昨年のオーダー品だったのですが、シーズン末の仕上がりだったので今秋冬からの登板となりました。
生地は Holland & Sherry の『DAKOTA 』バンチから、チャコールグレーのキャバルリーツイル。
傾斜が急角度のギャバジンです。
既製品などで、単なる急斜紋のギャバジン (カバートクロスや whip cord) をキャバルリーツイルと表記しているのを見かけますが、
正確にはキャバルリーツイルというのは、2本の細い畝が1つの綾を成す、「二重畝」の組織のこと。
ワタシの写真だと上手く伝わらないかもしれません…
『テーラー渡辺』様のブログの画像が分かりやすかったです。
とても良い生地です。
分厚くウェイトのある生地なので、各部の寸法にゆとりを出してオーダー。
厚いといっても固い印象はなく、むしろモチッと弾力のある柔らかい生地感。
同じバンチの別の生地で以前スーツを作ったので今回が二着目。
値は張りますが、素晴らしいラインナップのバンチです。
パターンは先日投稿したデニスラとほとんど同じで、太すぎず細すぎずな中庸的なテーパードシルエット。
腰回りは、アウトの2プリーツ
(ここ数年はこればっかり)
チャコールグレーのパンツは合わせやすく、もっと早くワードローブに加えておくべきでした…(笑)
加えて、普通のツルっとしたウールのパンツよりも少し表情のある生地感なので、秋冬の単品パンツとして非常に重宝しています。