かうカーネロス地区の名門ワイナリーSAINTSBURYのシャルドネで乾杯。




▲そして今年もこちらのクラムチャウダー。胃に幕を張って、沢山ワインを飲む準備完了!です





▲そしてやってきました。昨年に続いての来訪。ドメーヌ・カーネロス。ワイナリーとしての眺めは圧巻の素晴らしさは今年も健在。



さて、このドメーヌ・カーネロスについて。
こちらは、シャンパーニュ地方の名門テタンジェが、1987年設立しました。

サンフランシスコ湾から流れ込む冷たい霧の影響により、カーネロス地区はカリフォルニアでも最も冷涼な気候のブドウ栽培地。
したがって、シャンパンを構成するシャルドネやピノ・ノワールの栽培にはまさに理想郷になっていますが、
ドメーヌ・カーネロスでも、これらの貴重な2つの品種から、スパークリングワインとピノ・ノワールのヴァラエタルワインを生産しています。



▲最初に空けたLe Reve





▲昨年同様、ティスティングではなく、レストラン利用として参加者でフルボトルをシェアして飲むことに。ティスティングしたのは2種類。




Le Reve (95$/750ml) ナッツのフレーバーが心地よい。Good!

Domaine Carnerous Estate Pinot Noir (35$/750ml) ブラックカラントの香り。味わいが少しじっとりしていて惜しい

泡がいつまでも立ち上るグラスの工夫がされていて、演出が良かった



▲チーズプレートを追加でオーダーしたら登場したのがこちら。おいしいけど、食べきれませんでした






▲さて、14:15に予約している2つめのワイナリーはSta’s Leap Wine Cellars。ナパワイン、カリフォルニアワインを世界に知らしめた大きな足跡のある場所。今回は必ず訪問したかったワイナリーです。



このSta’s Leap Wine Cellarsがなぜ重要なワイナリーかというと・・、

1976年、アメリカ200周年記念の年にナパ・ヴァレーでもなにかワインで盛り上がれないかと考え、
フランスの名門ボルドーやブルゴーニュとブラインドティスティングを行った。
これが有名なパリのブラインド・ティスティング。

フランス人愛好家はカリフォルニアワインを鼻にもかけていませんでしたが、
フランスの地で、フランスの審査員によって、試飲する順番をバラバラでティスティングした結果、
なんと!1973年のスタッグスリープのカベルネソーヴィニヨンが1位に輝き、
一躍このワインの注目を集めました。
白の1位もカリフォルニアだった。

ちなみにそのときの順位は以下のとおりです。

1.Stag‘s Leap Wine Cellars Cabernet Sauvignon 1973 (127.5)▲  (カッコ内の数字は点数)
2.Chateau Mouton-Rothschild 1970 (126)
3.Chateau Haut-Brion 1970 (125.5)
4.Chateau Montrose 1970 (122)
5.Ridge Cabernet Sauvignon Monte Bello 1971 (105.5)▲
6.Chateau Leoville-Las-Cases 1971 (97)
7.Mayacamas Cabernet Sauvignon 1971 (89.5)▲
8.Clos Du Val Cabernet Sauvignon 1972 (87.5)▲
9.vHeitz Cellars Cabernet Sauvignon Martha’s Vineyard 1970 (84.5)▲
10.Freemark Abbey Cabernet Sauvignon 1969 (78)▲

▲マークがカリフォルニアワイン。70年のシャトー・ムートン・ロートシルトやシャトー・オーブリオンを上回り、
スタッグス・リープの73年のカベルネが優勝してしまったのす。

このとき優勝したワインを造ったブドウの畑は“S.L.V.”(スタッグス リープ ヴィンヤード)と呼ばれ、
現在同名のキュヴェを造っています。このほか“フェイ”と呼ばれる畑も所有し同じスタッグスリープ地区内にありますが、
“S.L.V.”とは異なる魅力を持ち、“S.L.V.”が「火のワイン」と呼ばれるのに対して、「水のワイン」と呼ばれます。
このちがいは、様々な組成が複雑に入り組むスタッグスリープ地区特有の土壌のちがいに由来しています。

さて、前置きが少々長くなりましたが、このワイナリーの試飲は2種類。
30ドルと15ドルのコースを選択できますが、私は下記30ドルのコースを選択。

Estate Collection Tasting Flight $30

2009 ARCADIA VINYARD Chardonnay オイリー。少ししゃばい
2008 FAY Cabernet Sauvignon 若いがポテンシャル高い
2008 S.L.V.. Cabernet Sauvignon 1973年が世界一になったカベルネだが、ベストの状態ではない。ポテンシャルも含め、現在のベストワインはCASK23に譲る
2008 CASK23 Cabernet Sauvignon セラーのkenさんの説明では18~20年後の飲み頃。シルキーでスムーズ。香り、味わいとも申し分がなく、飲み頃を迎える前でも王者の風格。エクセレント!

