我が家に迷子ワンコが来て1ヶ月以上が経ち、獣医さんに健康診断してもらうことにしました。
先月、予防接種をしてもらったばかりのジャックも同行。お揃いの服も着せてみました。
受付でワンコの名前を聞かれましたが「沢山候補があるんですけど、実はまだ決めてないんです。 リル・ドッグ(Little Dog)とか呼んでるんですけどね」「じゃあ決まったら知らせてください」
待合室も診察室も怖がることもなく、相変わらずジャックとじゃれあっています。
診察が始まるとちょっと緊張。注射をすると「っんぐ、っんぐ*%#*%#・・・」と唸っていました。
とっても優しくてジャックも大好きなDr.ステファンともご対面。
歯から見て推定年齢1~2歳。抜けなかった乳歯が残っているそうです。健康状態は極めて良好。ハートワームの結果もネガティブでした。ホッと一安心。
Dr.ステファンにこの子が我が家にやって来た経緯を話しました。
最近は不景気のせいで捨てられるワンコが本当に多く、よく手入れされたワンコがこの病院にも沢山運び込まれるそうです。
ワンコが後ろ足で立ち上がりジャックの顔に連続パンチをお見舞いする様子をDr.に話すと「じゃ、ロッキーだね」「やっぱり?」ということでその場でロッキーに決まりました。う~ん、よくある名前。あ、でもジャックもそうか。
検査と予防接種が終わりDr.ステファンやアシスタントさんが出て行くと、またジャックとプロレスを始めました。
ところがワンコ改め・・・ロッキーはまたみんなが入ってくるとベンチの下に隠れたのです。やっぱり注射は怖いみたい。
二度と迷子にならないように、マイクロチップを入れてもらいました。
「とても良く出来ました」とご褒美のクッキー。でもお気に召さなかったらしく、この後、床に落とされたクッキーはジャックの胃の中に納まったのでした。
「もっとクッキー欲しいなぁ」
緊張したのか、予防接種のせいなのか、この夜ロッキーはお腹を壊してしまいましたが、次の日にはすっかり元気になりました。
ロッキーが健康なワンコで本当に良かった。
正式に我が家の一員になったロッキー。
これからもどうぞよろしくね。
ワンコが家に来てから、10日以上が経ちました。
その後も新聞を見たという電話が何件か掛かってきました。ひとりはまた勘違いのワンコを<買いたい>という人。
もうひとりは女の子のシーズーが発情期なので男の子を捜してるという人。そ、そんな、どこの誰かもわからないこのワンコと???
最後の電話は、逃げたのはポメラニアンだけど、一応電話してみたという人。
迷子ペットの新聞掲載も週末前に終わったし、以前は「小さいワンコはちょっとね~」なんて言ってたジャックパパもこのワンコをとっても気に入っています。
そしてお天気の良かった日曜日、庭で青空グルーミングとなりました。
ジャックのよだれでいつも全身ギトギトになるので#5で短めに全身をカットしました。お客さんが「尻尾も耳も短くしてください。すぐに汚れるので」という気持ちが良く解ります。
シャンプーも爪切りも顔の周りのカットも、やっぱり慣れているのかとても大人しいのです。口の周りはもう少し短くても良かったかなぁ。正直にいうと、長い方が縫いぐるみみたいで可愛いかも。
その後はワンコに会いたがっていたすぐ近くに住むジャックパパの妹、ジェイミーのお家に遊びに行きました。
車中でもとっても仲良く座っています。
ジェイミーの家には2匹の猫、タズとディングリンがいます。
タズはジャックを見ても逃げない・慌てない勇敢な猫。でもジャックが調子に乗ると「シャー!!」と牙を剥いてたしなめるので、ジャックも一目置く存在です。
小さいワンコを見ても、顔を近づけても「何だこいつ」とワンコを見るだけ。さすがタズ。
まだあどけなさが残るディングリンはジャックが来るとすぐにベッドの下に隠れます。小さいワンコを見て逃げる、怒る、牙を剥く。そして抱き上げようとしたジェイミーに引っかき傷を残し隠れてしまったのでした。
家に戻ると疲れたのか、二人とも仲良く爆睡となりました。
小さいワンコ。名前はまだ決まっていません。
このワンコが我が家に来てから明日で1週間になります。
その後、掛ってきた電話は2本。隣の街で白と茶のシーズーを探しているという人。もうひとりは、犬を買いたいという勘違いの人。
ご飯はジャックと同じ物を食べさせています。
二晩くらいはお腹を壊していましたが、すっかり慣れたようで普通のうんちになりました。
困るのはお散歩。
自転車と一緒に走り回っていたジャックには、小さなワンコとのスローなお散歩が物足りないようです。 どちらか一匹だけ連れて行くと、もう一匹が悲しそうな目をするし。
<解決策>先に2匹を連れて散歩して、小さなワンコが疲れたところで家に一旦帰り、ジャックを連れて自転車で走る。
3日目くらいからは2匹でプロレスをするようになりました。仕掛けるのはいつでも遊んで欲しいジャックから。立ち上がってジャックにパンチをお見舞いする小さいワンコ。四つん這いになって高さを合わせてあげるジャック。
とっても可愛くて面白くて見ていて飽きません。最後にはジャックのヨダレで小さいワンコはギトギトになります。
夜、寝る時はみんな一緒にベッドへ。2匹もいると暑い暑い。いつの間にかジャックは自分のベッドに行きますが、小さいワンコは場所を移動しながらも朝まで一緒に寝ています。
寝返りをうった時に蹴飛ばしてしまわないか、私の方が気を使ってしまって、夜中に何度か目が覚めてしまい、最近寝不足です。
得意のおねだりポーズ。お尻をぺたっと付けて座るこのお座りがとっても可愛いのです。
