前にも書いたことがあるが、血液型性格判断というのは信じていない。
学生時代に能見正比古たらいう人が書いた本を読んだ。
第二次血液型ブームだった。

面白いなあ、と思ってはまったのは確かだ。
だが、世界64億人の性格をたった四つの血液型で判定するのは無理がある。
A、B、O、ABで分類するABO式血液型。
Rh因子で分類するRh式血液型もあるそうだが、当時はABO式だった。
ところが、近年「黄金の血」というのがあるそうだ。
何でも1万人に1人未満の割合でしか存在しない幻の血液型だ。

ネットに流れた情報によればこうだ。
40年前というから1970年代か。
当時10歳の「トマス君」がジュネーブの大学病院に運ばれてきた。
感染症にかかっていて調べてみると血液型判別にあるはずの抗原がなかった。

ジュネーブ大学病院のマリ・ホセ博士はビックリ仰天。
各国に依頼して研究を重ねた結果、トマス君の血液型は4つの型とはまったく別物だった。
世界中で確認されているたった43人だけの血液型だった。
この血液型は4種類の血液型すべてに輸血できる。
まさに「黄金の血」なのだそうだ。
まさに「黄金の血」なのだそうだ。

そもそも「血液型」の概念はたかだか120年ほど。
オーストリアの医学者カール・ラントシュタイナー博士が1900年に発見、ノーベル生理学・医学賞を受賞している。
テナガザル→A型とB型。
チンパンジー→A型とO型。
ゴリラ→B型のみ。
チンパンジー→A型とO型。
ゴリラ→B型のみ。
ヒトのルーツがサルであることが明白になったということだ。
ちなみにAB型はヒトにとって比較的新しい血液型。
欧米ではAB型の割合は3~4%、日本でも10%と少ない。
近代になってA型とB型が交わることで誕生した。
その説は妙に納得できる。
その説は妙に納得できる。
◆アジット・バルキ博士(カリフォルニア大学サンディエゴ校生物学者)「血液型が発見されて100年以上が経過しているにも関わらず、我々は血液型が何のためにあるものなのかを正確には知りません」
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