以下はエクストラワイン(葡萄屋のネームカードで特別に出してもらったワインです)
2009 Artemis Cabenet Sauvignon バランスはよい。まだ若い

やはり今のここのフラッグシップはCASK23。
歴史を作ってきたS.L.V Cabernet SauvignonやFAYよりも、風格を漂わせるCASK23にただ跪きたくなるワインでした。



▲これはエクストラで試飲させてもらった、2009 Artemis Cabenet Sauvignon 





▲そして本日の3つめ。オーパス・ワン。こちらも昨年に続いての訪問です



オーパスワンは、カリフォルニアワインの父と呼ばれるロバート・モンダビと、ボルドーの名門、
シャトームートンロートシルトのオーナー、バロン・フィリップ・ロスチャイルドとのジョイントベンチャーで生まれたワイナリー。
単一品種ではなく、複数のブドウをブレンドしたボルドースタイルの高級ワイン。
いうまでもなく、アジアでは絶大なるブランド力を発揮。
これから飲むオーパスワンだけでなく、セカンドワインのオーバーチュアも垂涎の品となっています。

オーパスワンが位置するナパのOakville地区は、
ナパの中でもカベルネソーヴィニヨンが最も高く売れるエリア。
その中でも最高峰のボルドータイプのワインを目指すのがこのオーパスワンです。



▲7月のこの時期ですから、ブドウもまだまだこの状態です。色づいてくるまでもう少しかかりそう





▲おお!オーパスワンが2種類ティスティングできるようになっている!!今まで訪問時から4年前後前に作ったオーパスを35ドルで1種類のみ試飲できる体制でしたが、今回は新しい体制になっていました。2年分を比較試飲できます。でも、合計75ドルはちょっと豪勢ですね・・




2003 Opus one $40 ストラクチャーを感じる味わいは流石!ナパにおけるボルドースタイルを代表する出来。エクセレント!

2008 Opus one $35 全体的に若々しいが、2008年はナパに葡萄栽培が良い年だったこともあり、納得の味わい。これから熟成も出来るが、今飲んでも十分楽しめるワイン



▲さて本日4つめはFransiccan Estate。こちらは日本でも比較的よく知られたワイナリー。ここのカベルネはナパワインとしては、手頃な価格で安定的に入手可能で日本でもファンが多いワイナリー。今回は時間が少しオーバーしていたので、名刺を渡してお願いしたところ、最後の2008 Magnificatのみ試飲させてくれました。



こちらのフランシスカンは、正真正銘、オーパスワンの隣の畑で生まれた果実が使用されるワイン。
それを売り文句に1本5000円を切る価格で購入できることをうたってよく販売されていますが、
じつは丘陵側斜面には一本二十万円超のスクリーミング・イーグルがあります。

今回はすべて試せませんでしたが、通常のティスティングメニューは下記。

Classic Tasting $15

2011 Sauvignon Blanc 17$
2008 Merlot 21$
2008 Magnificant 50$ → フレッシュな果実感。厚みはないが、バランスが良く、十分に楽しめる

今回のティスティングは、ラザフォードのワインとしては、軽やかな部類に入る造り。
ブラックベリー、熟れたプラム、チェリーの香りが楽しめるワインです。

説明資料にも、”For Magnificat,our goal is to craft a wine as seamless and harmonious as the Bach masterwork”

あの偉大な音楽家バッハの曲名を目指して造られたワインだったんですね。



▲そして今日最後のワイナリーはPeju。Rutherford地区の名門。CF,M,SB,Zinを生産。予約が必要なく、かつ18時までティスティングルームが開いている貴重なワイナリーなのです。



