西村 洋の音楽とギター

音楽の持つ繊細、深遠、愛、ギターはこれらを表現しうる力を持っています。でもどうやって?

雑感

2015-04-10 23:08:07 | Weblog
音の出し方について細かく書いていこうと思っていたが中断している。
百聞は一見に如かず、の通り僕の音の出し方を直接見て貰った方がいいと思うと文章で表すもどかしさが先に出て、筆が進まないでいる。いずれ書いては行くつもりだが……。

ただ間違いなく美しい音は、完全なる脱力が為されていないと出ない。その前提が無い限り、指の角度は、関節は、動きは、弦に当たる場所は、ということを論じてもあまり効果は無いだろう。

音は出さないように、すなわち出そうとしないで出るのを待つ。
指は動かないように、すなわち動かさないようにしていて、たまたま音が出た時に勝手に指が動くのを待つ。

いい演奏をしようなんて思わない。いい音を出そうなんて思わない。指を速く動かそうなんて思わない。大きな音を出そうなんて思わない。いい音楽をしようなんて思わない。間違わずに弾こうなんて勿論思わない。

ギターを弾いて精々20~30年しか経っていないのならそんなおこがましい事は止しなさい。ただひたすら誠実に、謙虚に、虚心坦懐にギターと仲良しになってくださいね。

其れからなるべくいい演奏を聴いたりそういう楽譜を眺めたりするといいです。でも、どんな演奏がいい演奏なのかが分かって無いといけません。

色即是空、空即是色 直訳すると形や色というものは実は何も無いもので、つまり何もないものこそ真の形であり色ですよということです。

ギターの演奏を聴いてギターが聴こえては空ではありません。いい演奏はギターが聞こえませんん。ギターが聞こえてこないのが真のギターの演奏です。

ところで話は変わるのですが、どう見てもおかしいと思われる演奏や考え方を持っている人が存在します。あの方たちは求めることを大変と思ってしまい努力を怠っているのでしょうか。それとも気がつかないのでしょうか。まさか自分はここまでと、諦めているわけではないでしょう。もしや、自分の考え方は正しいとか、自分の演奏はいいとか思いこんではいないと思います。

いいとか悪いとかダメとか、音楽は比較されるものではないです。人種差別とか偏見とか、嬌満とか、羨望、嫉妬、蔑視、挫折などは音楽から一番遠い言葉です。

ただひたすら何も考えず無償の愛を傾けてギターと共にあることがいいですね。

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