goo blog サービス終了のお知らせ 

パソコン悪戦苦闘記録

VSCodeのUbuntuインストールで「許可がありません」と

 Microsoft(マイクロソフト)社が開発、提供するテキストエディタがあります。
 「Visual Studio Code」(ヴィジュアル スタジオ コード)、通称「VSCode」と言われるものです。オープンソース、つまりソースコードが公開されていて、無償で利用できます。

 プログラムを書くためのサポート機能が満載の高機能なエディタなので、単なるテキストエディタにとどまらず、ソースコードエディタと呼ぶのがより適切でしょう。そのために、プログラマー等の間で非常に人気があります。
 しかも、マイクロソフト社の提供なのに、Windowsに限らず、なんとmacOSやLinuxでも利用できます。このことを、「マルチプラットフォームで利用可」と言うようです。

 それほどに高機能なツールが、Linuxでも利用でき、しかも無償とあれば、俄然、使ってみたくなります。貧乏性なので、無償ツールを使わないなんてもったいない、との気持ちが生じます。
 私はVBAシェルスクリプトを除いてプログラムを書くことはあまりありません。が、試しに使ってみることにしました。私にとっては使いみちがないツールと分かれば、使わない、あるいはアンインストールすれば済むだけの話です。なんてったって、無償ですから。


 Ubuntuへのインストールの方法はいくつかありますが、narkejp さんのgooブログ記事を、そっくりそのまま参考にさせてもらいました。
  そのnarkejpさんの記事は、
    こちらです。

 インストールの途中で、
  「Add Microsoft apt repository for Visual Studio Code?」
という画面が出てきました。どうも、「Microsoftのaptリポジトリなるものを追加するか」の質問のようで、「はい」としないと前には進めないと思われました。んで、「はい」の項目を選択して、Enterキーを押しました。後で調べると、それでよかったようです。


 インストールは、ターミナル画面上で順調に進行したのに、ターミナル最後の行に、次のメッセージが出ました。

「ファイル '/home/goosyun/ダウンロード/VSCode/code_1.99.3-1744761595_amd64.deb' がユーザ '_apt' からアクセスできないため、ダウンロードは root でサンドボックスを通さずに行われます。」
 「 - pkgAcquire::Run (13: 許可がありません)




 「ええ?ナニコレ?」
 このメッセージを見て、「インストール失敗か。」と思いました。
 ところが、確認のために、アプリケーション一覧を開いてみると、なんとなんと、VSCodeのあのアイコンができています。
 しかも、そのアイコンをクリックすると・・・、
 これまた、あれれぇ・・・、でした。VSCodeのトップ画面が、ちゃんと開くじゃないですか。
 「許可がありません。」のメッセージはいったい何だったのでしょうか。てっきり不具合発生かと思ったのですが、これから判断すると、どうもインストールはできたようです。

 その後、日本語化などの設定作業をあれこれとしましたが、その間、何ら不都合はありません。現に、今回のこのブログ記事も、そのインストールしたばかりのVSCodeで書いていますが、このように順調に使えています。
 しばらく、これで様子を見ますが、おそらく大丈夫でしょう。

 さてさて、今回、またまたおもしろいものを手に入れました。おもちゃみたいにあれこれと使い回して、しばらくはこれで楽しく遊べそうです。




それでは、また次の記事で
goosyun

コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

goosyun
cametan_42 さん

 今回も詳しい解説、ありがとうございます。
 VSCode の機能のごく一部のみを使うことになろうとは思いますが、どんなことができるのか、(興味の向くまま、限られた範囲で)調べてみます。
cametan_42
>goosyun さんへ
>cametan_42 さん... への返信

> 「Visual Studio」 については、ほぼすべての解説で、「統合開発環境」とされている一方、
>「Visual Studio Code」 は、エディタ(「テキストエディタ」や「コードエディタ」)と表現する解説が多いようです。

うん、確かに、実のことを言うと「統合開発環境」と「テキストエディタ」の違い、とか厳密な定義が無いんですよ(笑)。
ただし、教えて!gooなんかの回答者でもいたんだけど、「統合開発環境」と「オールインワン」と混同している人が結構いる。
Visual Studioを「統合開発環境」としてVisual Studio Codeを「エディタ」としちゃう、ってのが典型例ですね。前者は「言語処理系に付属してるから」統合開発環境なんだ、ってのが勘違いです。VSが統合開発環境ならVS Codeも統合開発環境なんですよ。前者は単に「オールインワン」だ、って話なだけ、で。

この「勘違い」の原因ってのは、要はMicrosoft系の言語処理系に慣れてるから、だと思います。Microsoftだと、例えばC++をインストールすると「一律全部」入ってくる(オールインワン)。だからそれを「統合開発環境」なんだ、と。反面、VS Codeの場合「言語処理系自体は別途選べる」。この「別途選べる」の部分がMicrosoft環境だと「お初」なんで、勘違いしてるわけです。

確かに言っちゃえば、IDEとテキストエディタの差、とか厳密な定義は無いです。現代だと両者とも「プラグイン」の存在が重要で、暫定的な事を言うと、

・テキストエディタ: プラグインはネット上アッチコッチ探してインストールしなきゃならない
・IDE: 各種プラグインをIDE提供側が一括管理してる

って程度の差しかありません。
プラグイン、ってのは「機能拡張用」のパーツですが、当然、「ユーザーが独自に作った」モノも含まれます。で、いわゆるテキストエディタの場合、個人サイトで公開したり、ってカンジで、「どこからダウンロードするのか」が確定していない(結果、ネット上を探し回らないとならない)。
一方、IDEの場合、「サービスとして」ユーザーが作ったプラグインを一括管理してる。要は、作った人が、そのIDEが提供してるサーバー(アーカイブ)に登録してるんで、皆一律、その「サーバー」からプラグインをダウンロードするんで面倒がない、って程度の差しか無くなってますね。