試飲したのは、下記のワイン

2010 Sauvignon Balnc – Napa Valley 22$ クリスピー。酸がやや強いが、ふくよかな味わい。NZのソーヴィニヨンブランのよう。
2011 Estate Chardonnay,Naoa Valley (New release) $28 バレル、オイリーでミネラリー。完熟したブドウ。飲みあきしない。疲れない。エクセレント!
2005 Zinfandel – Napa Valley 30$ フルーティーさが落ち着きに変わり、スパイシーなニュアンスが面白い。この値段なら安い!ケース買いしたお客様もいらっしゃいました。
2009 Cabernet Sauvignon – Napa Valley $50 フルーティーでクラシック。悪くない
2008 Merlot – Napa Valley $35 フレッシュなメルロー
2009 FIFTYFIFTY,cabernet Sauvignon/Merlot Blend – Napa Valley $85 50%ずつのバランスが絶妙。

全体的に特徴的で価格的にも「買い」のワインが多く、ツアーへの参加者にも人気でした。



▲ここがPejuのティスティングルームの中。調度品が随所にちりばめられ、目でも楽しませてくれる場所です




一日目のレポートは以上です

9月1日(土)は、世界10種の厳選ロゼワインと本格タイ料理を楽しむ会 を予定しています。
世界10種の厳選ロゼワインと本格タイ料理を楽しむ会 ご案内はこちら

ご参加ご希望の方はkurihara@budouya.jp
までご連絡お待ちしています。

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明日からナパ・ヴァレーです

2012-07-12 | ワインを楽しむ
おはようございます、葡萄屋の草壁です。

明日13日から17日までカリフォルニア・ナパ・ヴァレーに行ってきます。

行くのはこちらの企画


全部で8名で、ナパとソノマのワイナリー巡り三昧の旅です。

訪問予定は下記ワイナリーです

<napa>
Domaine Carneros
Stag’s Leap Wine Cellars
Opus One
FRANCISCAN ESTATE
peju
Duckhorn Vineyards
Hall Winery
Heitz Cellar
Domaine chandon
Hill Family Estate's

<sonoma>
JESSUP CELLARS
JORDAN
ROBERT YOUNG
MERYY EDWARDS
HARTFORD
IRON HORSE

前回の旅に一緒した参加者の方も新しい方もいます。
今回はどんな旅になるか楽しみ。
2011年11月のナパツアーレポート

帰国したら、またこのブログでレポートしたいと思います。


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5/12 世界の女性の作り手による厳選ワインと白アスパラの会 参加者募集です!

2012-04-18 | ワイン試飲会
おはようございます、「世界のワイン 葡萄屋」店長の草壁です。

久しぶりのブログ更新となりましたが、次回のワイン会の企画が決まりました。

今度はGW明けの5月12日(土)に、「世界の女性の作り手による厳選ワインと白アスパラの会」を
永田町のレストランBitteさんで開催致します。

今回のワインは世界でワイン造りに頑張っている女性達にスポットを当てました。

今、世界のあちこちで女性の作り手の活躍が耳に入ってくるようになったので、
前々から企画してみようと思っていたこの企画ですが、
春先の業者向け試飲会で良いワインを仕入れることができましたので、
ここで晴れて開催させていただきます。

女性の造るワインは、やはりエレガントで可憐なのか、
力強く情熱的なのか、
特に男性の造ったワインと代わり映えしないのか・・。
その答えはこのワイン会で皆様で味わいながらたどり着いて頂きたいと思います。



▲女性の造る世界の厳選ワイン




▲※ジュペッティさん(イタリア)




▲※ヒーシーさん(南アフリカ)




▲※ヒメナさん(チリ)




▲※フィオナ・ターナーさん(ニュージーランド)


今回のワインは以下を予定しています。

●プピッレ ポッジョ アルジェンタート(イタリア・白)
ジュペッティ女史
「私が愛するこのマレンマで、偉大なワインづくりに生涯をかけたい」

●ブラハム・シュナンブラン(南アフリカ・白)
ヒーシー女史
2002年、2003年連続で南アフリカ最優秀女性ワイン醸造家選出

●ティンポット・ハット マールボロ ピノグリ(NZ 白)
フィオナ・ターナー女史
力強くクリスピーで豊かなバランスを持つワイン」がワイン造りのモットー

●リーボスクルーフ エステート シュナンブラン(南アフリカ 白)
ワインメーカー Rolanie Lotz ヴィティカリス ト Kann Louw
醸造家と栽培責任者が女性という組み合わせは、他のワイナリーではあまり見られないコラボレーション

