日記(雑穀米正食の巻)
昔、自然食がブームだったころ、ぼくも玄米正食の考え方
にはまって、がんばっていたのでした.
それまで信じていた玄米食の効果は、桜沢先生の教えから
は時代の推移で、変わってきていることに気づいてからは、
今の語学と同じく、難しいと言って投げた.
つまり、ぼくは、この人生で、玄米とお寺と、難しい語学を
投げた.
——それでは、何が残ったのですか?
——なにも残らない.
——それではどうするのですか?
——今の時代はね、白米よりも玄米のほうが高価
なんだよ.努々玄米食にもどろうとは思っていません.
——では何に戻るのですか?
——雑穀米が白米より、少しだけ安いので、雑穀米正食
をがんばります.
——それって、仏教と関係あるの?
——それは知らない.ブッダが雑穀米を推奨したかどうかは
専門の先生に聞いてください.おいら、生活費の都合で
そうするだけのことですから.
——カレーライスも白米でなく、雑穀米で食べるの?
——そうです.ただし肉は入れないぞ.
——何を入れるの?
——野菜.野菜カレー.
——つまんないじゃない!
——それがつまるのだ.つまり、それが美味しく
なったら、雑穀米道初段に認定する.
目指すところは十段だ.
——あほらし.帰ります.
——あ、待て.
——また道を究めてから書いてね.さいなら.