この「一箇所でユーザーが作ったプラグインまで一括管理してます」と言うスタイルを確立したのが、恐らく、ですが、IBMがやり始めた「Eclipse」ですね。

Eclipse:
https://willbrains.jp

他にも旧Sunが提供してたNetBeansと言うのがあります。

NetBeans:
https://netbeans.apache.org/front/main/index.html

これらが提供する「スタイル」ってのがUNIXユーザー及びJavaユーザーにはポピュラーだったんですが(これらは背景的には「Java用」で開発されたんだけど、かと言って言語処理系としてJava「だけ」を実用的には想定していない)、このスタイルが「Microsoftズッポリ」の人たちには知られてなかった、んです。

また、一般的な「勘違い」に、IDEは「重い」けどテキストエディタは「軽い」と言うのがありますね。
ぶっちゃけ、両者とも「プラグインを導入しまくれば」重くなります(笑)。当然多機能を目指して「プラグインを導入しまくれば」重くなって当然なんです(笑)。

今だとUNIX系テキストエディタの雄(って勘違いされている・笑)GNU Emacsなんかも「立派にIDE化」してます。やっぱプラグイン(Emacsだとelファイルとか呼びますが)を時流の流れで「一括管理」し始めて久しい。ネットを介して「一括管理された」アーカイブからプラグインをダウンロード、ってスタイルが一般化しました。昔だと「しこしこユーザー毎に設定ファイルを書いて・・・」だったんだけど、もはやそういうスタイルは過去のモノとなった。
重さ?メチャクチャ重いですよ(笑)。ホント、「テキストエディタは軽い」ってのは既に神話です(笑)。
goosyun
narkejp さん

 今回のエラーメッセージへの対処の解説サイトのご紹介、ありがとうございました。
 今回の件への対処ばかりでなく、ファイルへのアクセス権限等 Linuxの操作一般について、大変、勉強になりそうです。いつも、ありがとうございます。
goosyun
cametan_42 さん

 snap関連の解説、参考になりました。ありがとうございます。
 IDEに関して、
 例えば、「Visual Studio Code と、Visual Studio の違い」といったgoogle検索をすると、
「Visual Studio」 については、ほぼすべての解説で、「統合開発環境」とされている一方、
「Visual Studio Code」 は、エディタ(「テキストエディタ」や「コードエディタ」)と表現する解説が多いようです。
 Visual Studio Code は、高機能ながらも、軽量・シンプル・高速なところが特徴で、やはりメインはテキスト(コード)記述用途のツールという捉え方なのでしょう。
 ただ、Visual Studio Codeは、テキストの記述のみならず、デバッグツールなどの機能が充実し、多くの拡張機能の追加もできることから、IDE(統合開発環境)という評価も十分に成り立ちうるでしょうね。両者の区分・分類は、相対的なものと考えられます。少なくとも、単なる「メモ帳」ではないことは確かです。
narkejp
記事を紹介していただき、ありがとうございます。2023年4月ですから2年前、Ubuntu は 20.04 でした。今は 22.04 を経てようやく 24.04 になり、VScode も順調に使えています。非常勤の仕事も離れましたので TeX/LaTeX ソースの編集もまれになりましたが、25年以上続いているテキストファイル備忘録の維持に役立っています。ワークプレイスを設定すると、いちいちサブディレクトリを降りていかなくても良いので、便利です。
ところで警告メッセージが出たらそれを検索してみると理解できることが多いです。例えば
https://ja.linux-console.net/?p=31132
あたりが参考になるかな?
cametan_42
> ソースコードエディタと呼ぶのがより適切でしょう。

んん~。
いや、IDE(Integrated Development Environment: 統合開発環境)って呼ぶのが適切でしょうね。

統合開発環境:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B1%E5%90%88%E9%96%8B%E7%99%BA%E7%92%B0%E5%A2%83

>  しかも、マイクロソフト社の提供なのに、Windowsに限らず、なんとmacOSやLinuxでも利用できます。このことを、「マルチプラットフォームで利用可」と言うようです。

最近のマイクロソフトは「オープンソース」へと寄ってきています。

>  Ubuntuへのインストールの方法はいくつかありますが、narkejp さんのgooブログ記事を、そっくりそのまま参考にさせてもらいました。

ぶっちゃけ、現在のUbuntuだとまずはsnapを使うのが第一候補です。
aptのリポジトリソースは、公式・非公式が混在してて、アンインストールとか、あるいは、リポジトリソースを削除するのが大変メンド臭い(※1)。
snapでのインストールはaptに比べると使用容量が増える傾向にあるんですが(※2)、一方、殆ど「公式」がメインテナンスしてて、アップデートとかも信頼が置けます。

※1: aptと言うより、ppa(Personal Packege Archive)の事だろう。

Personal Package Archives for Ubuntu:
https://launchpad.net/ubuntu/+ppas

Personal、って書いてるように、元々「個人使用」向けで、メインテナが野良ビルド(つまり、公式じゃない)したソフトウェアの配布目的に作られた。
「個人でメンテしてる」って事はメンテナが「飽きる」事もあるわけで(笑)、登場したり消えたり、と出入りが激しい。
また、UbuntuのOSとしてのアップグレードでも「消えない」んで、アップグレードして有効化するとバグる事も良くある。

※2: snapでインストールされるブツは、Windowsスタイル/スマホスタイルのインストールで、「共有ライブラリ」も新規にインストールする設計になってる模様。よって、使用ライブラリはアプリケーションのディレクトリに含まれる模様。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「Ubuntu」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事