午後、かかりつけの整形外科に赴き、大学病院で精密検査を受けたい由、主治医に伝えると、大学病院で精密検査をするのは予約を取るにも、何をするにも、とにかく順番待ち、順番待ちですごく時間がかかり大変だから、ここはひとまずうちで出来るだけ検査してその結果を持って、精密検査を受けてもらいたい。でないと大病院からしてみれば、
「おいおい、俺んとこ持ってくんのに、MRIも撮らずに、主治医の見解も載せずに、丸投げか?この人、どんだけ重症やねん」という事になり、非常にばつが悪い。だからそうしてほしい。
という事でした。素直に内情を話してくれた主治医は、いい人かもしれないが保身の人です。
だから私は明日から三日連続、右ひざ、左ひざ、腰、の三か所を、最先端医療機器、MRIで撮影しに行きます。
何度かとった事があるんですけど、MRI。あれは閉所恐怖症の人には無理な検査ですね。気分が悪くなった人様に、ギブアップボタンがあって、どうしても耐えられなくなった場合それを押すらしい。
よく洞窟を潜っていく人いるじゃないですか。体がギリギリはいるぐらいの洞窟に、頭から入っていく人。その先が行き止まりだったらどうするつもりなんだろう、って思ってしまいますが。MRIの機器はまさにそんな穴に入って、だいたい20分~30分じっとしていなければならないんです。しかもその間、ぴー、ぴー、ガッガッガッガッガ、という、結構大きな音がして、今地震が起きたら、火事が起きたら、「逃げてくださーい」なんて言われても絶対聞こえない。なんて考え始めたらもう終わりです。
まあ、私はむしろ狭いところが大好きなので、落ち着いて検査を受けてきます。でも……。
「この検査、三日連続でいくらかかるんだろう……」そんな考えが頭をよぎったら、ギブアップボタンを押してしまうかもしれません。