西村 洋の音楽とギター

音楽の持つ繊細、深遠、愛、ギターはこれらを表現しうる力を持っています。でもどうやって?

この所思う事等(7)

2014-01-29 00:14:07 | Weblog
年が変わるや色々と心落ち着かない事が多くブログに書く気力も無くご無沙汰してしまった。

僕がこうして文を載せていく時間もいずれ無くなるであろうから(年のせい?)やはり書ける内に書いておこう。
僕もやっと、と言うか、遂にと言うか年金を貰う年になった。年金と言うのはなるべく長期間は支給したくない制度であるから、僕も支給される様になったという事は、そろそろお別れの準備の年になったということだろう。

その事を自覚する為に今まで慌ただしかった。もう大丈夫だろう。
まあ今年からどのくらい時間がかかるか分からないけど、又役に立って貰えるかも分からないけど、僕が今まで身に付けて来た事、すなわち、演奏のこと、ギターの弾き方のこと。僕が作った楽譜、曲等を少しづつ整理し残せるものは残して行こうかと思っている。

今のところ後継者はいないかもしれないが、何らかの形で残して行けばいずれ誰かの目に入り、後を継いでくれるかもしれない。

さて今まで僕の勉強過程や経験したこと等をざざっと書いて来たので、残りにも触れて置く。

僕は40代に差し掛かる頃、自分での思いもしなかった事を始めた。
前にも触れたかと思うけど、僕は殆どの楽器が演奏出来た。自宅ではギターやピアノを教えていたが、自宅以外に教室を作った時に朝から教えられるのは無いかと考えていたら大正琴がいいのではと言う意見を聴いた。和琴や三味線、尺八は知っていたけど大正琴は知らなかった。楽器屋さんから取り寄せて見ると演奏法は簡単だった。片手で弾くピアノと言う感じだった。最もギターを触っていればどんな楽器もそれほど苦労はしないのだが。

それで日本で一番上手と思われる、ある大正琴の流派の家元に、手ほどきを仰いだのである。
大正琴の楽譜は五線では無く数字譜だった。ドは1、レは2、ミは3とあらわす記譜法である。僕は子供の頃から楽譜の耳コピーは五線で無く数字譜を使っていたので、それが大いに役に立った。

まあそんな訳で大正事を教え始めたのだが、対象が中高年の女性と言う事も有り毎月10名くらいの人が入門し、1年の間には100名くらいの人が習うようになってしまった。
他楽器の経験のある人に先生になって貰った。2年後にはそれぞれの先生が一人50名位を受け持ち生徒の数はさらに増えた。

その頃手ほどきを受けた家元からテキストや合奏曲などの楽譜の依頼と全国に居る大正琴の先生の指導もして欲しいと言う依頼が有り僕はその方の仕事をやることになった。この後の展開は楽しいのですが又後で。