DHA由来物質にインフル増殖抑止効果…秋田大
読売新聞 3月8日(金)7時17分配信
青魚などに多く含まれる「ドコサヘキサエン酸(DHA)」由来の物質に、インフルエンザウイルスの増殖を抑える効果があることを、秋田大学医学部(秋田市)の今井由美子教授らの研究グループが発見した。
重症のインフルエンザに対する有効な治療薬の開発が期待できるという。米誌「セル」の電子版で論文を発表する。
今井教授らは、インフルエンザウイルスには脂質でできている部分があることから、ウイルスと、体内で脂質が化学変化して出来る物質との関係に着目。ヒトの肺の細胞を使った実験で、体内などでDHAが主に酵素と反応して出来る「プロテクチンD1(PD1)」と呼ばれる物質が、ウイルスの増殖を抑えることを確認した。
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