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ゆーけいのツイッターまとめブログ

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生活できない。

2008年03月15日 00時40分10秒 | 時間破産
この国では僕はとても自由奔放だ。
で、以前の生活を思い出してみる。
時間が無いって言ってる。

僕がこの国に来れるようになったのは「時間破産」が認められたからだ。
そしてすべての時間的苦悩から開放された。

弁護士さんと久々に会ってきた。
不思議なものを見せてくれた。
僕がこの国に来なかったらどうなっていたかというビデオ。
僕は驚いた。
なんと以前よりも時間的苦悩を味わっている。午前さまはザラという毎日。なんなんだこれは。
「君の国では所により容赦なしなんだね。」
その通りだった。
今まで僕がどこかの仕事に就くと必ず決まって人よりものすごくしんどい所へ行かされていた。
デモなんでこんなものがビデオで録画されているんだ?

仮)夢をみた

2007年03月23日 20時26分56秒 | 時間破産
僕は夢を見たんだけど、それはある国に入ってからのこと。
音楽をゆったり聞く
インターネットで時間を忘れる
前からやりたかったこともきっかけをつかみ次第どんどんやって行く
自分のやりたくないこと以外

そんなことでやっていけるこの世界が好きだ。

そして夢から覚めた。
「良い夢をみていたようだね」
「ああその通りさ。」

時間破産 その参

2006年11月30日 06時17分23秒 | 時間破産
僕は申告所を書き進めていった。
「これで出来たね」
「どうでもいいから地べた同然のところで書かされるの勘弁だな。」
しかし奴は、失礼カンタはパラレルワールドへ行こうとしない。
「君はこの世界が好きかい?」
「嫌いだね。」
「じゃあこの世界にお別れを言うべきじゃないのかな。」
「笑わせるな。」
「そう言い切らなくても。」
「なあ弁護士さんよう。この国ではね、自殺する人が多いんだ。」
「へぇ…」
「でも俺自殺するほどの根性無いの。」
「でも命を粗末にする事が素晴らしい事かい?」
「弁護士さん、おれね、あんたに出会えてよかったと思う。」
「自殺する必要がなくなったからだろ。」
「そんなんじゃないやい。って言うか…言うなそんなこと。」
「じゃあ僕に今からコーヒーご馳走してよ。」
「話しかみ合って無いじゃん。」
「これも弁護士費用だとおっもたら」
「おもわねーーよ。さっきそんなことで金とらないって言ったじゃん。」
「今のは僕の個人的…」
「はいはい。…ウサギがコーヒーってにあわねーーー」
「なんか言った?」
「どうでもいいから早く行こうぜ。」

時間破産 その弐

2006年10月16日 23時51分26秒 | 時間破産
「えっ?これなんて言う紙切れ?」
「君は人間の癖に字も読もうとしないのかい?」

そこには「時間破産申告書」とあった。
「時間が無いことで自我が崩壊するおそれがあると認められる場合、それに因果する全ての原因から開放されるために行う申告」をするためのもので要は「自由になりたいですか。それじゃあ一筆書いてね」と言うものだ。
これを書くと「自由」になれる。ただし申告内容次第では認められない場合もあるかもしれないという。

「君はこれに一筆書く気はあるかい。」
返事をする前にペンを探した。
「じゃあこれを貸してあげる。」
「ありがとう。」
「…君の返事は決まったね。」
「ああ。あんな世界俺の住める所なんかじゃねーぜ。」

ただひとつ制約があって、7年ぐらいはもうひとつの世界パラレルワールドという世界の住人としていなければならないらしい。それ以外は何をやっても自由である。

「でもさ、君の言うパラレルワールドって言うのは…」
「大丈夫。君の住んでいる所と基本的には変わらない。」
「えぇぇちょっと待てよ。」
「でも君の好き勝手にしても誰も咎めたりはしないんだ。働かなくてもいい。でも君の方から進んでパラレルワールドのために働いてもいい。」
「なんだそりゃあ。俺は大体どっか仕事に就くとろくな事しか味わってない。だから働く気なんか全然ねーよ。でもちょっと待てよ。そこでは何もしなくても生きていけるのか?」
「大丈夫。君の居る世界みたいに「全てが金」「先立つ物金が必要」なんてことないよ。ただこの申告を行った人にはパラレルワールドが指定する居住区に住むんだ。そこならお金は一切いらない。おっと。その前に申告書を書いてくれなきゃ裁判所に出向けないよ。」
「…さ、裁判所?っていうかまるで自己破産しにいくみたいじゃねーか。」
「自己破産?」
「いやいやいいんだ。結構分厚いなぁ。履歴書をふやかしたような内容しか書けねーぞ。」
「書ける所まで書いてくれればいいんだ。後は僕がしっかりいいアドバイスをさせてもらうよ。」
「あーそうかい。それはありがたい。…ちょっと待ってくれ。そこにお金がかかるって言うなよ。」
「大丈夫。パラレルワールドの住人はそんなささいな所でお金儲けをしようなんて輩はいないよ。」
「そうかい。」
「これは申し遅れました。」
「まだ何かあるのかい。」
「今から君の弁護人を勤めることになるラービ族のカンタだ。」
「いゃあーこれはびっくりしたあんた俺の弁護人やってくれんの?はじめてだなぁ。しかもうさぎって。…そういったから言うんじゃないがさっきは悪かった。こっちこそ申し遅れていた。」
「君の名前はそのまま申告書に書いてくれればいいから。」
「そこは話させる所だろ。」

