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若気の至り

2012-12-19 | 日記
無免許でスピード違反。最悪の交通違反だろう。

先日、この欄でも我がスピード違反を記したが、今回はひどすぎた。

吾輩はたった57キロ、17キロオーバーでネズミ取りにひかかった。
だが、相内は29キロオーバーの109㌔のスピード。
しかも、無免許で深夜の東京アクアラインを突っ走った。
12月4日、東京に遊びに行った帰り。
免許を持っている高校の同級生に「運転させてくれ」と強引に運転を代わっての逮捕劇。

いくら「房総のダルビュッシュ」といってもスピード違反はマウンドだけにしてほしかった。
ドラフト2位で鉄道会社の西武が指名した相内誠投手(千葉国際高)のことだ。
まだ、高校3年の18歳。自動車教習所で仮免中だ、という。

プロ野球には誰でもが入れるわけではない。
地元の英雄中の英雄なのだ。

就職難の時代に高卒の18歳が、いきなり7000万円の契約金と月給60万円をもらえる権利を手にした。
それも、たった一度の過ちでフイにしようとしている。

ドラフト前日のテレビで見て印象のある右腕だっただけに残念だ。
TBS系列だったか「ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう~夢を追う母と子の
壮絶人生 運命の瞬間生中継~」(10月25日放送)だった。

生い立ちを追ったもので、相内は児童養護施設「望みの門かずさの里」出身。
施設からのプロ野球入りは美談として語られた。
「お前には野球しかない」と施設の責任者や友人らのサポートで、ぐれかかった人生がドラフトで夢をつかもうとしていた矢先だった。

素行がワルだった、という生い立ち。
だが、元阪神・江夏や西武・渡辺監督だって高校時代は地元では評判のワルだった。
プロ野球選手のスター選手に高校時代のワルは珍しくない。

その昔、阪神の主砲だった掛布雅之がテレビ局のアナウンサーと酒気帯び運転で捕まった。
当時の電鉄トップの久万俊二郎は「電鉄会社の社員としてあるまじき失態だ」と激怒。
以来、引退後も掛布は復帰の目がなくなっている。

今回の西武も親会社は電鉄会社。
情況は極めて厳しい。

入団取り消しの方向だろう。

高校野球はトーナメントでたった1回の敗戦で消えてしまう。
だが、相内には人生の「敗者復活戦」を、というのは甘いだろうか。

◆相内誠「ドラフト指名されたことで満足してしまった。指名されたことによって、ホッとして気持ちがゆるんでしまいました。だんだんと野球が大好きな本来の自分を見失っていき、このような問題を起こしてしまいました。周りのたくさんの人の思いを裏切ってしまった。僕は野球をとったら何も残らない人間です」
★相内誠(あいうち・まこと)1994年7月23日、千葉・柏市生まれ。中学時代から児童養護施設で育った。高校では2年春からエース。甲子園出場なし。3年夏は3回戦敗退。最速145キロ。185㌢70㌔。右投右打。血液型B。







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