ナデナデしてるとちょっとヤキモチを焼いてるジャックがスーッと間に入ってきます。ひとりっこからいきなりライバルが現れて、ジャックの心境も複雑のようです。
ご飯もクッキーも必ずジャックからあげるようにしたりして。 ママは結構気を使って大変です。
そろそろ名前を付けてあげようかな。
それは水曜日の午後でした。
全てのグルーミングが終わり、あとは店の掃除をしながらワンコたちのお迎えが来るのを待っている時、ある女性がお店に入ってきました。「どのワンちゃんのお迎えですか?」と聞くと・・・。
最近ワンコを亡くされるまで、うちの店の常連さんだったというこの女性は仕事からの帰宅途中。両側3車線の大通りを車で走っていると、ワンコがうろうろ。何度も車に引かれそうになりながら、通りを渡ろうとしていたそうです。停車してドアを開けると喜んで飛び乗ったワンコ。 うちではどうしても飼えないからとお店に連れて来られたのでした。
店長は既に帰宅していました。もうひとりのグルーマーは「うちへ連れてこられても困る」と結構冷たい態度。
体も汚れていないし、1時間ほど前にすごい雷が鳴っていたので、ビックリして家を飛び出してしまったのかも。
とっても良い子そうだし、こんなに可愛いシーズーならすぐに飼い主さんが探しに来るだろうと思い、一晩だけ私が預かることにしました。
店を出てまだ開いていた近くの獣医さんへ直行。マイクロチップが埋め込まれていないか調べてもらったのですが、残念ながら入っていません。ドッグフードのサンプルを貰い、もし誰かが探しにきたら連絡をくれるようにお願いして一緒に帰宅。
車の中ではケージに入れていましたが、吠える事もなく尻尾フリフリで超ご機嫌。さて、家に到着。ジャックとのご対面です。
大きなジャックにちょっと驚いている様子。でも怯えたり吠えたりはしません。
興奮を抑えきれないジャックに、ちょっと冷めてるワンコ。
遊んで欲しくてボールを差し出したり、周りを走り回ったりするジャック。「バカじゃないの?」とでも言いたそうな顔で冷たい視線を送るワンコ。
「遊んで、遊んで、あ~そ~ん~で~!!」
木曜日も金曜日も、ワンコをお店に連れて行き飼い主さんが尋ねてくるのを仕事をしながら待ちました。
地元の新聞社に電話してペットのコーナーに載せてもらえるようお願いしたし、Pet Finder 、craigslist、 Dog Detective、 FidoFinder、lost dogs database・・・迷子のペットを探すサイトも毎日チェックしているのですがこの辺りでシーズーを探している人が誰もいません。
土曜日の朝、仕事中に携帯が鳴りました。今日から5日間新聞に載っているので飼い主の人かも。
新聞を見たドッグレスキューボランティアをやっているという女性は「飼い主だという人が連絡をしてきても、タダで犬を手に入れようとする悪い人たちかもしれないから、簡単に犬を渡さないように。先に相手に特徴を詳しく言わせてね。Good Luck!」と注意を受けました。
夜にまた携帯が鳴り、知らない番号が表示されました。今度こそ飼い主の人かも。
「新聞を見て、シーズーのことで・・・」「はいはい、あなたがワンちゃんのママですか?」「あ、私は飼い主ではないんですけど・・・」この女性は「シーズーを飼いたいけれど高額なので、自分はそんな金額はだせない。飼い主が見つからなければ引き取らせてもらえないか」と言うのです。
本当のママの元に返してあげたいので、今すぐには渡せない事、少なくとも2~3週間は飼い主を探すことを説明して相手の電話番号を書き留め、電話を切りました。
この週末には、ワンコが救出されたエリアの電柱や交差点、ショッピングセンターなど<LOST DOG>のサインが貼ってないか探して廻りましたが何も見付かりませんでした。
ジャックにも私にもすっかり慣れ、まるで前から我が家の一員だったようなワンコ。
トイレトレーニングも出来てるし、ほとんど吠えない。
こんなに可愛くて良い子なのに、誰も探してないってどういうこと?
このままジャックの弟になっちゃうのかな。
オモチャもドッグフードもシェアしてとっても仲良し。
小さなワンコにお気に入りのボールを横取りされる、ちょっと腰抜けなジャックなのです。
今日はJackの定期健診に行ってきました。
獣医さんに会うのを怖がるワンコもいるようですが、
Jackはこのオフィスが大好き。
車を降りると一目散にドアに向かいます。
カウンターに飛び乗るほどの勢いでご挨拶。
まずは体重測定です。
103.6Lbs、 46.9Kgでした。去年より3Kg増しです。
診察室に入っても獣医さんに会うのが待ちきれないJack。
ドアの向こうの物音に神経を集中しています。
興奮しすぎて既にお疲れ気味。
お腹をペッタリ床につけてクールダウンです。
アシスタントのお姉さんにも尻尾ふりふり。
一応もうひとりのアシスタントさんが抑えているのですが、
注射もお尻のチェックも全く嫌がる様子はありません。
心音も正常。ラブがなりやすい病気、股関節形成不全も今のところ心配ないようです。耳の中も綺麗だそうです。いつもお掃除してるもんね。
今回はいつもの獣医さんがバケーション中だったので、代理のゴンザレス先生でした。とても良い子だったのでご褒美のクッキーを3つも貰ってしまいました。
「え?もう終わり?」みんな診察室を出て行ってガッカリのJack。
「健康そのもの。でもこれ以上は太らないように」との先生のお言葉でした。
また一年、元気で過ごせますように。今日はお疲れさま。