●アロモ カルメネール・プライベートリザーブ(チリ 赤)
ヒメナ女史
約230ヘクタールもの良質なテロワールのもとで革新を続け、数々の受賞歴を誇る女性ワインメーカー

●サント・ジャクリーヌ キュベ・セリーヌ(フランス 赤)
セリーヌ女史
シュヴァル・ブランの元醸造家が自身の名前を掲げて作った渾身の赤ワイン

●ビーニャ・サンガロン エル・ビノ・デル・ブエン・アモール(スペイン 赤)
マリア・アルフォンソ氏
最優秀ビオロジックワイナリー賞も受賞する若手の女性醸造家が造る、エレガントなワイン

そして、お食事はこの時期恒例のホワイトアスパラ。
オランダ産(予定)の太いホワイトアスパラをそのまま味わっていただく、贅沢で旬のお料理です。




▲オランダ産のホワイトアスパラです


今しか味わえない季節のホワイトアスパラと女性の造る世界のワインをどうぞお楽しみ頂ければと思います。

開催概要はこちらです

日 時:2012年5月12日(土)
時 間:14:30~16:30
場 所:東京・永田町のヨーロピアンダイニング「Bitte」
参加費:お一人様6,300円
定員:30名

5/12 世界の女性の作り手による厳選ワインと白アスパラの会 詳細はこちら

ご参加ご希望の方は
info@budouya.jp
までご連絡お待ちしています。
(お名前と参加希望人数を明記でご連絡いただければと思います)

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2/5 世界の紅白フルボィワインと蝦夷鹿料理の会 レポート

2012-02-26 | ワイン試飲会
おはようございます。「世界のワイン 葡萄屋」店長の草壁です。

2月4日(土)と25日(土)の2回にわたり、世界の紅白フルボィワインと蝦夷鹿料理の会を、
永田町のレストラン「Bitte」さんで開催してきました。

Bitteさんとは昨年夏以来のワイン会開催で久しぶりでしたが、定番の蝦夷鹿料理の会を、
今回も開催することができました。

いつもワイン会を開催するとき、皆様にアンケートのご協力をしていただいているのですが、
今回のアンケートは下記のような質問をさせていただきました。

【本日のワインのご参加の「決め手」になったのは何ですか?一番あてはまるものをひとつだけお選び下さい】

1 蝦夷鹿料理 26名
2 世界の紅白フルボィワイン 11名
3 1と2のどちらも 16名

右の人数は回答者数ですが、いつもワイン会の企画をするときに、ワインから考える場合と、
食材や料理が決まってからワインを考える場合とあるのですが、
今回はどちらかというと後者でしたが、皆様の志向もこちらが全体的に大きかったんだなと思いました。

ワインはお料理をより楽しむためのものだと思っていますので、
そのお料理や食材テーマなどにご要望が大きい場合は、
それを美味しく食べるためのワイン企画もよく考えて行こうと思います。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回の「紅白フルボディ」も、
世界の個性派ワインを終結させました。





1,ティンポット・ハット マールボロ・ピノ・グリ(ニュージーランド・白・辛口)
2.クロ・サン・トマ シャルドネ・サン・トマ(レバノン・白・辛口)
3.ローレンス・フォード ヴィオニエ(南アフリカ・白・辛口)
4.ブーケンハーツクルーフ ウルフトラップ レッド(南アフリカ・赤・辛口)
5.ポッジョ・レ・ヴォルピ プリミティーヴォ(イタリア・赤・辛口)
6.トラヴェルサ ヴィーニャ・サロート タナ・ノーブル(ウルグアイ・赤・辛口)
7.イプシス クリアンサ(スペイン・赤・辛口)
8.ツァーヘル アンタレス・グランド・レゼルブ(オーストリア・赤・辛口)
9.シュヴァル・フラン(マルタ共和国・赤・辛口)
10.ペドロンチェリー カベルネソーヴィニヨン(米国カリフォルニア州・赤・辛口)

