日記:2025年8月9日(土)
過去の日記より、「異邦人」について.
これは数年前に投降した日記です.
何年前か?それは6月27日が
水曜日だった年だ.
6月27日(水)
きょうのフランス語学習報告
「異邦人」を読みました.のっけからつまず
きました.やはり、家庭教師もなく、塾にも
いかず、安く済ませようとしているので、ど
こかに、無理が生じる.
つまずいた箇所は下記の通り.
On aurait dit un jacassement assourdi de perruches.
まるでインコが小声でさえずっておるようだ
った.
なんで、このような対訳になっているのかが、
よくわからず、1時間以上、学習はストップ
してしまいました.
そして、わかったことは、
On aurait dit に 「まるで~のようだった.」
という意味があるらしいのです.
「~だと、人は言っただろう.」というのが
直訳です.
「~だと人は言っただろう.」
↓
「まるで~のようだった.」
少しひねって訳せばよかったようです.
しかし、はじめに辞書を引いたところが、
jacassement(おしゃべり)だったので、
dire jacassement (おしゃべりをする)
という見出し項目を見つけてしまった。
そうなると、ここの訳は、
「インコによって耳をつんざくほどのやかま
しい声でおしゃべりしたようだった.
という奇怪な文章ができあがる.
assourdir には、意味がふたつあって、
1:(騒音などが)耳を聾する.
耳にがんがん響く
(おしゃべりで)うんざりさせる.
人をいらだたせる
2: 弱める.和らげる
しかも、その現在分詞がassourdissant, e
(騒々しい)であることと、
de には、par と同じく、受動態の動作主を
導く機能があるため、
ついつい、
人はインコによって、騒々しくなったような
おしゃべりをしただろう.
と訳して、「なんじゃ、これ?」
と、なってしまった.
やはり、言葉というのは、最初に間違った情
報を得てしまったら最後、ドツボにハマって
しまう.
しかも、フランス語の辞書の場合、英語ほど、
充実はしていないので、語彙の訳出にも、あ
まり、現実に沿った日本語が充てられていな
い.
辞書の訳語と現実に運用されている意味とには、
かなり開きがある、ということなのです.
理想的な学習方法は、やはり、ネーティブの
先生について、言葉を習慣として、学んでい
くことだろうと思います.
習慣で学ばなくては、なかなか理屈通りには
いかない.
それでも、行く貧乏人、ゴタぴょん.
先生無しのケチケチ学習法.だって少ない年
金暮らしですから.きちきちの生活ですしね.
今後とも、つまづき、転び、ボロボロになっ
てもガンバロー.これがケチの道.歌に曰く、
「一度決めたら~るんるん」
https://www.youtube.com/watch?v=FF1TK_bqSR4
さて、先日来、本棚から出てきた洋書は次の通り:
❶失われた時を求めて(第7編:時との邂逅)
❷昼顔
❸異邦人
❹谷間の百合
❺狭き門
このうち、❶はあきらめた.これは読めませ
ん.翻訳書と原文とのずれが大きすぎて、私
にはついて行けません.
そのかわり、数年前に投げた「異邦人」の
学習を再開します.
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