この申告書で重要という所は今までどういう「条件で」仕事をやって来た事にかかっているらしい。無論、日に8時間以上の労働をしていない期間が多いのではダメであるらしい。

「ちょっと待ってくれ。俺半年間働いていない時期が二回あるぞ。それじゃあ申告通らないんじゃないの。」
「そこは考え方なんだ。」
「どういう風に考えるんだよ。」
「働いてないということは普通「あの」世界の人間は「仕事を探す必要のある期間」と言うことになるんだ。だから「仕事を探す仕事」をしている事にすればいい。」
「めちゃくちゃだなぁ。」
「大丈夫さ。過去に何回も君のような人を見てきて「時間破産」を成立させてきたんだ。だから大丈夫なんだよ。」
「…なるほどねぇ。」
「だからただ怠けていましたって言わなきゃいいんだ。仕事ついても怠けていたら仕事やってないって言うのと一緒さ。」
「それはある。一理ある。それはそうと8時間丁度の場合って意味合い的には微妙なんじゃないの?」
「君は8時間労働の所で残業を一切した事が無いの?」
「ほぉーーなるほど。残業なんていくらでもあるわい。」
「基本的に定時で完全に帰れる人なんていないのさ。だから大丈夫。」

彼にレクチャーを受けながらどんどん申告書を書き進めていった。

時間破産 その壱

2006年10月14日 12時35分35秒 | 時間破産
ある日、時間が勝手に過ぎていく休みだった。
何故かうさぎが「歩いて」いた。何も興味はそそられ無かったが、何故かついていってみようと思った。
「いゃあ今日は平和だなぁ時間たっぷりあるぞ」なんて言うのだ。

いつの間にかある丘の公園を歩いていた。
「いゃあ今日は平和だなぁ時間たっぷりあるぞ」と言うウサギにむかついた。むかついたのでどついて兎鍋にデモしてやろうと考えていた。しかし気づかれるのは癪なので影から見守るようについていく。尾行って奴だね。
少なくとも僕には時間がない。この後フジグラン行って喫茶店行ってイトーヨーカ堂に立ち寄って…なのになぜこんなことしてるんだろ。あとものすごい安いところでガソリンもね。
と言う考え事をしていたら穴に落ちた。落ちたというよりはウサギに連れられていた。

「僕になんのようですか。」
「あのさぁ、なんか穴に落ちたんだけど、あんたのせいで。」
「僕はなにもしてないよ。」
「うるさい。っていうか何もんだあんた。」
「初対面で無礼だなぁきみは。」
「どうでもいいんだよそんなこと。偉い高さあるじゃねぇか。あがれないなぁ。明日仕事だっていうのに助け呼ばなくちゃなんないわ携帯持ってないわどうしよう。」
「じゃあ僕についてくればいいです。」
「えーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「きみは少し世俗から離れた方がいいよ。」
「ぷっ…なんの権限でそんなこと言ってんの。」
「どうでもいいです。そんなこと。」
「人のセリフぱくるな。」
「このまま座って助けを待つか僕に付いていくか決めてください。」
「このまま座ってる。」
「きみは時間が無いのに。」
「あんたに付いていくよりまし。」
「でも助けられたとしてもきみは又不幸の日々を歩みつづけるだけだと思うけど。そうだ。僕を信じてくれたらきみの望んでいるものをあげよう。」
「いらない。」
「素直じゃないなぁ。」
「うさぎにモノをもらう程」
「そうだよね。落ちぶれてるわけないもんね。」
「そうだよ。」
「じゃあ不審がる君にはまずこれを見せてあげる。」
「えっ?これなんて言う紙切れ?」
「君は人間の癖に字も読もうとしないのかい?」

そこには「時間破産申告書」とあった。