白3種に赤7種。
果実味の出方がしっかりしている世界の10本です。

お料理はこちらでした。



▲前菜はこちら








▲ローストを焼いて・・・




▲こちらがご提供した蝦夷鹿のローストです




▲蝦夷鹿の煮込みです


「今日のあなたのNO.1ワインは?」のアンケート結果は以下の通りでした。
4日と25日を合わせた結果です。

1位:ペドロンチェリー・カベルネソーヴィニヨン(米国カリフォルニア産)
フルボディのワインという赤ワイン。今回の7種の赤ワインの中でも、一番典型的なフルボディだったのがこのワインでした。
蝦夷鹿の煮込みとのマリアージュも評判がよく、ワインの状態も申し分のない状態で、
堂々の一位獲得!
アメリカ・カリフォルニアの力強い赤ワインを飲みたいときは、ぜひお薦めです。
ナパ・ヴァレーのお隣の名産地ソノマで造られたワインです。
カリフォルニアの赤ワイン「ペドロンチェリー カベルネソーヴィニヨン」の売り場はこちら

2位:ローレンス・フォード ヴィオニエ(南アフリカ産)
白ワインではこちらのワインが人気でした。
果実味たっぷりで、コクと風味のある飲み口のこちらのケープワイン。
ヴィオニエ100%でライチの香りにも特徴がありますが、仕上がりはとても上品。
ひとつうえのニューワールドの辛口ワインとして大変人気でした。
南アフリカの白ワイン「ローレンス・フォード ヴィオニエ」の売り場はこちら




▲4日(土)はこのワインの輸入会社「GSAジャパン」の貝塚さんにもお越しいただき、お話をしていただきました

3位:イプシス クリアンサ(スペイン産)
4日、25日ともに安定して人気だったのが、この赤ワイン。
ステンレスタンク9か月、オーク樽13か月の熟成期間を経て、飲み頃を迎えた今は、
デイリーワイン価格の範囲内の1,210円を超える出来栄え。
いわゆる「コスパ」の高いワインといえば、このワインは素晴らしいです。
スペインの赤ワイン「イプシス クリアンサ」の売り場はこちら

でした。

今回もご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

ヨーロピアンダイニング Bitteさんのホームページへ
※永田町のヨーロピアンダイニング。ドイツの美味しい料理とビールでとても心地よく食事ができます

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12/23 特製イタリアンフルコースと世界の高級ワインのマリアージュの会 レポート

2012-01-29 | ワイン試飲会
おはようございます。「世界のワイン 葡萄屋」店長の草壁です。

昨年からレポートを書く時間がとれず、おそくなってしまいましたが、
年末クリスマスに葡萄屋で開催した、「特製イタリアンフルコースと世界の高級ワインのマリアージュの会」のご報告です。





このレポートを上のクリスマス用のオーナメントを眺めながら1月下旬の今のこの時期に書いていると、
もう随分前のことを書いている気がします・・。
もっと早めに書かないといけませんね・・。

さて、気を取り直して、今回のワインは葡萄屋では今までにない豪華なワイン会にしようということで、
松浦シェフのメニューをあらかじめ確認したうえで、
世界の高級クラスのワインの中で料理とのマリアージュを考えて、セレクトしたワインが下記のワインです。

1.ボーモン・デ・クレイエール グランド・レゼルヴ・ブリュット(フランス・シャンパーニュ)
2."ドメーヌ・ブロンデル デザレ・グランクリュ"(スイス 辛口・白)
3."ドメーヌ・レミ・ジョバール ムルソー スー・ラ・ヴェル"(フランス・ブルゴーニュ 辛口・白)
4.レンガ(ギリシャ 中辛口・白)
5.カラスコ ロブレ・タナ(ウルグアイ 辛口・赤)
6."スカヴィーノ アゼリア バローロ"(イタリア 辛口・赤)
7.シャトー・サントマ(レバノン 辛口・赤)
8.キンズマラウリ(グルジア やや甘口・赤)

いずれも各国・各生産地を代表するワインを揃えてのワイン会で、
今回はすべてワインをスタッフがお席にうかがってサービスさせていただくスタイルで行いました。

また、ワインの説明も飲んでいただく際にすべてのワインでマイクで説明させていただきました。

若干どことなく、
いつものワイン会より、
堅苦しくなるかなと心配しながらでしたが、
比較的雰囲気も楽しげに進行していたので、
その後のスタッフ反省会では安堵していました。



