子供たちの想い

　毎日、心痛む思いで、ニュースをみています。

　原発もどうなるのか？

　第二次災害になるんじゃないか？

　と不安も募っている方々も多いのではないのでしょうか？

　
　そんな中でも、私は通常の生活を送っている。


　ピアノのレッスンの生徒たちも、元気良く来ます。

　でも、地震の話となると、途端に無口に・・・。

　言葉では言い表せない感情が、心の中にあるようです。


　中にはこんな生徒がいました。

　備えの為に、ヘルメットを買って、ヘルメットに懐中電灯を付けたと・・・。

　学校では、すぐ机の下に潜るとか・・・。


　その他には、自主勉強で、ノートに新聞の切り取りを沢山張っている子もいました。

　その新聞の切り取りの横には、事細かに説明文も書いてあり、最後にこの震災についての感想も書いてありました。

　子供にとって、一番の心配は、やはり家族がバラバラになってしまう事。


　毎日毎日、震災のニュースが流れていて、好きな番組はもちろん見れない。

　でも、誰一人、それで文句を言う子はいない。

　子供たちは子供たちなりに、心を痛めながらでも、この状況を受け止めているようです。

　
　ふと、思った。

　今、このレッスン中に地震が起きたら？

　子供を預かっている私は絶対にこの子供たちを助けなければならない。

　ピアノが動く可能性もあり、楽譜でビッシリの棚も倒れる可能性が大。

　なので、子供たちと「とにかく逃げようね」と約束しました。

　中には、

　「先生、チャムくんとポコちゃんはどうするの？」

　と聞いてくる子もいました。

　こんな可愛い生徒たちを、絶対に私は守らなければならない。


　子供って、私、いや大人以上に、真剣に考えているかもしれない。