拍動する性質のない心臓の細胞を拍動する心筋細胞に変化させることに、慶応大学の家田真樹助教(循環器内科)と米グラッドストーン研究所のチームが、マウスの実験で成功した。
人に応用できれば、心筋梗塞(こうそく)などの心臓病の新しい治療法として期待できる。米科学誌セル(電子版)で6日、発表する。
心臓の「線維芽細胞」は、血管が詰まることなどで心臓の組織が傷つくと増殖する。拍動はしない。そのため、この細胞が増えると心臓は正常に働かなくなる。
家田助教はマウスの心筋細胞ができるときに働く14種類の遺伝子を探しだし、心臓から取り出した線維芽細胞に導入した。その結果、特定の3種類の遺伝子の組み合わせで、2週間後に線維芽細胞の17%が心筋細胞に変わった。この心筋細胞をマウスの心臓に移植すると、一体化して拍動した。
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家田助教はマウスの心筋細胞ができるときに働く14種類の遺伝子を探しだし、心臓から取り出した線維芽細胞に導入した。その結果、特定の3種類の遺伝子の組み合わせで、2週間後に線維芽細胞の17%が心筋細胞に変わった。この心筋細胞をマウスの心臓に移植すると、一体化して拍動した。
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