21世紀の大国「中国を読む新語」(NHK出版)を読んでいる。
内容のある本ですべてを紹介したいが、本を読む方がてっとりばやいので、まず読書をおすすめしたい。
ここでは「話語権」だけを取り上げる。
著者も「発言権」との違いを最初は理解しかねた。
「発言権」は話者に視点を、「話語権」は聞く側に視点を置く語だと気づき「意見を聞いてもらう権利」だと悟っていく。
言葉自体がすでに新しい視点の誕生なのだ。
この視点、この新語を日本語にもぜひ定着させてもらいたい。
日本人には「自分の意見は聞いてもらえないもの」という諦めが、そしてその結果「人の意見も聞かない」という悪循環が蔓延しているように思う。
「話語権」という語および概念は、大袈裟に聞こえるかもしれないが、日本及び日本人の再生の正にKey Wordになると確信する。
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Time Tunnel Feb.17,1972