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映画や音楽について綴るMY SPACE

フリーダムライターズ

2011-03-04 23:16:30 | レビュー/感想(映画)
『フリーダムライターズ』
2007年  アメリカ映画


(レビュー/感想)
ミリオンダラーベイビーや、最近だとP.Sアイラブユーでお馴染みの2度のアカデミー賞主演女優賞に輝いたヒラリー・スワンクが、1994年のロサンゼルスを舞台に、荒廃した生徒たちを成長させていく教師役で熱演している。
不良生徒達を更正させていく的な話はよくあるんだけん、この映画はもっと複雑。人種差別や暴力、貧困、その頃のアメリカの難しい環境を生きる、若者達の苦悩と葛藤がリアルに描かれてる。肌の色が違うというだけで銃弾が飛びかう時代で生きていかなくてはならない生徒達を教師のエリンが彼女なりの独創的な方法で導いていく。生徒達がだんだんエリンに惹かれていく姿に熱いものを感じられる。エリンの見いだした教育とはかけ離れているが、ごくせんとかGTOとか好きな人は気に入るんじゃないかな?!エリンの教師という職に対する熱意と純粋さに感動しましたね!実話を基にした話だから本当にアメリカではこんなことが起こってるのかぁなんて凹んでしまう部分もあるけん、どんなに厳しい状況に立たされていても人は変わることができるんだって、勇気をもらえる良い映画っす!あとは物語中に2PACの歌詞の話が出たり、バックでGANGSTARなどのHIPHOPの曲が多く使われてるところも個人的に好きっす。
TASTE FOR CHANGE!!


★★★★☆


(あらすじ)
ロサンゼルス郡ロングビーチ。様々な人種の集うウィルソン高校に新任国語教師エリン・グルーウェル(ヒラリー・スワンク)が赴任してくる。しかしクラスの生徒たちの反応は冷たい。それもそのはず、ロングビーチでは肌の色で境界線を引き、徒党を組み、人種間の憎しみをむき出しにしている状態であった。白人の女性教師など別世界の住人でしかなかったのである。エリンは夫に支えられながら、教材にラップを取り入れるなど努力を重ねていく。ある日の授業中、ラテンアメリカ系のティコ(ガブリエル・チャヴァリア)が黒人のジャマル(ディーンス・ワイアット)をバカにした絵を描く。エリンはその絵を見て、第二次世界大戦のホロコーストがこうした差別から生まれたことを説明するが、生徒たちは理解ができない。エリンは『アンネの日記』を教材にしようとするが、キャンベル教科長(イメルダ・スタウントン)に予算の無駄と拒否されてしまう。アンネが次にしたことは、「考えていることや思うこと、過去や未来、何でもいいから日記を書いて、読んでほしいときには棚
に入れて」と生徒たちに日記帳を配ることだった。徐々に生徒たちは日記帳に本音を綴るようになってくる。彼らの生々しい言葉の数々と出口のない生活を実感したエリンは、教師とアルバイトを掛け持ちして、彼らに本を買い与えるようになる。夏休みがあけ、全員が2年生に進級する。目立たなかったミゲル(アントニオ・ガルシア)が朗読した日記の中には「家も何もないけれど、クラスのみんなと先生が希望を与えてくれた。ここが僕の家だ」とあり、203教室は無事にひとつにまとまっていくかのように思えた。しかし高まるエリンの熱意と比例して、キャンベル先生、さらには夫とも距離が生じていく。さらに銃撃事件の犯人として黒人生徒のグラントが逮捕されてしまう。逆風の中、生徒たちとエリンは卒業の日を迎えることができるのであろうか。

キャスト(役名)

ヒラリー・スワンク (Erin Gruwell)
パトリック・デンプシー (Scott Casey)
スコット・グレン (Steve Gruwell)
イメルダ・スタウントン (Margaret Campbell)
エイプリル・リー・ヘルナンデス (Eva)
マリオン・ドラノー (Andre)

(スタッフ)

監督リチャード・ラグラヴェネーズ
製作総指揮ヒラリー・スワンク
トレイシー・ダーニング
ナン・モラレス
ダン・レヴァン
製作ダニー・デヴィート
マイケル・シャンバーグ
ステイシー・シェール
脚本リチャード・ラグラヴェネーズ
原作フリーダムライターズ