▲松浦シェフお料理の仕込み中





▲そしてご参加の皆様にご挨拶とお料理の説明です


今回のお料理です。



▲冷前菜 境港産のたくさんの海の幸と無農薬野菜のサラダ




▲温前菜 鳥取豚のフィレのソテー・リンゴ添え とろけるゴルゴンゾーラソースで



▲パスタ イタリア産ポルチーニと色々きのこのスパゲッティ




▲メイン フランス産ホロホロ鳥のロースト・シェリーヴィネガーソース ローズマリー風味のジャガイモを添えて


「今日のあなたのNO.1ワインは?」のアンケート結果は以下の通りでした。

1位:レンガ(ギリシャ産)
今回の高級ワインのラインアップのなかで、ダントツトップだったのがこのワイン。
豚フィレソテーとのマリアージュでお楽しみいただいたのも良かったかと思いますが、
辛口ワインですが、ゲヴェルツトラミネール種のとろける味わいと華やかな香りが皆さん気に入っていただいたようで、
本当にどのテーブルに伺っても、このワインは良かった!との評判でした。
ちなみにこれを機に、イタリア料理松浦さんでもお店でこのワインを取り扱って頂いています。
ギリシャの白ワイン「レンガ」の売り場はこちら




▲レンガのラベルです。鮮やかな黄色のエチケットがテーブルを彩ります

2位:シャトー・サントマ(レバノン産)
2位はレバノンの最高峰赤ワインのこの1本。
葡萄屋が開店当初から、珍しい生産国のイチオシ赤ワインとしてご紹介を続けてきたワインだったので、
ナンバー1に選んで頂いた方が大勢いてとても嬉しかったです。
ボルドータイプに仕上がったこのワイン、香り、味ともにレバノン最高峰とのキャッチフレーズで販売していますが、
実力は本当に素晴らしい。
風格漂う香りと骨格と滑らかさの味わいで、飲む人を存分に魅了してくれます。
赤ワイン好きの方はぜひ一度試してみてください。
レバノンの赤ワイン「シャトー・サントマ」の売り場はこちら

3位:キンズマラウリ(グルジア産)
こちらは最近葡萄屋でも大人気のグルジア産の甘口の銘酒。
程よい甘さの飲み口ですが、グレードは特級クラスの味わい。
厳選した高級サペラヴィ種(グルジアの土着葡萄品種)を使って仕上げた、歴史のある甘口赤ワインです。
古くはスターリン、イギリスのチャーチル首相も愛飲していた逸品です。
このワインがこの価格で飲めるんだから素晴らしい。
グルジアのやや甘口の赤ワイン「キンズマラウリ」の売り場はこちら

でした。



▲イタリアン松浦の下田ソムリエ。素晴らしいソムリエが加わっていただき、とても助かりました


今回もご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

イタリア料理 松浦さんのホームページへ
※東京・広尾で長年愛され続けるイタリア料理店さんです

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2/4 世界の紅白フルボィワインと蝦夷鹿料理の会 参加者募集です!

2012-01-14 | ワイン試飲会
おはようございます、「世界のワイン 葡萄屋」店長の草壁です。
昨日のワインイベントに続きましてのワイン会のご案内です。

ジビエの季節に合わせたワイン会を2月は開催します!
北海道で捕れた蝦夷鹿を「煮込み」と「ロースト」(またはグリル)でお楽しみいただきます。




▲蝦夷鹿の煮込みです(イメージ)




▲蝦夷鹿のローストです(イメージ)




▲蝦夷鹿料理はBitteの日見シェフが担当します


こちらのお料理の担当は、ドイツ料理の名門「ヨーロピアンダイニングBitte」の日見シェフ。
昨年は六本木ヒルズのドイツ・クリスマスマーケットにも出店して注目を浴びる日見シェフが
得意とするジビエ料理をふんだんにお楽しみいただきます。

こちらの料理と一緒にお召し上がりいただくワインは、寒い季節にもぴったりの飲みごたえのあるフルボディの赤白ワイン。

果実味の凝縮した風味感のある白ワインと、
渋味と滋味、深みのある赤ワインを、
世界から選りすぐりまして、お楽しみ頂こうと思っています。

「フルボディ」のワイン会ではありますが、単に味わいがしっかりしているだけでなく、
深みがあったり、熟成して飲み頃を迎えたワインをとりそろえてまいります。
お楽しみいただく予定のワインはこちらです。



