西村 洋の音楽とギター

音楽の持つ繊細、深遠、愛、ギターはこれらを表現しうる力を持っています。でもどうやって?

雑感その3

2015-05-06 00:30:13 | Weblog
夜寝る時に横になって本を読んだりCDを聴いたりします。最近は本を読むほうが多く大体1~2ページも読むとコロンと寝てしまいます。今は少ないですが以前はよくギターの演奏を聴いて寝ることが有りました。
ところがギターのCDだとなぜか眠れ無くなることが多いのです。

ただしセゴビアと私のだと眠れるのです。セゴビアの演奏が眠れるであろうことは、なにしろ聴いていて心地がいいのですから眠くなるのは当たり前ですが、なぜ私のでも眠れるのか考えてみました。理由のひとつは呼吸でした。

僕の演奏は当人ですから呼吸が合うのは当たり前です。他の人のはある部分では合うこともあっても、大体は合わなくなり寝ていても心が落ち着かなくなり眠れないということです。眠れない演奏が決して悪いわけではないと思いたいのですが、でもやはり駄目なのでしょうね。
ではセゴビアと僕とは同じ呼吸なのでしょうか。もしそうなら嬉しいのですがそんなことは無いでしょう。この辺のところをもっとよく考えてみたいと思っています。よい演奏を求める為のヒントが隠されていそうです。

音には以前も述べたことが有ると思いますが色も形も大きさも(音量ではなく体積のこと)重さもスピードも匂いも何も有りません。
でも間違いなく色や形や重さなどいろいろな要素が感じられます。このことについて詳しい説明は時間がかかり大変なので今は良い演奏にとって大切なことを一つ上げておきます。

音は上昇して高いところから降りて来ます。分かりやすい譬えで言うと花火の感じです。僕の知る限りつまらない演奏(そういうのを演奏とは言いたくないのですが)は皆上昇することも無く、故に降りることも無いものです。良い演奏を聴いた後で悪い演奏を聴いてみれば一目瞭然です。セゴビアと他の人のを聞いてみればいいでしょう。セゴビアのは心地よく高い位置から音が聞こえます。

皆さんもこれをめざして下さい。

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