▲世界のフルボディの赤白ワインをお楽しみ頂きます(ワインはイメージ)


・ローレンスフォード ヴィオニエ(南アフリカ)
・シャトー・サントマ シャルドネ(レバノン)
・ティンポット・ハット マールボロ・ピノ・グリ(ニュージーランド)
・ドンダビ マルベック・レゼルバ(アルゼンチン)
・ポッジョレ・ボルピ プリミティーボ・ドゥ・マンドーリャ(イタリア)
・ムクザニ(グルジア)
・シュヴァル・フラン(マルタ共和国)
・アンタレス グランド・レゼルブ(オーストリア)
・ペドロンチェリー カベルネソーヴィニヨン(カリフォルニア・ナパヴァレー)
・オーカ ピノタージュ(南アフリカ)
・イプシス クリアンサ(スペイン)

日 時:2012年2月4日(土)
時 間:14:30~16:30
場 所:東京・永田町のヨーロピアンダイニング「Bitte」
参加費:お一人様5,900円
定員:30名

2/4 世界の紅白フルボィワインと蝦夷鹿料理の会 詳細はこちら

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1/28 情熱の国スペイン料理と世界の葡萄10品種の赤ワインを楽しむ会 参加者募集!

2012-01-13 | ワイン試飲会
あけまましておめでとうございます、「世界のワイン 葡萄屋」店長の草壁です。
今年も宜しくお願い致します。

さて、早速ですが、新年1回目のワインイベントの開催が決まりました。
当店スタッフ大山の企画イベントです。

今回のワインは世界10ヶ国の個性あふれる葡萄品種100%の赤ワインです。
赤ワイン好きの方には堪らない魅力ある赤ワインを10品種ご用意しました。

モダンなスタイルが話題のプーリア州のネグロアマーロ種100%!
カベルネフラン種100%の可愛らしい香りが魅力のフランス産赤ワイン!
スペイン/アラゴン州で「スローフード・スペイン」に選ばれたビダディージョ種100%ワイン!
グルジア最高峰赤ワイン!サペラヴィ種100%「ムクザニ」!
ギリシャの樽熟成12ヵ月のアギヨルギティコ種100%フルボディ!
オバマワインで話題になったダックホーンのジンファンデル100%ワイン!

など、赤ワインの葡萄品種の魅力を存分にお楽しみください!



▲※世界10ヶ国の個性あふれる葡萄品種100%の赤ワインをお楽しみ頂きます(ワインはイメージ)


渋谷のスペイン料理『ラスボカス』は、本場のスペインバールにいるようなオシャレなお店です。
メニューも各地のタパス料理が魅力の日本では珍しい料理ばかり!
スペイン料理というとパエリアのみが浮かびますが、今回は赤ワインを楽しんでいただく為の個性あふれるスペイン料理を味わっていただきます!

~今回の料理メニュー~
・ピンチョス
(当日のお楽しみ!)

・トリュフ卵のトルティージャ
(トリュフ香る、ちょっとリッチなスペインオムレツ☆)

・スペイン産白ワインのモツ煮込み
(牛の第2胃袋”トリッパ”を白ワインと白味噌でじっくり煮込んだ絶品のモツ煮です☆)

・仔羊の塩窯焼き
(フレッシュハーブを入れた塩窯を骨付きのラムにかぶせオーブンでじっくりと焼きました)

※料理の内容は変更になることがございます

市場からの新鮮な素材と、スペインから輸入した食材を融合し、手づくりの美味しさを味わっていただきます。
情熱の国スペインをイメージとした赤を基調とした店内で個性あふれる赤ワインにぴったりの本場スペイン料理を満喫してください。



▲スペイン産白ワインのモツ煮込み(料理はイメージ)




▲トリュフ卵のトルティージャ(料理はイメージ)




▲※仔羊の塩窯焼きです(料理はイメージ)


日 時:2012年1月28日(土)
時 間:15:00~17:00
場 所:ラスボカス Bar de Espana Las Bocas
東京都 渋谷区渋谷3-2-3 帝都青山ビルB1
アクセス:JR渋谷駅 徒歩8分
参加費:お一人様4,900円
定員:30名



▲会場のお店はこちらです


1/28 情熱の国スペイン料理と世界の葡萄10品種の赤ワインを楽しむ会 詳細はこちら

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